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家族同伴の入社式がいろいろスゴい。親からの手紙に号泣する新入社員も… | ビューティー

時刻(time):2023-06-13 21:13源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
春は新入社員が期待と緊張を胸に、社会人としてのスタートを切る季節です。さて、新入社員が正式に会社に入社する儀式の「入社式」ですが、最近では入社式に家族を招待する企業も増えているそう。 ※イメージです(以下、同じ) 今回は、家族同伴入社式に参加した斉藤心美さん(仮名・29歳)から話を聞きました。 「家族同伴の入社式」に抵抗感 「もう会社に入って

 春は新入社員が期待と緊張を胸に、社会人としてのスタートを切る季節です。さて、新入社員が正式に会社に入社する儀式の「入社式」ですが、最近では入社式に家族を招待する企業も増えているそう。

※イメージです(以下、同じ)

※イメージです(以下、同じ)

 今回は、家族同伴入社式に参加した斉藤心美さん(仮名・29歳)から話を聞きました。






「家族同伴の入社式」に抵抗感


「もう会社に入って8年目に入ったので、入社式は7年前になりますね。当時は家族同伴で入社式する企業はそれほど多くなかったので、両親が私の入社式に参加することに友人や親戚も驚いていました」

 心美さんが就職したのは、地元の健康食品メーカー。全社員は600人弱で、心美さんの同期は16人だったそうです。

「初めて家族同伴入社式と聞いた時は、恥ずかしくて嫌だというのが正直な気持ちでした。まるで幼稚園の入園式や小学校の入学式のようで、両親が就職先の敷地に入るのにも少し抵抗がありましたね」






家族同伴入社式の内容って?


 入社式のプログラムは大きく二つに分かれていました。

 まずは、食品工場の見学や企業説明などの「新入社員や家族に企業を知ってもらうプログラム」。そして、新入社員の特技披露とか家族からの手紙などの「新入社員同士や家族との絆をつくるプログラム」です。

「前半のプログラムは、家族でパンフレットを見ながら工場見学をするのがメインでした。工場見学には両親も喜んでいて、『ああやって作るのね』『面白いわー』と特に母は興奮していました。試飲や試食もしながらリラックスしていたので、私も楽しかったですね」













後半のプログラムで「家族との絆を再確認」


 さて、後半のプログラムが始まると、結婚式場のような会場に案内されたそう。後半のプログラムでは、新入社員は入場から特技の披露まで両親とは違う席で進んでいきます。

「当時の私は、人前に出るのが苦手でした。後半のプログラムが始まると、緊張して手汗がすごかったのを覚えています」

 自己紹介と特技の披露では、フルートを演奏した明美さん。

「特技と言えるかは分かりませんが、学生時代にずっと吹奏楽をしていたのでフルートが吹けて良かった。フルート以外に披露できる特技はまったくなかったので」






家族から新入社員に手紙の朗読…!?


家族同伴の入社式
 次に、家族から新入社員に書いた手紙の朗読があります。

「家族からの手紙は、てっきり母が手紙を読むと思っていたので、父からの手紙だったのには驚きましたね」

 心美さんの父は無口で母とは対照的な性格。朝は早く出勤し、夜は日付が変わる直前まで帰ってこない仕事一筋の父。そんな父から娘への初めての手紙だったそう。

「父の手紙には、私が生まれた時に心拍が取れず、小児救急に運ばれて入院した時の話から始まりました。結局そのまま2ヶ月間退院できず、その間、母と協力して毎日母乳を運んでいたそうです。

 退院後も小学生になるまでは体調の変化に敏感だったという、両親の想いを聞いて……。親にたくさん愛情をかけてもらって今ここにいるんだと再確認しました」

 父からの手紙に感動した心美さんの顔は、涙でメイクが落ち目も腫れ上がってボロボロだったそう。













最後は親たちが見守る中、決意表明


スピーチ用マイク 最終プログラムの締め括りは「新入社員の決意表明」。

「泣き腫れた酷い顔でしたが、最後はしっかり気持ちを伝えたいと思いました。その時私は、『長く勤め、いつかチームのリーダーとして生産性の高い仕事がしたいです』と言ったのを覚えています」

 あれから7年が経ち、今の心美さんは管理職へと昇進したそう。

「当時の目標通りに部下を持ちチームワークを大切にしながら日々仕事ができていると感じています。最初は、家族同伴入社式には反対でしたが、今となってはいい思い出です。

 会社の戦略なのかもしれませんが……両親が入社の門出を祝ってくれた分、長くしっかり働かなければという気持ちはありますね」

 賛否両論ある「家族同伴入社式」。社会人になって家族が同伴するのは照れ臭くても、やってみると意外にいい想い出になるのかもしれませんね。

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<取材・文/maki イラスト/ズズズ@zzz_illust




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