さまざまなカップルや夫婦の日常を垣間見られる動画配信アプリ「TikTok」には、歳の差カップル・夫婦の幸せそうな投稿もたくさんアップされています。
一方で、そんな動画を見るたびに「胸が痛む」とこぼすのは、河合亜美さん(仮名・28歳)。

※イメージです(以下、同じ)
父親への憧れから年上好きになった
幼い頃に父親が逝去し、女手ひとつで育てられてきた亜美さん。胸の中に父親への憧れがあるから、好きになるのはいつも決まって、10歳以上離れた男性ばかりでした。
「身近にいる男性は、みな既婚者ばかり。でも、そういう年齢の人しか好きになれないので、いわゆる“都合のいい女”にされてしまったり、不倫関係になることが多かったです」
しかし、25歳の時、そうした状況に置かれてしまう恋愛に疲れ切り、ちゃんとした恋愛をしようと決意。マッチングアプリに登録して出会いを探すことにしました。
「マッチングアプリは私にとって、出会いの宝庫でした。だって、私が好きな年齢のおじさんがゴロゴロいたから。手近なところで出会いを求めなければ、私だって幸せになれる可能性があるんだって思えて、前向きな気持ちになれました」
19歳上の男性とマッチング婚!順調だった結婚生活
その後、何人もの男性と会う中で、亜美さんが心惹かれたのが19歳上の勝也さん(仮名・当時44歳)。勝也さんは、「こんな素敵な女性に出会ったのは初めて」と言い、亜美さんに猛アプローチ。一緒に過ごす時間は楽しく、亜美さんも勝也さんを好きになっていきました。
やがて2人は交際し、2年後にゴールイン。年上男性から不倫相手としてしか見られなかった自分が、愛する人とちゃんとした家庭を持てたことに、亜美さんは大きな幸せを感じました。
周囲から歳の差を心配されたものの、結婚生活は順調そのもの。寝室でたまに感じる加齢臭や、時折見せるおじさん臭いと思えるような行動も、亜美さんにとっては微笑ましいものでしかありませんでした。
年齢を引き合いに出して見下す発言が多発
しかし、一緒に暮らし始めてから半年ほど経った頃、勝也さんの態度に変化が。
些細なことでも、「亜美はまだ若いから分からないんだよ」と年齢を引き合いに出して見下したり、「俺の予定を優先してよ」とわがままを言ったりするようになったのです。
どこか気を遣う夫との生活がしんどい。そう思っていた矢先、勝也さんの職場で開かれた家族も参加OKのBBQに出席することに。そこで亜美さんは、さらなる苦痛を受けました。
なんと、勝也さんは同僚から「奥さん、若いね!」と言われるたび、「その分、頭は空っぽで(笑)」と笑い、亜美さんを蔑んだのです。
「なんで私と結婚したの?」と尋ねたら意外な夫の本音が明らかに…
BBQでの夫の態度があまりにもショックだった亜美さんはその夜、傷ついたことを打ち明け、「なんで私と結婚したの?」と勝也さんに質問。彼の口から反省や、甘い言葉が出ることを期待しました。
しかし、勝也さんの返答は予想外のもの。「19歳も下なら俺にすべて従ってくれて、俺が幸せになれると思ったから。それに同世代の女には俺、勃つ自信ないし(笑)」と答えたのです。
自分の欲を満たすために結婚したなんて……。その事実に傷ついた亜美さんが「私の幸せは?」と問うと、勝也さんは「年上の夫なら同世代の男よりも稼いでるから経済的に苦労しない。それで十分じゃない?」と答えました。
傷ついた亜美さんは「私はそんなの幸せだとは思わない。ひとりの人間として、ちゃんと大切にされたい」と反論。
けれど、勝也さんは「大切にしたいから、キスもエッチもするんじゃん」と見当違いな回答。亜美さんは、勝也さんとの結婚を心の底から後悔しました。
離婚を視野に入れ、家庭内別居中
「その一件以来、夫と寝室を別にしました。触れられるのが気持ち悪いので。言葉を交わすと、年齢を引き合いにして『そんなことも知らないの?』と蔑まれるので夫婦の会話もなくなりました」
現在、亜美さんは離婚を考え、当面の生活費を貯金しているそう。市役所で貰って来た離婚届はいつでも出せるよう、自室にある机の引き出しにしまってあります。
「今回の結婚で人間としての包容力や成熟度は、年齢では判断できないんだなと学びました。しばらくはひとりでいたいけれど、もし新しい人を探す気になった時には年齢にこだわらず、内面が大人な人を見つけたいです」
自分との結婚を機に、亜美さんの身に起きた心境の変化を知ったら、勝也さんは何を想うのでしょうか。
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<取材・文/古川諭香>
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)