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NHK朝ドラ『マッサン』俳優が43歳と聞いて驚き。最新作の“激シブ”姿とは | ビューティーガ

時刻(time):2023-11-13 09:12源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
いつ頃からか、玉山鉄二をあまり見かけなくなったなと思っていた。 ©2023 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and TMS Entertainment Co.,Ltd. でも気のせいでよかった。『ルパン三世』(2014年)から実に9年、2度目の次元大介役で主演する『次元大介』が、Amazon Prime Videoで2023年10月13日から独占配信されている。 「イケメンと映画」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、まる

 いつ頃からか、玉山鉄二をあまり見かけなくなったなと思っていた。

『次元大介』

©2023 Amazon Content Services LLC or its Affiliates and TMS Entertainment Co.,Ltd.

 でも気のせいでよかった。『ルパン三世』(2014年)から実に9年、2度目の次元大介役で主演する『次元大介』が、Amazon Prime Videoで2023年10月13日から独占配信されている。

「イケメンと映画」をこよなく愛するコラムニスト・加賀谷健が、まるで世間から身を潜めるかのような玉山鉄二について解説する。






玉山鉄二の場合は…


 もうこんな歳なのか、と年齢を聞いて思わず驚いてしまう俳優がいる。例えば、現在40歳の小栗旬は、年齢とともに毎年イケオジ感を増しているが、年相応の説得力がある。

 所属事務所トライストーン・エンタテイメント代表取締役社長という立場や『鎌倉殿の13人』(NHK総合、2022年)で果たした大河俳優の実績によって、さらなる貫禄をまとわせてさえいる。

 では、小栗がルパン三世役で主演した実写映画『ルパン三世』で相棒の拳銃使い、次元大介を演じた玉山鉄二はどうだろう。「あの玉山鉄二が43歳なのか!」と筆者は信じられなかった。

「いや、どの玉山鉄二だよ……」と思いつつ、誰しも年は取るものなのだ。小栗だけでなく今年の大河俳優(『どうする家康』)の松本潤が小栗と同じ40歳と知っても、「まぁそうね」くらいで済ませられるのに、玉山の場合はなぜかそうはいかないのだ。






若さと老齢を同時に持つ朝ドラ主演


マッサン

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 大河ドラマで主演をやっていないことが理由であるわけもないだろうに、ではNHK朝の連続テレビ小説が、19年ぶりに主人公を男性にした『マッサン』(2014年)はどうだったか。

 北海道の余市を舞台に、スコッチウイスキーを醸造する同作で主演の玉山は、マッサンこと亀山政春を演じた。

 第1週第1回冒頭は、1970年代の式典場面から始まり、初登場にしてメイクでだいぶ老け込んだ玉山鉄二の姿が映った。そこから1920年、日本に帰着する船上へ舞台はさかのぼる。海から日本列島を望む、若々しくも滋味深い政春の横顔が清々しい。

 当時、玉山は34歳。俳優として次のキャリアに入ろうかという時期の朝ドラ主演だった。

 70代から20代への若返りを見事に見せながらも、やはり冒頭で最初に老人姿を見せられては、視聴者が玉山に抱く年齢の感覚が麻痺するようにも思う。若さと老齢のイメージを同時に持つ玉山はそれくらい強烈だった。













若さそのものが武器。ギラギラしていたゼロ年代


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 デビュー当時の玉山はどうだったろう。2001年に『百獣戦隊ガオレンジャー』(テレビ朝日)で戦隊ヒーロー役で登場し、ぴちぴちの若さ弾け、ゼロ年代を代表するイケメン俳優だった。

 期待の若手として話題作が途切れることはなく、若さそのものが武器であるかのような野心的な様は、例えば『太陽がいっぱい』(1960年)で世界的スターになったアラン・ドロンのようにギラギラしていた。

 ゼロ年代の玉山の代表作と言えば、『牛に願いを Love&Farm』(フジテレビ、2007年)だろう。

 北海道の牧場を舞台に酪農実習生の青春を描く本作は、金子ありさの脚本によって人物像が鮮やかに浮かび、玉山の好演を後押しした。

 基本はクールな二枚目キャラだが、どこか憎めない姿を緩急つけて演じた。同作から年齢を重ね、眉間に皺を寄せるようになっても、天海祐希主演作「BOSS」シリーズ(2009~2011年)では若さを残した色気がやはり魅力的だったのだが。






露出がすくなくなった印象


 それがどうだろう、『マッサン』冒頭の老齢姿を見て以来、印象はガラリと変わった。同作以後、玉山は加速度的に露出がすくなくなり、世間から身を潜めるようになったように思うのは気のせいだろうか。まるで老齢の者としてゆっくり歩調を緩めるように。

 ドロンが30代を超えたあたりからギャング映画でダンディを追求し始めたように、ニヒルな若々しさではなく、落ち着いた大人の余裕として映る自分の姿を玉山も目指し、適役を求めたのか。

 そんな折、オーディションで得たのが、『ルパン三世』の次元大介役だった。これこそ玉山が憧れた大人の極地への第一歩。同世代の小栗旬の渋さ以上に急激にアダルトな雰囲気をまとわせ、観客をあっと驚かせた。













2度目の次元大介までの間


 とはいえ、玉山鉄二は常に玉山鉄二なのだ。実は根っ子の部分では何も変わってはいない。彼の渋さにエグみはないし、単なるイケオジなわけでもない。やはり今でも若々しさと表裏一体の人なのではないか。

 だからこそ、まさか二度も演じることになるとは思わなかっただろう次元大介、9年ぶりの姿は、いぶし銀ではなく、若々しさを反転させた究極の激渋とでも形容できるだろう。

 でなきゃ、どこか軽々と、ハツラツとした晴れやかさを不思議と感じるわけはない。

『次元大介』冒頭場面、夜のポーランドでチンピラと対峙し、先に銃声を鳴らす瞬間の腰つきを見ただろうか。あの反射的な銃さばきは、とてつもなく若々しい体幹によって支えられている。

 1度目の次元大介役があり、直後に『マッサン』の老齢が続き、準備は整った。2度目の次元大介までの間、自分はちょいと世間から隠れるが、それまでは辛抱してくれよな。

 そうして玉山は身を潜めるふりをしていたのではないだろうか。

<文/加賀谷健>
加賀谷健
音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu




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