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女性上司が部下を食事に誘うとき「恐れていること」とは。男性にはない“苦労”もある

時刻(time):2023-04-30 16:35源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
帝国データバンクが昨年発表した 女性登用に対する企業の意識調査(2022年) によると、「自社における管理職に占める女性の割合」は平均9.4%。政府は「2020年までに女性管理職の割合を3割まで引き上げる」と掲げたが、2022年時点で1割にも満たない散々な状況。引き上げ目標もすでに2030年まで延長されている。 写真はイメージです(以下同じ) 女性管理職が少ないとい

 帝国データバンクが昨年発表した女性登用に対する企業の意識調査(2022年)によると、「自社における管理職に占める女性の割合」は平均9.4%。政府は「2020年までに女性管理職の割合を3割まで引き上げる」と掲げたが、2022年時点で1割にも満たない散々な状況。引き上げ目標もすでに2030年まで延長されている。

悩みながら仕事をする女性

写真はイメージです(以下同じ)

 女性管理職が少ないということは、職場にロールモデルになる女性上司がいない、希少ということになる。そのため、いざ自分自身が上司になった際に、どのように振る舞って良いか困ってしまう。

 そこで、まず女性上司が抱える悩み、女性上司としてどのように立ち振る舞えば良いのかなど、『出産を機に仕事を諦めない 仕事との両立に悩んだら読む本』(日本橋出版刊)の著者で、企業向けのコンサルなどを展開する株式会社スマイル・フォスターの代表取締役・小林良子氏に話を聞いた。(以下、「」内は小林氏のコメント)






取引先の人が、男性部下の話しか聞いてくれない


 まず女性上司特有の苦労について、「女性だから取引先に軽視される、というケースは多いです」という。

「これは私も以前の勤務先で経験があり、男性部下と私が商談に行った際、先方が私の話よりも男性部下の話ばかりに耳を傾けるんです。名刺交換して私のほうが役職が上だと知っているにもかかわらずです。そのため、商談がスムーズに進まないだけでなく、精神的にもしんどくなりました。役職に関係なく、“女性に決定権がある”ということを認識していない人は一定数おり、悪意あるハラスメントではなくても心労が伴うことは多いです。

 また、その商談後、部下を先に帰してくださいと食事に別に誘われ、そこで話を聞きたいと言われることもありました。仕事の中身を見てくれる姿勢がなかったことに落ち込んだ経験も多々ありました」






男性の部下を食事に誘ったら「セクハラ」扱い?


「“上司が部下を食事に誘う”という光景はよくあるシチュエーションです。しかし、“女性上司が部下を食事に誘う”となるとセクハラ扱いされてしまうことも珍しくありません。私自身は経験がありませんが、部下を持つ女性から同様の話を聞くことが結構ありました。

 男性上司と同じような立ち振る舞いを女性上司がそっくりそのままやると、思わぬトラブルを招きかねないのです

出産を機に仕事を諦めない 仕事との両立に悩んだら読む本
 他にも、「女性上司に対する接し方がわからず、『あまり仕事を押し付けないほうが良いのでは?』という“優しさ”から、責任ある仕事を任せてもらえない、という声もよく聞きます。周囲は気を使っているつもりでも、『重要な仕事を任せてもらえない』とやるせない気持ちになり、モチベーションが維持できずに苦労している女性の話はよく耳にします」













身だしなみを意識し、誰にでも平等に接する


 女性上司になった際に気をつけるべき点として、「女性に限らないことですが」と前置きしつつ、「まずは身だしなみを意識することです」と説明。

スーツを着た日本人女性
「例えば、髪がボサボサだったり、シワだらけの服を着ていたりなど、見た目に気を使えていない人から指示されても、部下側としてはどうしてもモヤっとしてしまいます。とりわけ、女性上司はまだまだ割合が低く、女性上司から指示されることに免疫がないため反感が持たれやすい。フォーマルな恰好なら無難かつ説得力を持たせることができます。加えて、露出が高い服装の場合、セクハラ扱いを受けやすいので注意が必要です」

 また、「もう一つは誰にでも平等に接することです」と続ける。

「やはり人によって態度を変える人は反感を持たれやすいです。特に女性上司の場合、上司にばかり良い顔をしていると『女性だから出世した』と思われかねません。誰もができることではありませんが、上司にも毅然とした態度を取らなければいけません」






今の職場だけでなく、外部にアンテナを張る


 女性上司ということで、男性上司ではあまり経験しない苦労、余計な気配りなどの多さがわかった。

 そもそも、女性上司が苦労しがちな職場の特徴として、「業種や業界にもよりますが、経営層が『男性主導が当たり前』という認識が強いです。そういった風土が定着していると、いくら女性管理職の数が増えても、それはただ数が増えただけでしかありません。女性上司、ひいては女性従業員が活躍しやすい、働きやすいとは言い難く、この価値観を変えることが求められます」と解説。

「こういった会社は視野が狭く、過去の成功体験を引きずったまま運営してきたケースも少なくありません。ですので、社外の経営者と交流をするなど、外部に関心を向けることが重要です。どのような制度を設けているのか、どういう価値観を持ってマネジメントしているのかなど、そういった価値観に触れることで徐々に意識改革が図れます」













女性上司が周りの反感を買ってしまうとき


 他にも、「経営層だけでなく従業員の意識も例外ではありません。子持ちの女性上司は少なく、かつ子どもが小さいうちは欠勤や早退をすることも珍しくないため、周囲から『業務を押し付けられた!』と反感を買いやすいものです。こういう状況下で、女性上司も罪悪感を抱いてしまいます。例えば『振られた業務を担当した従業員が報われる制度』を設けることで、女性上司に対する風当たりを緩和することができるでしょう」と提案した。改革の余地はたくさんありそうだ。

 女性上司が働きづらそうにしている職場では、女性たちの「出世したい」という機運が高まらない。会社の成長のためには、女性上司の働きやすさに意識を向ける必要がある。

【小林良子】
株式会社スマイル・フォスター代表取締役。キャリアコンサルタント、ワークマインド・バランスアドバイザーとして女性の活躍を支援している。著書に『出産を機に仕事を諦めない 仕事との両立に悩んだら読む本』(日本橋出版)。

<取材・文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki




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