【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.110】
お口の周りにある特徴的な模様が愛くるしいテツくんは、元保護猫。飼い主のtomo wa さん(@tomowa_1987)は、予期せぬ形で猫と暮らすことになり、日常が一変しました。

「うちの子になってくれてありがとうと伝えたい。テツがいない生活は考えられないので、長生きしてほしいです」
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義母が迎えた“新入り子猫”を譲り受けた
車の下で鳴いているところを保護されたテツくんは、保護団体に引き取られた後、譲渡会を通じて、二世帯住宅であるtomoさん宅へ。
「おばあちゃん猫サリーと暮らしていた義母が、2匹目の猫を迎えたいと譲り受けたんです」

しかし、いざ迎えてみると、サリーちゃんは予想以上にストレスを感じてしまい、ご飯を口にしなくなったそう。また、お義母さんも子猫の元気さについていけないと感じました。
申し訳ないけれど、保護団体の方に事情を話し、他の里親を探してもらおう。そんな話になった時、飼い主さんは「試しに私達で飼いたい」と名乗りでたのです。
「ずっとペットを飼いたい気持ちはあったけれど、高校生の息子が動物アレルギーで心配だったので、踏み出せなかったんです」
当初の激しい威嚇も可愛く見えた
当初は、威嚇が激しかったテツくん。しかし、小さな体で必死に行う、その威嚇すらも飼い主さんにはかわいく見えました。

そんな温かい気持ちが伝わったからか、威嚇は2日ほどで収まり、テツくんは、「ケージから出して」と訴えるように。
「だから、好きなように過ごさせました。無理に慣れされようとはせず、テツのほうから近くに来てくれるのを待ったんです」
威嚇していた子猫が甘えん坊の暴れん坊に成長!
すると、テツくんは次第に心を許してくれ、甘えん坊の暴れん坊に成長。今では、膝に乗ってひざ掛けをチュパチュパする“甘えモード”を見せてくれるまでになりました。

「それが、母猫に十分に甘えられなかった子がする行為と知ってからは、余計に愛おしくなりました。ひざ掛けのどこかが、いつもビショビショになってしまいますけどね(笑)」
甘えていると思いきや、突然、引っ掻いてくる無邪気さも持ち合わせているテツくん。「お陰で、手は傷跡だらけ」と飼い主さんは笑います。

「小さい頃は誰が来てもフレンドリーでしたが、大きくなるにつれて人見知りが激しくなりました。玄関のチャイムがなると、すぐにソファーの裏に隠れ、出てきません。家族には強気だけれど、他の人にはビビリな内弁慶です」
息子さんとの会話も弾むように…家族の絆を深めてくれた
テツくんは体調が悪い時、目に異変が見られるため、飼い主さんは目やにが増えたと思ったら、早めに動物病院へ行くように心がけています。

「目やにを見つけたら、すぐに取るようにもしています。最初はすごく嫌がっていたけど、今では、すんなり取らせてくれるようになりました」
ちなみに、心配に反して息子さんの動物アレルギーはほぼ症状がでなかったとか。突然始まった猫との生活を、息子さんも喜んで受け入れてくれました。
「息子とはほぼ会話がなかったのに、テツを迎えてからは話すことが増えました。家族の絆が深まったと感じます。私自身はテツのかわいさで、日々のストレスがかなり軽くなりました。猫がいる生活の素晴らしさを教えてくれています」
なお、現在テツくんは家の中のパトロールが日課で、サリーちゃんやお義母さんとは程よい距離感で付き合えているそう。
母猫と早くにはぐれて寂しい思いをした分、我が家では安心して幸せに過ごしてほしい――。第2の母のそんな優しい祈りは、テツくんにもちゃんと届いていることでしょう。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
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古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)
