
すこやかな肌を保つためには、なるべくメイクはしないほうがいいのでしょうか。肌荒れとメイクの因果関係をひも解きましょう。メイクのプロ監修のもと解説します。
肌荒れの原因はメイク、という誤解
メイクを落とさず寝てしまった日の翌日、肌がくすんだり、乾燥したり、肌の調子の悪さを実感した方も多いのではないでしょうか。そのため、「メイク=肌に悪いもの」と思われがちです。
確かに、一般的なファンデーションをはじめとするメイクアップ用品には、石油系の合成成分や鉱物油が含まれています。肌が敏感な方は、これらの成分が刺激になってしまうこともあるでしょう。
ただし、すべての方が、これらの成分が含まれたメイクが原因で肌トラブルを起こすわけではありません。メイクそのものよりも、メイクを落とさないで寝ることに問題があるのです。
酸化の原因はメイクより皮脂だった!?
肌の油分も化粧品の油分も、時間とともに酸化していきます。酸化した脂質を「過酸化脂質」といい、これが肌荒れやシミなどを引き起こす原因に。そのため、油分を多く含むファンデーションで肌を覆うのは良くない、と思われがちです。
ただし、化粧品は原則として、未開封の状態で3年は品質を保持できるようにつくられています。きちんと精製された油分が配合されており、たった1日のメイクで酸化するとは考えにくいでしょう。精製された化粧品の油分と比べ、みずから分泌する皮脂のほうが酸化しやすいといえます。
メイクを落とさずに寝るということは、酸化しやすい皮脂が落とせない、ということ。過剰な皮脂はメイク直しのときに抑え、帰宅したら早めにクレンジングしましょう。
肌荒れしたときのファンデはリキッドよりパウダータイプを
肌が荒れているときは、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションのほうが「肌によさそう」なイメージがあると思います。しかし、これは誤解。水と油を混ぜるために界面活性剤を使用しているため、肌が荒れているときは刺激になることがあるのです。
パウダーファンデーションの粉は、皮脂や水分を吸収する性質がありますが、美容液や乳液できちんと保湿しておけば大丈夫。紫外線を防ぐためにも、日中外出するときはパウダーファンデーションで保護しましょう。
肌や顔立ちを美しくみせ、魅力を引き出してくれるメイク。選び方やスキンケアにもこだわって、上手に使っていきたいですね。
(この記事の監修: メイクアップアーティスト・メイク講師・スキンケアアドバイザー / 益子克彦 先生)