「原料高・燃料高・円安」のトリプルパンチで値上げラッシュがとまりません。毎日の暮らしの中でも食費以外にも電気やガスなど光熱費の値上がりは深刻になっています。家計を直撃する「値上げの波」をどう乗り切るか、徹底取材しました。
耐えられるか?飲食店への影響
岐阜県にある「さいわい」は、地元客でにぎわう創業112年の老舗喫茶店です。人気メニューは11種類のモーニング。最も安いもので400円と、安さがウリでしたが、小麦の仕入れ価格とコーヒー豆がおよそ2割上がったため、オーナーの小島さんは苦渋の決断で4月からモーニングの価格を50円値上げしました。
小島さん「4月から450円に値上げというのはウクライナ侵攻が起きた時から考えていた。今回20年ぶりの値上げ。原材料の高騰で苦しいがやむをえない」
値上げ後も来店する常連のお客さんは、値上がりに対してコロナ禍や紛争の状況を受け止めて覚悟と理解を示していました。
値上げの波は名古屋めしにも直撃していました。
愛知県の「かに屋」創業55年、一番人気は名古屋飯の代名詞「味噌煮込みうどん」地元で愛され続けてきた店の看板メニューです。二代目の可児昌行さんは、おととし、コロナ禍の食材高騰で50円値上げしました。“しばらくは値上げしない!”とうたった手前、簡単には更なる値上げはできませんが、限界があるといいます。
可児さん「ウクライナとロシアがうまいこと収束しないと上がるのは間違いないといわれているので、その時に耐えられるかどうか…」
さらに、小麦以外の値上げが追い打ちをかけています。取材スタッフが小麦以外に影響しているものを聞いたところ、電気やガスも全部だと答えました。世界的なエネルギー資源の高騰を背景に電気とガスの値上がりが止まりません。
もっと働くかケチるしかない!?家計の影響
中部電力と東邦ガスは4月、一般家庭の電気料金とガス料金が10月連続で値上がりすると発表しました。
実際に家庭にはどんな影響がでているのでしょうか?名古屋市内に住む夫と小学1年生の娘の3人家族の主婦に聞いてみたところ、最近、ガスと電気の節約を徹底するようになったそうです。
主婦「圧力鍋で野菜を蒸しまくるしかない。30分炊かないといけないのが5分で炊けるとか。短縮できるのでガス料金は単純に減ってくる」
料理の際には極力、圧力鍋を使うことを心がけています。例えば、煮込み料理なら普通の鍋と比べて3分の1から4分の1ほどの過熱時間ですみ、節約できるからです。節約の甲斐もあって、ガス料金は去年の同じ時期と比べて同程度でした。
一方、電気料金は、使わない家電のコンセントのプラグを抜いたり、日中はリビングの電気を消したりするなどこまめな節電を意識してきました。それでも今月支払う電気料金を去年と比較すると、2000円ほど上がっているといいます。これから夏にかけてエアコンの使用を考え、もっと働くかもっとケチるしかない!と嘆きました。