
「ワキガの人はまわりにもいるけれど、どのようにして臭いを発しているのかよくわからない……。」
「自分には関係ないと思っていたけれど、私もワキガなのかな?」
人は、自分の臭いに鈍感だとよくいわれるものです。
気付いていないだけで、もしかしたらワキガであるかもしれません。
そこで、自分がワキガかどうかを調べられる簡単なチェック方法を紹介するので、ぜひやってみてくださいね。
ワキガとは?

ワキガの原因は、アポクリン汗腺という汗腺から出る汗です。
アポクリン汗腺の汗は、普通の汗と成分が異なり、*脂質やタンパク質が多く、糖質やアンモニアなども含まれています。
そして、この成分がワキの常在菌によって分解されると、ワキガ特有の鼻をつくような臭いを発生させるのです。
■ ワキ汗が多くてもワキガとは無関係?

「ワキ汗が多いとワキガになる」と誤解されがち。
しかし、ワキ汗の量とワキガは関係ないとされています。
ワキ汗は、エクリン汗腺という汗腺から出る汗で、体のほかの部分からかく汗と変わりはありません。
また、ワキ汗が異常に多い場合は、汗腺の数が生まれつき多い「多汗症」である可能性があり、ワキガとは区別されます。
ワキガとワキ汗の違いとは?
ワキ汗は、ワキのエクリン汗腺から出る汗で、体全体から出る汗と同じもの。
その成分は、大部分が水分で、これに塩分といったミネラルと乳酸が含まれています。
ですから、ワキ汗が細菌によって分解されても、汗臭さを発生するだけで、ワキガ特有の臭いとは異なるそうです。
■ ワキ汗の臭いには自覚症状がある!?

ワキガの臭いには、自覚症状がないことが多いといわれています。
ワキガである本人は、ずっとワキガ臭を嗅いでいるため、鼻が慣れてしまい、臭いとして感じられなくなっているのだとか。
一方、ワキ汗の汗臭さは、汗をたくさんかいてもお風呂に入らなかったり、適切なケアをしなかったりすると臭ってくるもの。
ですので、自分でその臭いに気付くことができるのです。
■ ワキガの臭いは生まれつきのもの

では、ワキガとは、どのようにしてなるものなのでしょうか?
これは、簡潔にいうと、「生まれつきアポクリン汗腺の数が多いから」なのです。
ですので、「不潔にしているから」、「ケアをしていないから」などという理由ではなく、「ワキガの臭いがする人としない人は生まれつき決まっている」といえるでしょう。
一方、ワキ汗が臭うのは、誰にでもあり得ること。
汗をかいてもシャワーを浴びなかったり、適切な臭いケアをせず放置していたりすれば、誰でもワキ汗が臭う可能性はあるのです。
自分から少しでも汗の臭いを感じたら、拭き取ったり洗ったりしてワキを清潔に保つようにしましょう。
「もしかしたらワキガかも!?」簡単ワキガセルフチェック
ワキガの人は自分の臭いに鈍感になっているため、もしあなたがワキガであったとしても、そのことに気づいていない可能性があります。
気になる場合は、自分でできる簡単なチェックをしてみましょう。
■ チェック1:両親や兄弟でワキガの人がいる

ワキガはある程度遺伝の影響を受けるのだとか。
もし、家族にワキガの人がいれば、遺伝的にワキガである可能性が高いといえます。
■ チェック2:耳垢が湿っている
耳垢が湿るのは、耳の中にアポクリン汗腺が多いため。
そして、耳にアポクリン汗腺が多く存在している場合、ワキの下も多い傾向にあり、したがってワキガである可能性が高くなるでしょう。
■ チェック3:ワキ毛が濃い

女性の場合、ワキガの人はワキ毛が濃い傾向にあるとされています。
しかし、男性の場合は反対に、ワキガの人はワキ毛が薄くてやわらかい傾向にあるようです。
■ チェック4:シャツのワキの部分が黄ばむ
アポクリン汗腺から出る汗は、脂質やタンパク質が多く、色も乳白色をしています。
この汗が服につくと、黄色いシミになるそうで、シャツのワキの部分が黄ばむ人はワキガである可能性があるかもしれません。
■ チェック5:汗の量が異常に多い

