おいしいカレーはどう作る?
こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。
『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。
本格的なインドカレーを作るのは大変?
突然ですが、みなさんはカレーを作るとき、どんなルウやスパイスを使っていますか? 本格的なインドカレーを作るためには、特別なレシピや材料が必要だと思っている人は少なくないでしょう。
しかしながら最近よく見かけるのが、カレー用にスパイスをあらかじめ組み合わせたキット商品。これさえ使えばおいしいカレーが作れるのでしょうか……?
そこで今回は、私が以前から気になっていたカレースパイスのキット「ギャバン 手作りカレー粉セット(約20人分)100g」を購入して検証してみることにしました。
結論から言いますと、目が飛び出るほどおいしかったです! 同時に発見が2つありましたので、あわせてご紹介してきたいと思います。
1人あたり41円のカレースパイス
■ギャバン 手作りカレー粉セット(約20人分) 100g
今回使ってみたのは、以前から気になっていた「ギャバン 手作りカレー粉セット(約20人分) 100g」。私はカルディで831円(税込)で購入しました。
1箱で20人分のカレーが作れるとのことで、単純計算をすれば、ルウにあたるスパイス代は1人あたり41円。この価格でおいしい本格カレーが作れるなら、夢のようです……。
そもそもギャバンと言えば、香辛料の大手ブランド。本格的なスパイスが組み合わさっているに違いないと期待が高まりますが、心配なのは初心者でも簡単に失敗なく作れるか?という点。
スパイスだけでカレーが作れるのかもやや不安ですが、おそるおそる作っていくことにしましょう。
発見①子ども用の辛くない本格カレーも簡単に作れる!
入っているスパイスは20種類(※)。個包装の状態で入っているので、スパイスの知識さえあれば各スパイスの調整が可能になります。
このスパイス個包装のメリットの一つは、辛さの調整がしやすいこと。例えばスパイスカレーで子ども用を探すのは大変ですが、これなら辛味スパイスの3種(カエンペッパー、ブラックペッパー、ジンジャー)を抜く、減らすことで辛くないカレーが簡単に作れるのです。
辛いカレーを作りたい場合は、途中で鍋を分けて辛味を追加すれば大きな手間もありません。
※スパイス20種類の詳細
ターメリック:20g、クミン:14g、コリアンダー:12g、みかんの皮:10g、フェネグリーク:5g、フェンネル:5g、シナモン::4g、カエンペッパー:3g、ガーリックグラニュー:3g、ジンジャー3g、ディル:3g、オールスパイス:2g、カルダモン:2g、クローブス:2g、スターアニス:2g、セイジ:2g、タイム:2g、ナツメグ:2g、ブラックペッパー:2g、ベイリーブス:2g
スパイス調合でリラックス。下準備が楽しい
はじめに何をするかと言えば、20種類のスパイスをすべて混ぜること。スパイスの香りがリラックス感をもたらし、同時に食欲を刺激してくれます。
そもそもカレーには心身に良いとされるスパイスが調合されていますから、至福の時間になること間違いありません。
スパイスをすべて合わせてよく混ぜ合わせれば、カレー粉の完成。調合する際に大きめの容器を使うと、振って混ぜることができるのでオススメです。
カレー粉を弱火でじっくり炒める
次のステップは、カレー粉を炒める工程です。フライパンにサラダ油を入れて弱火で5~6分じっくり炒めます。
そしてこのカレー粉を冷まして数日間熟成させるのが最終ステップ。カレー粉を熟成させるだなんて! と驚いてしまいました。
この熟成工程、オススメではあるものの、省いても十分においしいカレーができました。
発見②小麦粉なしのカレーは、胃もたれしないウマさだった!
そしてもう一つ発見したのは、小麦粉を使用しなくても、とろみ感のあるカレーが作れるということ。
トマト水煮や炒めた野菜がいい仕事をしてくれています。ここでは鶏もも肉、玉ねぎ、トマト水煮、マッシュルームを加えて20分ほど煮込みました。さあ完成です。
スパイス、野菜、鶏肉、油だけで作った「インド風チキンカレー」を食べてみました。あまりのおいしさに言葉を失うほどの衝撃がありました。
市販ルウで作ったカレーとの違いは2つ。香りのすばらしさと、後味のすっきり感です。この違いは身体でわかるレベルで、風邪の予兆があった私にとっては、食べて元気になる実感がリアルに芽生えました。
カレーに変な重さや胃もたれ感を心配することはなく、「最低週2回くらいはカレーが食べたい!」と思えたのです。
弱点は、時短料理ではないこと。でも……?
あえて弱点を探すとすれば、時短料理ではないという点。カレー作りを楽しもうという目的がない人にとっては、下準備の時間が負担になる可能性があります。
対策としては、休日など時間がある程度取れるタイミングを探すか、カレー粉を炒める工程までは別日にすすめておくなどが有効です。
20種類のスパイスをそれぞれ買うことを考えた時のコスパや、各スパイスのバランスが計算されているので失敗なく作れることは強い魅力でしょう。
一度作れば、必ずや感動するはずです。私はしばらくの間、ルウから作るカレーはお休みになりそうです。
<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
スギアカツキ
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12
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