住んでいる場所は選べても隣人は選べないもの。
価値観も常識も異なるトンデモ隣人に出会ったことがある方も少なくないのではないでしょうか。
築36年、家賃3万5千円のアパートに1か月だけ住んでいた木村めぐみさん(仮名・33歳)は「安すぎる物件はだめでした」と話します。一体なにがあったのでしょうか。
家賃を節約するために3万5千円の安アパートに住んだが……
派遣社員の木村さんは、昨年家の更新が近づいたタイミングで家賃を節約したいと考え、管理費込で月3万5千円のアパートに引っ越すことにしました。
「それまでは家賃が8万円のところに住んでいましたが、引っ越しを機に築36年、2階建ての古いアパートの2階に住むことにしました。駅からは徒歩10分程度、風呂トイレは一緒で洗濯機は玄関の横に置くタイプ、オートロックはありません。それでも1人暮らしには十分な広さで日当たりも良かったので特に問題はないと思ったんです」
オートロックはなかったものの、モニター付インターホンが付いていたこともありセキュリティ面でもそこまで問題はないと判断した木村さん。暮らし始めるとそこまで不便さはないと感じ、「これで毎月4万円以上節約できるならありかも」……そう思った頃、事件が起きます。
「仕事から帰って夕飯とお風呂を終え、そろそろ寝ようかと思った深夜0時すぎ、突然インターホンが鳴ったんです。もちろん怖いので出ないでいると、すぐにドンドンドンドン!とドアが叩かれたのです。それでも出ないでいるとドアノブをガチャガチャとする音が……」
恐る恐るインターホンのモニターを見ると、鬼の形相をしたサメのような肌の老婆が立っていたそうです。
「もちろん知り合いではありませんし、大きな音を立てていたわけでもありません。あまりの怖さに何もできず震えていると、その後30分置きに深夜1時過ぎまでピンポンを鳴らす・ドアを叩く・ドアノブをガチャガチャすることが続きました」
深夜に襲撃してきた老婆の目的は……?
さすがに怖かった木村さんは警察に通報。10分後に女性の警察官が駆け付け、事情を聞いてくれた。
「しばらくして警察官の方が戻ってきて、『階段に座り込んでいた老婆と話をした』と。そして何度もピンポンを鳴らしていた老婆は真下に住んでいる人だと判明したのです。老婆は『水漏れがしていたから文句を言いに来た』と話していたそうで……」
しかし、深夜0時頃には全く水を使っていなかった木村さん。警察官にもその話をしたところ、「きっとボケてしまっていてなにか勘違いをしているのかもしれませんね」ということでその日は落ち着いた。警察官が老婆を説得してくれたこともあり、その後ピンポンは鳴ることがなかったのですが、後日衝撃の事実が発覚します。
老婆はボケていなかった!実は……
数日経ってからも、老婆の「水漏れ」の証言が気になっていた木村さん。ボケていたとしてもそんなことを言うものだろうか……と引っかかったこともあり、台所の水回りをチェックすることに。すると、シンクの下の排水管が繋がっておらず、シンクに流した水がすべてキッチン下に溜まっていたのです。
「実際に水漏れが起きていたことが判明したのです。老婆はボケていなくて、本当のことを言っていたのですね。決めつけたことを申し訳ないなと思う一方で、それでも深夜にピンポンを連打したりドアを叩くのはいかがなものかと思いますけど。いわゆる常識のようなものは私とは異なっていると思いました」
高ければ良いわけではないけども…

すぐに管理会社に連絡して修理を手配しましたが、まだ引っ越して1か月ほどしか経っていなかったこともあり、管理体制に疑問を抱いた木村さん。「ほかにもこのような不備があるかもしれない、そしてまた老婆が襲撃してくるかも……」と不安になったため、引っ越しを決意します。
「1か月で退去するため、本来ならかかってしまう違約金は払わずに済みましたが、引っ越し代はかかってしまいました。あまりにも安い家は住んではいけないんだな……と反省です。目に見えた問題がなさそうに見えても、管理会社の体制や水回り、そして隣人に問題があることがあるんだなと」
高ければ良い家とは限りませんが、あまりにも安すぎる家ではリスクも多いのかもしれません。
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<文/松本果歩>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
