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「子どもが料理を食べてくれない」と悩む母親に伝えたい“2つの科学的事実” | ビューティ

時刻(time):2023-07-06 16:30源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
ごはんを食べてくれないときの対処法。 野菜を食べさせようと思って一緒に工夫をしても、食べてくれないときがあります。こういうとじ、どうすべきなのでしょうか? こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。「食は人生を幸せにする」をモットーに、スーパーマーケットやコンビニグルメ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信し

 ごはんを食べてくれないときの対処法。

料理をする筆者の息子

野菜を食べさせようと思って一緒に工夫をしても、食べてくれないときがあります。こういうとじ、どうすべきなのでしょうか?

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。「食は人生を幸せにする」をモットーに、スーパーマーケットやコンビニグルメ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。

 みなさま、毎日の育児おつかれさまです。毎日子どもにごはんを食べさせることはもちろんのこと、暑い季節は大量の麦茶を作り続けるなど苦労の連続ですよね。

 この状況を誰も褒めてくれないとしても、共感者はたくさんいるから大丈夫だと、微力ながら申し上げたい! そして私は、小学生の男の子を育てる母の立場として、食育提案をさせていただく立場として、みなさんの料理ストレスが少しでも緩和できたらなと願って活動しています。






「厳しく叱ってしまい反省している…」と声も


 先日ある質問をいただきました。それは、せっかく買った果物を切って出したら、子どもに「切り方がイメージと違う!」と言われて食べてくれませんでした。そういうとき、どうすればいいのでしょうか?」というお悩みでした。

 うーん、こういうことってよくありますよね。他にも、出したものを全然食べてくれない。好き嫌いがひどいという問題に対して、厳しく叱ってしまって反省しているという声も聞くことがあります。このようなとき、どうすればよいのでしょうか?

 そこで今回は、子どもが思うように食べてくれないときに、親がどう対応すべきか? について考えてみたいと思います。

 我が家の実践エピソードはもちろんのこと、科学的な知識も交えながら、冷静に問題を解決していければ幸いです。






①大人と子どもは味覚が違う


子どもが好きな食べ物には、科学的な理由があります

子どもが好きな食べ物には、科学的な理由があります

 カレーやラーメンしか食べない子どもを見て、味覚が発達していないからだとあきらめていませんか? 実はこれ、大きな誤解。

 人の舌には「味蕾(みらい)」という味覚センサーがあり、このセンサーの数が多いのは大人ではなく子どものほうなのです。味蕾は刺激や喫煙などで摩耗するので、大人よりも子どもは味覚を感知していることが科学的に明らかになっています。

 もう少し具体的に言えば、苦味は毒、酸味は腐ったものの味として感知するため、野菜や酢の物を嫌ったり、甘いお菓子や旨味の強いカレーやハンバーガーを好む傾向にあるのです。

 がんばる親が心を痛めないためにも、「子どもの味覚は敏感であり、拒否は単なるワガママではない」ということを知っておきましょう。













食べられるものは徐々に増えてくる


野菜が食べられなくても焦らずに

野菜が食べられなくても焦らずに。大人と子どもの食の好みが違うことを理解しておくと、自分が苦しくならないかもしれません

 つまり子どもに好き嫌いが多いのは、味にすごく敏感であることによって説明がつきます。

 そして成長するにつれて味蕾が摩耗して食べられるものが増えていきますから、大らかに見守っていきましょう。野菜が食べられなくても焦らずに。

 大人と子どもの食の好みが違うことを理解しておけば、かっとなることも少なくなるでしょう。そして苦手だった食材が食べられるようになったとき、苦手な野菜を一口でもチャレンジした際には、その姿勢をしっかり褒めてあげると、次のやる気につなげることができます。

【対処法まとめ】
・子どもは大人よりも味覚が敏感であることを知ると、むやみに悩まなくて済む
・嫌いな食べ物はだんだん改善すると、大らかな気持ちを持つ
・食べようと頑張った時には、その姿勢をしっかり褒める






②子どもにも好み・考えがある


筆者の息子

子どももいろいろ考えている!? 期待通りに食べてくれないのは当たり前かもしれません

 もう一つ私が食育の観点でオススメしたい「むやみに悩まない・叱らない心得」があります。それは、食事のシーンにおいて親子が真っ向から向き合わないというスタンス。

 みなさんは心のどこかで「食材の買い出しや料理は、親がすべてやるものだ」と考えていませんか? 責任感がある方ほどこのような使命感を持ってしまうかもしれませんが、私は必ずしもそうだとは考えないようにしています。

 親子の目線が同じ高さであることを前提にして考えてみてください。親が考えて作るものや食卓に出すものは、いくら子どものことを考えていたとしても、自分の考えや好みがベースになっています。

 そしてそれらを出された子どもにも考えや感情がありますから、喜ぶときもあれば嫌だというときだってあります。

 つまり、親の勝手を押し付けているかもしれない食事に対して、子どもは悪気なく素直に反応しただけの可能性があるということ。大事なのは、これを闇雲に叱っても、解決しないということです。














食事内容を一緒に考える“チーム”になってみる


 そこでご提案したいのが、“構図を変えてみる”という工夫。毎日食べていくという行為に対して、親と子どもが真剣勝負のように向き合わずに、“同じチームになってみる”というスタンスです。

「今日何食べたい? どう食べようか? どう切ろうか?」と聞く習慣をつけていくと、子どもは「ママ、こうしたらいいんじゃない? こうやったら食べられるかも!」という考える姿勢が少しずつ芽生え、子ども自身の意見やアイデアを発言するようになります。

 こういう相談を続けていくことでお互いの気持ちが通うようになり、(子どもの好みはこうなのね!)となり、(ママはこういう考えなんだな!頑張ってくれているな!)という発見にもつながり、親子のミスマッチも解消していくはずです。

リンゴの切り方ひとつ違うだけで食べてくれないときがありませんか?

リンゴの切り方ひとつ違うだけで食べてくれないときがありませんか?

 また、リンゴなど果物の切り方によって、甘味や酸味の感じ方が変わってくる場合もあります。

 切り方や出し方に対して拒否反応がある場合は、切り方を変えてみたり、本人に希望を聞いてみてもいいでしょう。私は果物をなるべくそのままの状態で見せて、「どう切ろうか? そのまま? 皮をむく?」と質問するようにしています。

 小さな子どもが好き嫌いを克服したり、食事マナーを教科書通りにマスターすること自体、難しいのは当たり前です。

 私は食育の現場でさまざまなお子さんを見ていますが、最初からできるお子さんなどほとんどいません。ですから、どうか焦らず悩まなくてOK。

 親の困った顔を見せる時間よりも、一緒にうれしい・おいしい時間を過ごしていくようにしましょう。楽しい食体験を重ねていくことで事態は少しずつ、確実に好転していくはずです。

【対処法まとめ】
・親が一方的に料理を作る、食事を用意するという固定概念を捨てる
・食卓は一緒に作るものだという意識・姿勢をゆっくり作っていく
・子どもの希望や好みを聞く習慣を意識する
・おいしい時間やうれしい時間を大切にする

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12



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