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独身女性がカフェで子連れママから言われ「落ち込んだ一言」…スープストック炎上がしみ

時刻(time):2023-05-12 17:00源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
つい最近、スープ専門店『スープストックトーキョー』が離乳食の無料提供を始めたことが話題となり、Twitterで賛否両論の意見が入り乱れて炎上騒動に発展しましたね。 今回はその騒動を受けて、行きつけのカフェで子連れママ達と遭遇しモヤモヤしてしまった独身女性にお話を聞いてみました。 田辺瑞稀さん(仮名・42歳・会社員・独身子なし)には、会社の近くにお気

つい最近、スープ専門店『スープストックトーキョー』が離乳食の無料提供を始めたことが話題となり、Twitterで賛否両論の意見が入り乱れて炎上騒動に発展しましたね。

今回はその騒動を受けて、行きつけのカフェで子連れママ達と遭遇しモヤモヤしてしまった独身女性にお話を聞いてみました。


田辺瑞稀さん(仮名・42歳・会社員・独身子なし)には、会社の近くにお気に入りのカフェがありました。

「個人経営の小さめなお店なのですが、和風でシックな雰囲気なせいか一人客ばかりで落ち着いて食事ができるのでひんぱんに利用していました。ハンバーグがとても美味しいんですよ」






子連れママたちが近くの席にやって来た


そんなある日、仕事がずれ込んだ瑞稀さんはいつもより少し遅い時間にそのカフェに行きました。

「めずらしくお客さんが誰も居なくて私1人だったので、ちょっと優雅な気持ちでランチを楽しんでいたんです」

瑞稀さんがふとお店の窓に目をやると、数台のチャイルドシートを付けた自転車が止まり、にぎやかに子供を抱っこしたママ達3組が入ってきたそう。

「みんな20代半ばのキラキラしたママで、お子さんとおそろいのコーデをしていたりして可愛らしいなと眺めていました」

するとリーダーっぽいママが『良かった、空いていて!ここが居心地良いんだよ』と、小上(こあ)がりになっている畳にちゃぶ台のあるスペースに他のママ達を案内しはじめました。

「確かにそのスペースは半個室のようになっているので、子連れだと過ごしやすそうでしたね」

ですが、ちょうどそのスペースの真ん前のテーブル席で食事中だった瑞稀さんは少し気まずいなと感じました。

「他に席が空いているのに、わざわざこんな至近距離に座っているのも変かなと思いました。どうしよう、移動したほうがいいかな?でも、そんなことしたら返って気を遣わせてしまうかもと、ついキョロキョロしてしまったんですよ」






明らかに気を遣わせてしまったので店を早めに出ることに


すると、そんな瑞稀さんのリアクションを見たリーダー格のママに『すみません、騒がしくしてしまって』と謝られてしまったそう。

「『いいえ、全く大丈夫なので気にしないで下さい』となるべく感じよく笑顔で返したつもりですが…それから子供がちょっと騒いだり、ちゃんと食べずにぐずったりすると『ダメでしょ、静かに!』と過剰に注意するようになって、明らかに気を遣わせてしまっているなと感じました」

独身女性とママ達
瑞稀さんは「私がここにいなかったら、このママ達3人組はリラックスして楽しく食事できていたはずなのに申し訳ない」と思ってしまい、まだ食事の途中でしたが店を出ることにしました。

「私が席を立ち、バックを肩にかけると、バックに付いていた猫のマスコットに反応した女の子(3歳ぐらい)がママさんの制止をすり抜けて、私の足に抱きつき、マスコットをにぎにぎし始めたんです」













落ち込むことになったママの発言とは?


すると「お姉さんが迷惑だって!やめなさい!」と、あわててその子のママが瑞稀さんの足から女の子を引き剥がして抱き上げると、何度も頭を下げられ謝られたそう。

「その言い方が、何だか面倒臭い人間を黙らせようとしている感じに聞こえてしまい“きっとこのママさんの目には、私って子供嫌いの小うるさい孤独なおばさんに写っているんだろうな”と落ち込んでしまったんですよね」

そして20代のキラキラしたママに「お姉さん」と呼ばれた気恥ずかしさと、また気を遣わせてしまった罪悪感で瑞稀さんは胸が苦しくなってしまいました。

「確かに私は結婚するタイミングを逃してしまい、いまだに独身で子供も産んだことがないですが、子供は好きなんですよ。甥っ子も可愛がっていますし」

ですがそんな言い訳をするわけにもいかず、瑞稀さんはお会計を済ませるとそのママ達に会釈をして逃げるように店を後にしたそう。






スープストック炎上騒動への感想は?


「独身なのは悪いことではないし、堂々としていられたら良かったのですが…それからチャイルドシートついた自転車が止まっている時は、そのカフェに入るのを躊躇(ちゅうちょ)するようになってしまいました」

ですが今思うと、そのママさん達に悪気がなかったことも理解できますし、瑞稀さんが独身で出産経験のないことに引け目を感じていたことで過敏になり過ぎていたと感じるそう。

「だけど、また気を遣わせてしまうと悪いなと、おどおどしてしまって。もっと自然に優しく振る舞えたら良かったのですが」

電動自転車で出掛ける親子

写真はイメージです

そんな瑞稀さんは、スープストックトーキョーの炎上騒動を見て何を感じたのでしょう?

「離乳食を無料で提供するのはすごく良いことですし、それで多少お店が騒がしくなってもいいじゃないかと思います。もしそれが嫌なのなら、静かに食事をとれるお店は他にいくらでもあるので、そちらに行けばいいだけですよね。

今後は、さらなる思いやりを持って子連れのママさん達と接することができたらなと思います」

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<文・イラスト/鈴木詩子>
鈴木詩子
漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。Twitter:@skippop




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