汗の量が異常に多かったり、手の平や足の裏、ワキなどから大量の汗が出たりする場合、生まれつき汗腺の数が多い「多汗症」という状態である可能性も。
多汗症とワキガは別物ですが、ワキガの人は多汗症も併発していることもあるため、ひとつの目安になるでしょう。
■ チェック6:ワキに挟んだティッシュを嗅ぐ
ワキガの臭いは気付きにくいものですが、実際に臭いを感じることができる方法があります。
ティッシュを1時間ほどワキの下に挟んでおいて、その臭いを嗅ぐというもの。
一度ワキガ臭を自分の体から離すことで、臭いに気付きやすくする方法です。
■ チェック7:ワキに挟んだラップを嗅ぐ

これも上記の方法と同じで、普段気付きにくい自分の臭いを嗅ぐ方法です。
ワキ毛の部分を避けて、ワキの肌に直接ラップを密着させるのがポイント。
3分ほど経ってから、その臭いを嗅いでみましょう。
■ チェック8:ワキ毛に白い粉が付いていることがある
ワキ毛につく白い粉は、アポクリン汗腺からの分泌物が結晶化したものである可能性が。
この場合は、ワキガである可能性が高くなります。
■ チェック9:汗がべたべたする

エクリン汗腺から出る汗は、水分が多いのでサラッとしておりすぐ乾きますが、アポクリン汗腺からの汗は白っぽい色でべたべたしているそう。
そのため、特にワキから出る汗がべたべたしていて乾きにくい場合、ワキガである可能性があります。
■ チェック10:乳首やデリケートゾーンの毛が濃い
ワキガの人は、ワキ毛のほかに、乳首やデリケートゾーンなどの毛が濃い傾向があるとされています。
一度、自分で確認してみるといいかもしれません。
正確にワキガの検査をしたい人は病院へ

ワキガのセルフチェックをしてみて、当てはまる項目はありましたか?
もっと正確にワキガの判断をしたい場合は、病院で検査することもできます。
■ ワキガの検査とは何科がベスト?
ワキガの診断をしてもらえるのは、おもに、皮膚科、形成外科、美容外科など。
ワキガの治療や手術を行っているのも、これらの科が一般的でしょう。
■ ワキガの検査とはどのようなもの?

病院でのワキガの検査方法は、おもに下記の3つがあります。
【検査方法1:問診を行う】
家族にワキガの人はいるか、シャツのワキの部分が黄ばむことはあるか、他人から臭いについて指摘されたことがあるかなど、問診表で確認していくシンプルな方法です。
【検査方法2:耳垢の状態を診る】
綿棒といったもので耳垢の湿り具合をチェック。
ワキガの人は、飴耳(あめみみ)といって、耳垢がキャラメル状になっていることが多いそうです。
【検査方法3:試臭検査】
ワキにガーゼを挟み、しばらくおいてから、その臭いを医師が嗅いで診断するという方法です。
場合によっては、より正確に診断するために、医師以外のスタッフも臭いを嗅ぐことが。
また、試臭検査をする前は、正確に検査するために、ワキに制汗スプレーをしないことはもちろん、ワキ汗を拭き取らない、シャワーや入浴は控えるなどに注意しましょう。
どの検査を行うかは、病院によって異なるようですが、これらの検査を組み合わせて診断するところが多いとされています。
ワキガとは不潔にしているからなるものではない!

ワキガの原因とは、生まれつきアポクリン汗腺が多いことであり、不潔にしているからではありません。
ワキガの臭いには自覚症状がない場合も多く、セルフチェック、あるいは病院での検査が有効です。
ワキガ臭に気付いていない、あるいは逆に、臭っていないのに臭っていると思い込んでしまう状態でも、正確に検査することで、これからの正しい対策を立てることができるでしょう。