家でも叱られない、学校でも叱られない令和の小学生はいったいどこでルールやマナーを学ぶのでしょうか?
小学2年生の子どもを持つ田代加子さん(仮名・36歳)は、息子の同級生の行動に悩んでいると言います。
「1年生の頃は、保護者が働いている子は学童に入っている子が多かったようなんです。でも、2年生になると定員オーバーで出されてしまうのか、息子は今まで遊んでいなかった友だちと遊ぶようになりました」
ワンオペ育児にパート勤務、ヘトヘトの毎日
加子さんは息子が小学校の間だけの週3日パート勤務。これは、息子が低学年の内は息子に寄り添いたいと考え抜いての決断だったそう。
「職場はレストランです。ランチタイムの一番忙しい時間にパートに入っているので、帰ってくるとソファに倒れ込んでしまうこともあります。でも、今はなるべく息子の近くにいたいので、息子が学校から帰ってくる時間には100%在宅していますね」
夫は仕事が激務で深夜帰りが続き、ワンオペ状態。加子さんは、パート勤務のない時間に家の掃除や洗濯、買い出しなどをしているそう。
ヤンチャすぎる子どもたちにウンザリ

そんな加子さんが悩んでいるのが、2年生になってからの息子の同級生。
「A君は家から靴下の状態で遊びにくるんですよ。多分、家に帰っても保護者が不在という家庭で、目が行き届いていないんだと思います。
本人に『靴を履いてからきなさい』と伝えると、『え? ぼく靴履いてますけど。見えませんか?』なんてふざけて返してきて。もう会話が成立しないんですよね」
遊びにきたA君には玄関で靴下を脱いで家に入ってもらったものの、A君の足跡は床にクッキリ。足のニオイも強烈だったといいます。
勝手に家に来て、寝室でくつろぐ子も…
さらに、加子さんが思わず叫んでしまった衝撃の出来事が。
「息子が習い事で公文に行っているのですが、近所なので一人で行かせているんです。ある日、息子は公文で居ないはずなのに、私たち夫婦の寝室から音がして。
怖くてビクビクしながら扉を開けたら……息子のクラスメイトのB君が、私のベッドに座りながらテレビを観ていたんですよ」
家の中に自分だけしか居ないはずと思っていた加子さんは、思わず「ひゃぁ!」と叫び声を上げます。
「B君に、どうしてここに居るのか聞いたら、『だって、入れてって言ったらダメって言うでしょ?』と。あの時は頭の中が真っ白になりましたね。普通は人の家に勝手に入らないですよね。B君には、よその家に勝手に入るのは絶対にだめだと伝えました」
誰の家の冷蔵庫なのかな…?

さらに、他の友だちにも困り果てているとか……。
「息子のクラスメイトのC君は、遊びにくるとすぐに『ねえ、ぼくお腹すいたんだけど』と言ってうちの冷蔵庫を開けるんです。覗いてみて何も食べたいものがないと、『何か美味しいものないの? ないなら買ってきてよ。僕、待ってるから』と。もう、どうしたらいいのでしょう」
C君への対応にも困ってしまった加子さん。さらにその言葉を聞いた息子が「いいよ。僕が買ってくるよ」と続けます。加子さんはそんな息子の発言にもモヤモヤしてしまったそう。
「常識を知らない子どもが多すぎるような気がします。息子の友だちにもいけないことはいけないよと、伝えるようにしていますが……。『自分の家じゃないんだから、少しはお菓子が出てくるまで我慢しなさい』とか、『よその家の冷蔵庫は勝手に開けないんだよ』、『お友だちの家に勝手に入らないよ』『わがまま言わないのよ』とか言いながら、なんだか変な感覚になります」
担任の先生に相談するも、学校でも苦労が多いようで…

ある日、加子さんは一人で悩んでいても仕方がないと、小学校の担任に相談したそうです。
「最初は、『小学校でもマナーやルールを伝えられるように努めます」とか『親御さんにも報告します』なんて言っていましたね。
でも、よくよく小学校でのクラスメイトの様子を聞いてみると、先生たちも頭を抱えているようでした。授業中もじっと出来ない子や、手が出る子も多く、注意すると先生に反抗して向かってくる子もいるとかで……」
先生も、あまり強く子どもに指摘できない様子。
「これって、このあたりの地域や学校だけの話なのでしょうか? このまま、いつか大きなトラブルが起きないように、私が見かけた非常識な行動にはダメだと伝え続けたいと思います」
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<取材・文/maki>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
