
40代になると、女性ホルモンのバランスが乱れやすくなり、長い間浴び続けてきた紫外線の影響や肌機能の衰えも出始めてきます。
このようなことが原因で、シミ、シワ、たるみがこれまで以上に目につくようになる方が多いでしょう。
しかし、きちんとお手入れをしていれば若々しい肌を保つこともできます。40代に必要なスキンケアのポイントをご紹介するとともに、積極的に取り入れたいクリニックでのケアにも触れていきます。
シミのケア
シミには、さまざまなタイプがあります。40代で発症しやすいシミは次のとおりです。
40代に必要なシミのお手入れ
老人性色素斑をはじめシミの多くは紫外線が原因となるので、日中のUVケアを万全にしましょう。外出時には日焼け止めクリームを塗り、必要に応じて帽子と日傘のダブルで紫外線から守るのも効果的です。
また、老人性色素斑のごく初期の薄いもの、肝斑、炎症性色素斑がすでにできてしまっている場合には、ビタミンC誘導体やハイドロキノンなどの美白成分が有効です。また、シミを予防するための代表的な美白成分としては、ビタミンC誘導体やアルブチン、トラネキサム酸、プラセンタなどがあります。これらの成分が配合された化粧品を使用するとよいでしょう。
さらに、沈着したメラニン色素をお肌から追い出す目的で、ピーリングも有効です。古い角質を取り除き、お肌の新陳代謝を促します。AHA(フルーツ酸)などが配合されたピーリング用石鹸が取り入れやすいでしょう。使用は週に1〜2回程度で十分です。
美容皮膚科でのシミ治療
自宅でのケアでシミが改善されない場合は、美容皮膚科を頼るのもひとつの方法です。
クリニックではまずシミの種類を見極め、それによって治療法が変わりますが、主にレーザーやフォトフェイシャル治療が行われます。レーザー治療では、シミができている箇所をかさぶたの状態にして除去します。いっぽうフォトフェイシャルは光治療とも呼ばれ、顔全体など広範囲の治療に使用されます。ただし、肝斑(かんぱん)の場合、レーザーやフォトフェイシャル治療で悪化するケースもありますので医師に相談しながら治療することが必要です。
他にも、ケミカルピーリングもメラニン色素を排出するのに有効です。美白効果の高い成分ハイドロキノンも、クリニックで処方されるものは高濃度でより効果を期待できるでしょう。しかし、使用には注意が必要ですので、医師の指導をきちんと受けてください。
シワ、たるみのケア
40代でシワやたるみが目立ってしまう大きな原因は、加齢による真皮のコラーゲンの減少や変性。その衰えをサポートするスキンケアを積極的に行っていきましょう。
40代に必要なシワ、たるみのお手入れ
残念ながら、真皮の約7割を占めるコラーゲンは40才をピークに減少していきます。これにより肌のハリや弾力が失われてシワができてきます。さらに、肌を支える力が弱くなったことで重力に逆らえなくなり、皮膚が下がってたるみとなってしまうのです。
そこで、40代ではコラーゲンをはじめとして、ヒアルロン酸やアミノ酸どの肌を構成している成分を進んで補うケアをしていくことが必要です。
また、ビタミンC誘導体は、シミのケアだけでなくコラーゲン生成にも役立ちます。
美容皮膚科でのシワ・たるみ治療
クリニックでは、シミと同様にレーザーやフォトフェイシャルを使用し、皮膚の真皮層に働きかけてコラーゲンの構築を再生させる治療を行います。
また、ヒアルロン酸を注入したり、ダーマローラー(コラーゲン増殖療法)にて、コラーゲン生成を促す方法もあります。
- 老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん):頬骨の高いところにできやすい丸い薄茶色のシミ。紫外線を浴び続けてきたことが原因で、40歳前後から現れることが多い。
- 肝斑(かんぱん):頬骨辺りや額に現れやすい、左右対称にもやもやっとできるシミ。女性ホルモンが関係していると考えられ、30代から40代で多く発症する。
- 脂漏性角化症(しろうせいかっかしょう):シミからイボのように盛り上がってきたもの。40才以降で生じやすい皮膚の老化現象からなる。
- 炎症性色素沈着:ニキビ跡などがシミとして残ったもの。40代ではUゾーンにできる大人ニキビが原因となることが多い。
(この記事の監修: サッポロファクトリー皮フ科・スキンケアクリニック 院長 / 松本歩 先生)