
魅力的な目もとをつくるために、まつげメイクは欠かせません。そのため、より長く、よりボリュームのあるまつげに見せるための商品やメイク法が多く出回っています。しかし、その一方で、「商品を使用したらまつげが抜けてしまった」などと訴える女性が増えているのも事実です。過剰なまつげメイクにより引き起こされる、目の病気について解説します。
患者数が急増!アイメイクによる結膜炎・眼瞼炎(がんけんえん)
まつげが過剰に抜ける原因として考えられる病気には、円形脱毛症や結膜炎・眼瞼炎(がんけんえん)があります。円形脱毛症の中には、頭部だけでなく、まつげや眉毛、ヒゲなどの体毛が抜けてしまうものもあるのです。
円形脱毛症は、毛周期の異常や自己免疫疾患、自律神経障害などが原因とされていますが、結膜炎や眼瞼炎をを引き起こす大きな原因の一つには、過剰なまつげメイクがあります。例えば、マスカラやつけまつげ、まつげエクステ、まつげパーマなどです。美しい目もとを演出するためのものですが、病気の原因になる可能性もあることを認識しておきましょう。
まつげメイクが結膜炎・眼瞼炎(がんけんえん)を起こしやすい理由
エクステやつけまつげに使用される接着剤や、まつげパーマに使用される液などは、すべて原料に化学物質が使われています。これらが皮膚の薄いデリケートな部分に触れてしまうと、炎症を引き起こす場合があります。さらに、角膜や結膜にまで至ると、激痛をともなう強い炎症が起こります。
女性の多くがメイク時に使用するまつげメイクアイテムのマスカラも、例外ではありません。マスカラのかけらが目の中に入ってしまうと、目の表面に付着し、眼球を傷つける恐れがあるためです。
進行するとまつげが抜ける可能性も?
結膜炎や眼瞼炎といった目のトラブルを放置すると、さらに深刻な事態を招く可能性もあります。というのも、進行するとまつげを支えている毛根周囲がただれ、まつげが抜け落ちる場合があるためです。また、万が一角膜に障害が起きれば、視力が低下することもあります。充血や目の周辺のトラブルに気づいたら、放置したり自分で治そうと考えず、すぐに眼科を受診しましょう。
トラブルを防ぐためのまつげメイク法
まつげや目のトラブルを避けるにはアイメイクをしないことが一番なのですが、日常のメイクにアイメイクは欠かせないという方が圧倒的に多いはずです。よって、できるだけまつげや目の周辺に負担をかけない方法でメイクすることをおすすめします。
まつげエクステやパーマはやめ、マスカラを活用しましょう。マスカラを塗る時は厚塗りせず、サッと軽く塗る程度に。また、長さを出す、ボリュームを出すなど、目的によってマスカラを使い分けるのも、賢い方法です。ボリュームを出すような濃いまつげメイクは、ここぞという時だけにすると、ダメージがより少なくて済みます。
美しい目もとを作るために努力をしても、そのせいでまつげが抜けてしまったり、目の炎症を起こしてしまったら元も子もありません。どうしてもメイクをやめられないという方は、なるべく負担をかけない方法でまつげメイクを楽しみましょう。
(この記事の監修: 医師 / コッツフォード 良枝 先生)