「今伝えたい思いがあるんだ。」走り出したら止まらない、3つの青春小説たち
好きだった人や、友人、家族に対して、誰もが1つは心に抱いているであろう"伝えられなかった思い"。その思いを過去に戻って伝えたくなってしまう、青春小説をご紹介します。『時をかける少女』『名前探しの放課後』『夜のピクニック』。この3つの青春小説を読んで、伝えられなかった思いを持っている人は、今届けに行きましょう。
「今、伝えたい思いがあるんだ。」
出典: weheartit.com
懐かしき青春時代。
笑って泣いて、恋をして。
たくさん友達ができて、いろんなイベントを楽しんで。
今のわたしを作ってくれた、いくつもの経験をした。
そして。
伝えられない思いがあるということを知った。
■あの頃に戻って、届けたい。
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誰もが心にある、"伝えられなかった思い"。
きっとこの3つの小説を読んだら、
あの頃に戻ってその思いを届けに行きたく
なってしまうのではないでしょうか。
走り出したら止まらない、青春小説をご紹介します。
時をかける少女 (筒井康隆)
放課後の誰もいない理科実験室でガラスの割れる音がした。壊れた試験管の液体からただようあまい香り。このにおいをわたしは知っている―そう感じたとき、芳山和子は不意に意識を失い床にたおれてしまった。そして目を覚ました和子の周囲では、時間と記憶をめぐる奇妙な事件が次々に起こり始めた。思春期の少女が体験した不思議な世界と、あまく切ない想い。わたしたちの胸をときめかせる永遠の物語もまた時をこえる。
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■Twitterでの反響。
GNUE(鵺)@gnue
「タイムリープ」という言葉をはじめて目にしたのは筒井康隆の「時をかける少女」だったかな。特に印象に残っているのが、時間と空間の両方の跳躍に言及していたところ。言われてみれば時間跳躍だけだと辻褄が合わなくて「エウレカ!」って感じだった https://t.co/U4WySaKrcd
2016-01-20
あるご 怒りのデスロード@_arugo
『時をかける少女』が「中学三年コース」に発表されたのは1965年。当時勃興したばかりのSFというジャンルは文学界でまだ市民権を得られておらず、筒井さんはSF(タイムリープ)の面白さを若年層から伝えていきたいとの狙いで時かけを書いたのだとか。それから50年。
2016-01-20
■香りで思い出す、あの人。
毎年夏になると必ずと言っていいほど
どこかのテレビ局で放送される、
細田守監督作品のアニメ映画『時をかける少女』
の原作となった小説です。
アニメで登場する"魔女おばさん"(芳山和子)の
青春時代を描いています。
筒井康隆さんによるこの小説は、昭和40年代に
刊行された小説なのですが、現在まで何度も
ドラマ化・映画化・アニメ化されており、
時代を感じさせない不朽の名作と言われています。
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それをかぐと、ある季節やある人を思い出してしまう
という"香りの思い出"って、ありませんか?
むせかえるような湿気の香りをかぐと、
田舎のおばあちゃんの家を思い出す。
ある香水の香りをかぐと、昔片思いをしていた
あの人を思い出す…。
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『時をかける少女』は、
そんな"香りの思い出"に彩られた小説です。
タイムトラベルという、女性には少し敬遠されがちな
SFジャンルを、うまく青春や恋愛と絡めて
描き、青春時代を経験した多くの人に愛されています。
きっとこの小説を読んだら、
"香りの思い出"が残るあの人のことを
思い出してしまうのではないでしょうか。
夜のピクニック (恩田陸)
夜だから、いつものみんなも違って見える。私も少し、勇気を出せる。
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
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■Twitterでの反響。
名言キング@meigenking
※並んで一緒に歩く。 ただそれだけのことなのに、不思議だね。 たったそれだけのことがこんなに難しくて こんなに凄いことだったなんて。 by 夜のピクニック
2016-01-20
■"終わらないでくれ"と願ってしまう、抱きしめたくなる時間。
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この小説は、多部未華子さんを主演に迎え、
映画化もされた作品です。
作者である恩田陸さんは、
ミステリを書くイメージがとても強いのですが、
今回はミステリ要素を排した青春小説であり、
2005年に本屋大賞を受賞しています。
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本当に楽しい時間を過ごしているとき、
"終わらないでくれ""止まってくれ"と
思わず祈ってしまった経験ってありませんか?
私は高校3年生の文化祭がまさにその
終わらないでほしい時間でした。
高校最後のイベント。泣いたり笑ったり、
みんなで何かを作り上げることの喜びを感じたり。
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その時のことを思い出すと、今でも
心の奥がぎゅっと締め付けられるような、
口では表現しがたい思いに駆られます。
この小説で描かれているのは、
そんな大切な時間のこと。
青春時代を終えたあなたも、真っ盛りのあなたも、
今この時が、いつか振り返った時に
大切な思い出になるのです。
だからこそ、一瞬一瞬を大事に生きていきたいなと
この小説を読んで感じました。
名前探しの放課後 (辻村深月)
依田いつかが最初に感じた違和感は撤去されたはずの看板だった。「俺、もしかして過去に戻された?」動揺する中で浮かぶ一つの記憶。いつかは高校のクラスメートの坂崎あすなに相談を持ちかける。「今から俺たちの同級生が自殺する。でもそれが誰なのか思い出せないんだ」二人はその「誰か」を探し始める。
出典: bookmeter.com
■Twitterでの反響。
ぶな( ・×・)<樗沢 基@bnalemon
名前探しの放課後、読み終わりましたん。 久しぶりに本読んで泣いた。多分下巻は1日で読み終えた。もしかしたら一番好きな本になるかもしれない。
2016-01-18
松田一郎@6kxsm
「人生にはイベントが必要なんだって。取り組むべき目標、こなすべき課題。――簡単な気持ちで、バカみたいな楽しいことをいっぱいしよう。」(辻村深月「名前探しの放課後」)
2016-01-16
みりあSSRやんないよ@kanoto_mk5
辻村深月先生の、『名前探しの放課後』どくりょー あーまた騙された!もう深月先生愛してる… 深月先生の本は作品間のリンクどうなってるのかな、って期待して読むのがたのしみなのだけどあの子とあの子すきすぎてにやにやとまらないわー
2016-01-15
■感動の青春ミステリ。
近年注目を集めいている辻村深月さんによる小説。
辻村さんらしい、主人公が3か月後の
世界からきたという少しのSF要素と、
誰かが自殺するらしいというミステリ要素を含んだ
青春物語になっています。
この作品に登場する人物は、辻村さんの
別の作品に登場していたりと、かなり
リンクがあるものとなっています。
この小説を読んで他作品に興味がわいたら、
ぜひリンクのあるものを手に取ってみて下さい。
主人公依田いつかは、3か月後、クラスメイトの
だれかが自殺してしまうという事実を知っています。
そしてそれを知ってしまった以上、
止めるしかないといって、仲間とともに
自殺をくいとめるために動き出します。
"人は、失ってからじゃないと気付けない。"
よくそんな言葉を聞きますが、この物語はまさに
このことをテーマに書かれた作品
ではないかと思いました。
きっと読後、今まで気づかなかった
大切な誰かの存在に気付くことが
できるのではないでしょうか。
伝えられる思いは、今、この時に。
出典: weheartit.com
伝え損ねた思いがあるのは、とてもつらいこと。
いま、まだ届けられていない思いがある人は、
いつか「あの時こうしていれば…」なんて
後悔しないために、走って届けに行ってみて。


