
ニキビ、シミ、くすみなど、肌荒れに悩んでいる人は、ターンオーバーが乱れているかもしれません。
ターンオーバーは肌をうつくしく保つために不可欠な機能。早すぎても遅すぎても肌トラブルの原因になるといわれています。
そこで今回は、ターンオーバーの仕組みやはたらき、ターンオーバーが乱れる原因と症状、正常化する方法について理解していきましょう。
ターンオーバーとは肌をうつくしく保つ機能

ターンオーバーとは肌の新陳代謝のこと。肌を健やかにうつくしく保つ大切な機能です。
肌のもっとも外側にある角質層は、バリアとしての役割を果たしています。肌の水分蒸発を防ぎ、紫外線や汚れなどの外的刺激から肌を守っているのです。
また、角質層は肌のうつくしさを決める重要なポイント。水分をしっかり含む、しなやかでうつくしい角質層をキープするために、肌は絶え間なく生まれ変わるターンオーバーが必要なのです。
■ ターンオーバーのメカニズム
肌は表皮、真皮、皮下組織の3つで構成。さらに表皮は「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」の4つの組織が重なっています。
基底層で生まれた表皮細胞は、次々と生まれる新しい細胞に押し上げられ、角化細胞となって角質層に到達。最終的にアカとなってはがれ落ちます。
つまり、ターンオーバーとは、表皮細胞が生まれてからはがれ落ちるまでのサイクルのこと。肌は常に生まれ変わることで、バリア機能と保湿機能に優れた美しくしなやかな状態を維持しているのです。
■ 肌トラブルはターンオーバーの乱れが原因
20代の健康な人のターンオーバーは、28日が標準的なサイクルだといわれています。角質層の薄い部位と厚い部位ではサイクルに違いがあり、個人差もあるため、一般的には約28日~56日程度で行われているのです。
何らかのダメージによって、ターンオーバーのサイクルが乱れると、ニキビ、くすみ、しわ、シミなどさまざまな肌トラブルの原因になるといわれています。
ターンオーバーが早まることで起こる肌トラブル

ターンオーバーが早まると、表皮細胞がしっかり成長しないまま、角質として働くことになります。未熟な角質は保湿成分が乏しいため、縮みやすくはがれやすい状態です。
■ 早まる原因は誤ったスキンケアが関係
ターンオーバーが早まる原因は、誤ったスキンケアよるものが多いといわれています。洗顔、角質ケアのやり過ぎや、ゴシゴシこするなど、知らないうちに肌はダメージを受けているのです。
角質層は0.02ミリと非常に薄くデリケート。肌に刺激を与えて角質を必要以上に取り除くと、危険を感じた肌はさらに未熟な細胞を角質として送り出すため、ターンオーバーのサイクルが早まる原因になります。
■ 乾燥肌や敏感肌の状態を招く
ターンオーバーが早まると、バリア機能が低下するため、乾燥肌や敏感肌の状態を招きます。
さらに、乾燥が原因で過剰な皮脂の分泌が促されるため、ベタつきやテカリ、毛穴の開きが目立ち、ニキビや角栓ができやすくなってしまうのです 。
ターンオーバーが遅くなることで起こる肌トラブル

通常のターンオーバーでは、角質層に到達してからはがれ落ちるまで約14日といわれています。
しかし、ターンオーバーが遅くなると新しい角質への代謝速度が低下し、古くなった角質が肌表面に溜まり続けるのです。
■ 遅くなる原因は加齢が考えられる
ターンオーバーが遅れる原因のひとつに加齢があります。年齢とともに細胞のはたらきが弱まり、新陳代謝が低下するためです。
しかし年齢に限らず、血行不良、睡眠不足、ストレス、栄養不足などの生活習慣もターンオーバーを遅らせる原因になるといわれています。
■ くすみ・シミ・しわが目立つようになる
ターンオーバーが遅くなると、たるみやゴワつきが発生して肌が硬くなるため、くすみ、シミ、しわが目立つようになります。また、皮脂の多い部位では、毛穴に古い角質や皮脂が詰まりニキビを誘発してしまうのです。
ターンオーバーを正常化する生活習慣

