最近お店によく置かれている「カロリーゼロ」商品。ゼロカロリーだからと安心して、ダイエット中でもたくさん食べていませんか?
実はゼロカロリー食品は一概にダイエット向きとは言えないのだとか。今回はゼロカロリーとは何なのか、そしてゼロカロリー商品が及ぼす罠についてご紹介していきます。
■ゼロカロリーの正体は?
そもそも食品でカロリーがゼロな物はほぼないのだとか。
栄養表示基準では食品100グラムあたり5kcalまでの範囲ならノンカロリーやゼロカロリーなどの表現をしても可能なんです。そのため、ゼロカロリーやノンカロリーでも知らず知らずのうちにカロリー摂取をしていることも。
また甘さを出すために使われる人口甘味料がネックとなり、ゼロカロリーだからと安心していると、むしろ太ってしまうことも少なくありません。
■なぜ太りやすい体質になる?
普通、糖分を取ると、血糖値が上がってインスリンがすい臓から分泌され、血液から余分なブドウ糖を除いて一定の数値に保とうと働きます。
しかし処理しきれず代謝に限界を感じたら、次にインスリンは脂肪細胞に働きかけます。すると、あまったブドウ糖は脂肪へ変化して体脂肪として脂肪細胞にため込まれ、中性脂肪を作り出すように。
それに対して人口甘味料は、インスリンの過剰分泌、血糖値の急上昇が見られないものの、食欲を増進させる作用があるため、結果太りやすくなることも。
「ゼロだから」といって頻繁に食べるのは避けましょう。
■味覚を鈍化させる?
また人口甘味料は「味覚を鈍化させる」影響を持っています。
人工甘味料は、実際はかなり薄めて使われるので、普通の砂糖とほとんど同じくらいの甘さに感じますが、甘みの強いものも中にはあります。
普段から甘みが強いものを摂取すると、舌が慣れてしまい、普通の味覚を感じにくくなることに。
さらに甘いものを摂り続けると舌が「もっと食べたい」と感じていくのだとか。そしてすい臓や胃も甘みを感知してグレリンという成長ホルモンを分泌し、一層食欲が増していくのだそうです。
■依存性がある?
普段から人口甘味料を摂ると、舌と内臓が甘みに慣れ、食欲を増進させる影響があることを先ほど述べましたが、実は脳にも影響を及ぼします。
甘いものを食べ続けると脳が「もっと食べたい」と強い信号を送るようになるんだとか。
強い欲求に負け、一時的に甘いものを食べたとしても、時間が経てば、また甘いものが欲しくなる…という悪循環が生まれ、体の中では糖質を脂肪に変え続けるようです。
いかがでしたか?
今回はゼロカロリーに潜む恐ろしさについてご紹介しました。
甘い話には裏があります。「ゼロカロリーだから大丈夫」という認識から「ゼロカロリーだけど…」と注意する生活を心がけましょう。でないとダイエットしているつもりが、無意味だった、なんてことになってしまうかもしれません。(エディタ(Editor):dutyadmin)

