さまざまな人が搭乗する電車。
時には困った人に絡まれるということもあるでしょう。
今回の記事では、コロナ禍で通勤電車中にマナー違反どころか、むしろ嫌がらせのような行為を何度も受け、困り果ててしまったという恵子さん(仮名・30代)が遭遇したエピソードを紹介します。
コロナ禍、女性をターゲットにした嫌がらせ
岐阜県在住、OLとして勤務中の恵子さんは、電車で愛知県名古屋市内の会社に通勤しています。コロナ禍で一時期リモートワークになったものの、古くからある会社のため在宅勤務になるまでに時間がかかったそうです。
恵子さんの話によると、コロナ禍になってから、リモートワークになる会社も増えて以前より電車に乗る人は減った時期もあったそう。
ただ、その分、人の目が減ったことで、女性を特定して狙う「嫌がらせ」を考える男性もチラホラ見かけたそうです。
自分に向けてのいたずらだと確信した瞬間
たとえば、恵子さんが電車の席に座っていたら、目の前にいた40~50代の男性がゴホゴホと咳をしていたなど。
時期も時期だけに「コロナかも」と思い、ここで咳をかけられて自分がコロナになったら困ると感じた恵子さん。
最初は「移動したら、嫌な感じだろうか?」と遠慮して動けなかったものの、自分がコロナになって周囲に迷惑をかけたら悪いと感じ、席を移動しようと決意。
そこで、恵子さんが席をパッと立つと、その男と目が合って……。
咳をした男の表情が…気持ち悪すぎた
咳をした男は、なんとマスクを外してニヤニヤしながら恵子さんの顔色を伺っていたのだとか。
しかも、男はわざとらしく「ゴホッ!ゴホッツ!」と咳をしながら。
その姿を見て、恵子さんはやっと「わざと咳をして嫌がらせをしている」と悟るように……。ニヤニヤとした笑みを見て、恵子さんはあまりの恐怖で背筋が凍ったと言います。
恵子さんはそそくさと車両を変更。
車両を変更したら、なるべく誰も座っていない席を選び着席。自分が降りる駅に着くまで、鞄を抱えながら、震えるように過ごしたと言います。
その経験から、恵子さんは「人に故意で嫌がらせをされると傷つくから、私は絶対にやりたくない」と心に誓ったそうです。

手すりを持とうとしたら、食べかけのガムがべったり
恵子さんが電車通勤で「怖い」、「辛い」と感じたエピソードは、それだけではありません。
それは、コロナ禍でようやく会社でも「リモートワークをしよう」という話の流れがあった頃の話。
恵子さんは連日の残業続きで疲れていて、普段は手すりを持つことはなかったのに、その時はあまりの疲労で電車の手すりに手を伸ばしたそう……。
その瞬間、手に「ねちゃっ」とした感触が。恐る恐る手を見ると、食べかけのガムが手のひらにべったりくっついていたのだとか。
気持ち悪すぎて思わず悲鳴が出そうになったと恵子さん。
しかし、逆に変な目で見られてもと思い、片手でバッグからティッシュを出し、そそくさとガムを片付けて、バッグのポケットにしまったそう。
電車には多くの人が乗っており、いい人もいればいたずらを考える悪い人もチラホラ。
「多くの人が乗る「公共交通機関」だからこそ、マナーを1人1人が守り、みんなで快適に乗れるようになったらいいのに」と、恵子さんは願っているそうです。
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<文/みくまゆたん>
みくまゆたん
フリーライター兼占い師。数々の婚活経験を元に、大手メディアや出版社などで恋愛、婚活、占いコラムなどを執筆中。
Twitter:@mikumayutan
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(エディタ(Editor):dutyadmin)
