小さな子どもがいると避けて通れないのがママ友問題。近所に住んでいる方と、同じ「ママ」というだけで仲良くなることもありますよね。しかし元々友達だったわけではないので、ひょんなことで思わぬトラブルに発展することも……。
神奈川県在住の主婦・ゆいさん(仮名・27歳)は、4歳の女の子のママ。子どもが生まれたのを機にアパートに引っ越してきたそう。同じくらいのタイミングで下の階に越してきた5歳・6歳の女の子のママ、奈美さん(仮名・29歳)と仲良くなり、家を行き来したり一緒に公園に行ったりと良いママ友関係を築いていたそうです。
良き相談相手でもあったママ友との関係性
「奈美さんは、私にとって初めてのママ友であり、育児の先輩的な存在でもありました。初めての育児で悩んだ時に気軽に相談できたりして、子ども同士も歳が近いことから、仲良くできる友達が出来たことがとっても心強かったです」
そう語ってくれたゆいさんと奈美さんの出会いは、奈美さんが引っ越してきた際に挨拶に来てくれた時。同じくらいの女の子を育てるママとして仲良くなったんだそう。ゆいさんの下に住む奈美さんは買い物や公園などの行動パターンが同じで、頻繁に遊ぶようになっていったそうです。
「今から3年ほど前の話の娘がまだ1歳のときの話です。当時は娘の夜泣きがひどく悩んでいました。そんな話も奈美さんは『うちもあったよ、大変だよね』と共感してくれたりと、穏やかで余裕のあるママといった印象でした。その頃世間では突然コロナが流行り、思うように子どもを遊ばせてあげられない状況が続き『家の中でどんな遊びしてるの?』など他愛もない連絡を取り合うこともありました」
思いがけないLINEの内容に困惑……

「コロナの流行を機に家が上下とはいえなかなか会わなくなっていた頃、奈美さんから『ゆいさん、ベランダでシャボン玉するのやめてくれない?』とLINEが来たんです。私は全く身に覚えがないので、『シャボン玉してないよ』と返すも、『嘘つかないで! 洗濯物にシャボン玉が付くからやめてほしいんだけど!』と一方的にLINEが届き、とても戸惑いました。
確かにコロナ渦で外に出れないことがストレスでしたし、ベランダで娘とお菓子を食べたりして遊んだことはありますが、事実ではないことを決めつけられて嫌な気分になったのを覚えています」
知っている奈美さんとは別人のようなLINEに驚いたというゆいさん。その後、アパートの廊下で会うといつも通り『久しぶり~!』と何事もなかったように挨拶をしてくる奈美さんに少し不思議な感情を抱いたと話してくれました。
苦情のLINEが次々と来るように

「前回のシャボン玉の件があって以降、『あのさ、うちの子は夜19時には寝てるから、足音もう少し気を付けてもらっていい? ちょっとうるさいんだけど』など、度々LINEが届くようになりました。その時は申し訳ないと思い、『ごめんね、気を付ける』と返し、娘には『静かに歩いてね』と何度も伝え、とても気を使って生活を送っているうちにだんだんとストレスが溜まるようになっていきました」
何か大きなきっかけがあったわけではないですが、シャボン玉の件をきっかけに奈美さんとは、仲の良かったママ友から、とても気を遣う存在に変わっていったそうです。
シャボン玉の件をきっかけに気を遣うように
「ちょっとしたことでも奈美さんからLINEが届くようになり、『ゆいさんの娘の夜泣きがうるさくてうちの長女が眠れない』と連絡が来たことがありました。娘の夜泣きには当時、私自身もとても悩んでいたので申し訳ない気持ちでしたが、窓を閉めたり、夜のドライブに出かけたりする以外対策方法がなく、どんどんストレスに追い込まれていきました。
だんだんと会っても無視されるようになったので、この出来事をきっかけに私は戸建てを購入して引っ越したので、現在は奈美さんとのママ友関係はなくなり、ストレスフリーな生活を送っています。そもそもベランダでシャボン玉をした覚えがないので、何の話だったのか分かりませんが、私自身シャボン玉が迷惑だと感じた経験がなかったので、そこは良い勉強になりました」
子育て中は思うようにいかないことも多く、トラブルは付きものかもしれませんね。元々の友達ではないので、ある程度の配慮が必要な面も多いのかもしれませんが、自分にとってストレスのない環境に身を置くのも大切ですね。
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<取材・文/鈴木風香 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust>
鈴木風香
フリーライター・記者。ファッション・美容の専門学校を卒業後、アパレル企業にて勤務。息子2人の出産を経てライターとして活動を開始。ママ目線での情報をお届け。Instagram:@yuyz.mama
(エディタ(Editor):dutyadmin)
