最近、ハンバーガーチェーン店「バーガーキング」の店舗数の増加が止まらない。2019年には全国77店舗だったのが、2023年10月時点で全国200店舗となった。ここ4年間で倍以上の店舗拡大を見せているバーガーキング。なんといっても看板メニューの“ワッパー”が現在の快進撃の主要因と言って良い。
ハンバーガーよりもサイズが大きいハンバーガーであるワッパーは、ボリューム満点かつ本格的な味わい。ハンバーガーにかぶりつきたい時に無性に食べたくなる。

ただ、バーガーキングの魅力はワッパーだけではない。実はハンバーガーチェーンにしてはかなり珍しく、メニューでお酒を取り扱っている。つまりはお手頃なハンバーガーを食べながら、お酒を嗜むことが可能なのだ。
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バーガーキングでコスパよく“ちょい飲み”
ハンバーガーショップでお酒を飲むとなると、樽をテーブルにしていたり、形が崩れないように竹串が刺さったハンバーガーが出てきたりなど本格的な店に足を踏み入れなくてはいけない。とはいえ、そういったハンバーガーショップは店内がラグジュアリーかつイケイケな雰囲気を出しており、筆者にはどうしても入りづらかった。そこに「『サブウェイ』みたいにトリッキーなオーダー方法かも」という恐怖心も加わる。
しかし、バーガーキングはチェーン店であり怖くはない。バーガーキングでちょい飲みできれば「ハンバーガーを食べながら一杯」という選択肢が生まれ、QOLは確実に上昇する。実際にバーガーキングでお酒を飲んだ感想をまとめたい。
お酒はまさかのビールのみ、そしてハイネケン一択

今回は高田馬場店に足を運ぶ。平日(木曜日)の19時ごろに入店すると、客席は8~9割ほど埋まるほどの盛況ぶり。ノートパソコンを広げているビジネスパーソン、スマホゲームに熱中している若者などが思い思いの時間を過ごしている。

バーガーキングのメニュー表に目をやり、どのようなお酒を置いてあるのかチェックするとまさかのビールのみ。しかもハイネケン。筆者はビール大好きっ子なので問題ないが、ビールが苦手な人も少なくない。バーガーキングでお酒を楽しめる人はやや限定的と言えるかもしれない。

セットメニューでプラス170円を支払うと、ドリンクをビールに変更できる。ビール単品では410円。「日高屋」や「鳥貴族」はビールが1杯400円を切っていることを考えると割高ではあるが、特に高すぎるということはない。
ハイネケンの“渡され方”に軽く驚いた
今回はワッパーセット(税込890円)を注文。ハイネケンはまさかの缶で渡された。ただ、それ以上にワッパーの大きさに改めて驚愕。「マクドナルド」のハンバーガーの1.5倍くらいのサイズである。

ワッパーは直火焼き100%のビーフパティを使用しており本格的な味わい。とはいえ、肉汁がジュワーっと出る感じではないの残念。それでもお腹にガツンと来るため満腹感と幸福感は満たされていく。

また、シャキシャキしたレタスやタマネギに、みずみずしいトマトも加わり、ハンバーガーでありながらもサラダを食べているような感覚。ハンバーガーショップに来ているという“罪悪感”を忘れさせてくれる。
サクサクポテトもワッパーも、ハイネケンと相性◎
ポテトはかなり気に入った。「マクドナルド」のポテトはシナシナしていてそれはそれで美味しいが、バーガーキングのポテトはサクサクしている。しかも時間をおいても食感は変わらず、味自体は塩気が抑えられておりしつこくない。

ワッパーもポテトも味はそこまで濃くなく、アサヒスーパードライやキリンラガーほど苦味が強くなく、フルーティーな味わいのハイネケンとは相性が良い。
“バーガーキング飲み”で一つだけ残念だったのは
大きなワッパーを食べるとどうしても水分がほしくなるため、ビールが進んで気付いたら空になった。まだまだワッパーとポテトが残っているためハイネケンをお代わりする。しかし、わざわざレジまで行って注文する必要があった。筆者が行った時には前にお客さんが2組並んでおり、早く2杯目が飲みたいにもかかわらず待たされることに。

バーガーキングではアプリからも注文できるため、他のメニューならば並ばずに注文できる。しかし、やはり注文時に年齢確認をしたいのだろう。ビールはアプリからは注文できず、レジまで足を運ぶ必要がある。
居酒屋ではないため仕方ない。それでも、ひとり飲みに浸っていただけに、レジに並んでいる最中に急に現実に引き戻されるような気持ちになった。
価格帯が少し高い分、穏やかな時間を過ごせる
とはいえ、約1500円でかなり胃袋を満たせ、2杯も飲んでほろ酔い気分になれたのだから、コスパ的には悪くない。時間帯や立地にもよるだろうが、バーガーキングはマクドナルドなどよりは価格帯が高いため、あまりやんちゃな中高生は少ない。カフェのようにのんびり過ごしたい人が多い印象。穏やかにちょい飲みするのにはかなり適している。

難しいとは思うが、追加のお酒をオーダーする時の手間を解消して、ビールだけではなくレモンサワーとハイボールも注文できるようになるとかなり嬉しい。ちなみにゴミ箱には缶を捨てられそうになかったので、店員さんに手渡した。
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<写真・文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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