ターンオーバーを正常化するには、基本的な生活習慣を見直すことが大切です。以下の方法で、日頃からターンオーバーを正常化する生活を送るよう意識しましょう。
■ 栄養バランスの良い食事を摂る
ターンオーバーを整えるには、まず健康な肌細胞をつくることが大切。肌細胞の材料となるタンパク質や、肌再生に必要なビタミン類など、毎日の食事でバランスよく摂取しましょう。
□ タンパク質
肌細胞はタンパク質で作られています。必須アミノ酸を含む、肉、魚、大豆、卵、牛乳などをバランスよく摂取することが大切です。
□ ビタミンA
肌の修復やターンオーバーを促進する栄養素。ニンジン、カボチャ、シソなどの緑黄色野菜や、ウナギ、レバーなどに多く含まれます。
□ ビタミンB群
ビタミンB群は皮膚や粘膜の発育を促進。不足すると乾燥やニキビなど肌荒れの原因に。豚肉、ウナギ、たらこ、レバー、カツオ、マグロなどに含まれています。
□ ビタミンC
肌の新陳代謝に不可欠な栄養素。ビタミンCを多く含む食品は、イチゴ、キウイなどの果物類、サツマイモ、ブロッコリーなどの野菜類です。
□ セラミド
肌のバリア機能として、外的刺激から肌を守ります。セラミドは、コンニャク、黒豆、小豆、ごぼう、ひじきなどの黒い食品に豊富に含まれています。
■ 良質な睡眠でターンオーバーを促す
ターンオーバーは睡眠中に行われているため、良質な睡眠はターンオーバーの正常化に欠かせません。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、ターンオーバーを促進し、ヒアルロン酸やエストロゲンなどの真皮成分を生み出す線維芽細胞を活性化させるはたらきがあります。
そのため、午後10時から午前2時の間は「シンデレラタイム」と呼ばれていますが、分泌量を左右するのは時間帯ではなく寝る前の過ごし方。
成長ホルモンは、血糖値が低下すると十分に分泌されるため、食後から就寝までは2~3時間空けることが必要。また、成長ホルモンは最初のノンレム睡眠の90分の間に分泌されることが多いため、入眠後3~4時間は深い眠りをとることが大切です。
ターンオーバーを正常化するスキンケア

ターンオーバーを整えるには、正しいスキンケアも大切。ポイントは、肌を傷つけない洗顔方法と保湿です。
1日に何度も洗顔したり、スクラブ洗顔料などでゴシゴシ擦ったりすると、セラミドやNMF(ナチュラルモイスチャーファクター)などの保湿成分が失われ、ターンオーバーが乱れる原因になります。
汚れを落とすことは大切ですが、肌を傷つけるような洗顔は避けたいもの。正しい洗顔方法でターンオーバーを妨げないことが大切です。以下の方法で毎日のスキンケアを行いましょう。
【正しい方法で洗顔する】
1. 手を洗って顔を素洗いする(水溶性の汚れを落とす)
2. 洗顔料をしっかり泡立て、顔にのせていく
3. Tゾーンから指が肌に触れないように優しく円を描きながら洗う
4. ぬるま湯でしっかりすすぎ、柔らかいタオルを当てるように水気を取る
■ 紫外線対策と保湿で乾燥を防ごう
紫外線はターンオーバーのリズムを乱します。日焼けをすると肌は乾燥や酸化などのダメージを受けるため、古い角質を溜めこんだり、ターンオーバーを早めて未熟な角質を過剰につくるのです。
大切なのはスキンケアの基本である保湿。肌が潤っていれば、古い角質ははがれ、新しい細胞が生まれやすくなります。
ターンオーバーの正常化がきれいな肌づくりのカギ!

ターンオーバーを正常に保つことは、肌トラブルの根本的な解決につながります。
肌は元からきれいになる力があるのです。しかし、それは日頃の生活で失ってしまうこともあります……。正しいスキンケアと生活習慣の改善で、肌本来の美しさを引き出しましょう!