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“息子にキレちゃう夫”がキレなくなったワケ。「俺は正しい」と怒っていたのが…<漫画

時刻(time):2023-05-03 18:28源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
2022年12~2023年2月、女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「大反響漫画」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2月6日 記事は取材時の状況) ========== 子育てをしていると、出かける前に子どもがグズグズしていることについ声を荒げてしまった、なんて経験が誰しもあるのではないでしょうか。 『子どもにキレちゃう

 2022年12~2023年2月、女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「大反響漫画」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2月6日 記事は取材時の状況)

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 子育てをしていると、出かける前に子どもがグズグズしていることについ声を荒げてしまった、なんて経験が誰しもあるのではないでしょうか。

『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』水谷さるころ著/山脇由紀子監修(幻冬舎)

『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』水谷さるころ著/山脇由紀子監修(幻冬舎)

 コミックエッセイ『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』(水谷さるころ著/山脇由紀子監修)では著者の水谷さんが、夫が子どもに対してキレたり、手を上げることをやめられない問題に直面し、夫婦でカウンセリングを受けることになります。

 夫のノダDさんは、「軽く叩いたくらいで大袈裟な」という態度でしたが、カウンセラーに「体罰は法律で禁止されています」と指摘され猛省。
なぜキレてしまうのか、自分の気持ちや感情の動きに向き合うようになっていきます。

 本記事では書籍より第3話を紹介。水谷さんに、カウンセリングを受けた後のノダDさんの変化などについてお聞きしました。

【前々回の記事】⇒夫が息子を叩いてしまう…2回目で“即カウンセリング“に連れて行ったワケ。作者を取材<漫画>
【前回の記事】⇒息子を叩いてしまう夫とカウンセリングに行ってわかった“キレる理由”。作者に聞いた<漫画>

※本記事は全3回のうちの3本目です

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心の動きを知れば、行動が変わる


――カウンセリングでは、夫のノダDさんが子どもにキレてしまう原因として「自信のなさ」が指摘されていました。自己肯定感が低いために、子どもに反抗されると自分自身が否定されたように感じたり、キレてしまう人は結構多いのではないかと思います。

水谷さるころさん(以下、水谷):自信がないからキレるという人は一定数いるんじゃないかなと思います。

でも、あくまでもこれは夫のケースなので、例えば支配欲が強かったり、衝動性が高くてキレる人もいると思います。夫の場合は心理テストの結果では衝動性があまりないことがわかりました。私にとってそれは意外だったのですが、そのことでキレる原因が他にあることが分かってきました。

何が心のフックになってキレてしまうのか教えてもらえるのがカウンセリングの良いところだと思いました。「キレる」というのは感情的な行動なので、心の中で何が起こっているのか本人が理解しないとコントロールできないと思います。

――カウンセリングを受けなければ原因は分からなかったと思いますか?

水谷:一緒に暮らして会話をしていると何となくは分かるんです。ただ、プロにエビデンスに基づいて説明してもらうことで問題がすごく分かりやすくなったので、カウンセリングに行って本当によかったです。

これまでは私が夫に「こうなんじゃないの?」と言ってもすぐには響かなかったのですが、客観的な裏付けがあることで説得力が増したし、お互いに納得感と理解度が上がりました。






理想と違うからキレてしまう問題


――カウンセリングを受けた後、ノダDさんが「息子に対して、自分の理想と違うから怒っていたと分かって反省した」と言っていました。そういう傾向はこれまでにもあったのでしょうか?

水谷:「理想」というと素敵な感じがしますが、うちの夫の場合はすぐに「想定」してしまうんです。先日、私の友人達と忘年会をする予定があったのですが、開始時間など詳細がなかなか決まらなかったんです。それで直前になって「お昼に集合するよ」と言ったら彼が「えっ! なんで昼なの?!」といい出して。彼の中で「忘年会といえば夕方から始めて数時間で終わるもの」と勝手に想定していたようで、「どうして昼から?」「なんでそんな長時間なの?」と不満げに言われました。きっと「何も決まっていない」という状態がストレスだから、勝手に想定してしまうんだと思います。

でも私にとっては何も想定しないのが当たり前なんです。例えば私は夫が飲み会に行っても何時に帰ってくるか想定しないので、遅くなっても怒りを感じません。でも夫は「何時には帰ってくるはず」と想定するので、「思ってたのと違う!」とストレスを感じてしまうんです。

――理想を持っていたり、根拠のない想定をすると怒る機会が増えてしまうんですね。

水谷:でもカウンセリングで私は「他者にまったく期待してない」と言われたのですが、「そういう人はほとんどいません」ということでした。私みたいに何事も想定せずに、すべてを受け入れる感覚の人のほうが少ないみたいです。そういう差があるとわかると「ああ、また期待と違ったから怒ってるのね」と思えるようになってよかったです。なんで怒ってるの? と思うより理由がわかるほうがストレスが軽減します。ただ、「期待も想定もしない」私のほうが圧倒的に怒る機会が少なく、夫の怒りを受け入れることが多いので「ズルいなあ」と思います(笑)。













早めのカウンセリングが効果的な理由


――カウンセリングを受けて、ノダDさんが一番大きく変わったのはどこだったのでしょうか?

水谷:イライラしたり腹が立ったときに、夫が自分で何が原因なのか考えられるようになったのが大きな変化だと思います。以前は不快だと感じたら、「俺は正しい」と思って怒りを撒き散らしていたのが、カウンセリングで行動には心の中に理由があることを教えてもらって「怒っても意味がない」と分かってくれるようになったし、「怒りが爆発する“何手前”まで戻れば、そうならないで済んだのか」を本人が考えられるようになりました。

――劇的な変化というよりは、ご本人の中で考え方が変化したという感じなのでしょうか?

水谷:カウンセリングを受けたら夫が涙ながらに生い立ちを語ったりする感動的なシーンがあるのかと思ったんですが、なかったです(笑)。ただ、それでも確かに効果がありました。

夫の人間性が変わったのではなく、カウンセリングによって自分の思考パターンを理解したことで、行動に至るまでの道筋を辿れるようになりました。

この漫画を読んで「夫の態度が変わりました」という感想をいただくことがあるのですが、俯瞰的に自分を見る視点を知ると行動を変えられると思います。怒るか怒らないか選べるようになると、「怒らないほうがいいじゃん」と思えるようになるのではないでしょうか。

――本書で、キレたり不機嫌になることと、正しく怒ったり悲しんだりすることは違うと書かれていて非常に納得しました。

水谷:怒ることそのものが悪いわけではなくて、どういう道筋を辿ってどんな選択をするか自分でコントロールすればいいだけの話だと思います。例えばトラブルが起きて不当な扱いをされそうになったときは怒ったほうがいいし、自分を守るために戦わなくてはならないときもあります。悲しむべきときは悲しんだほうがいいんです。

でもそういうときに怒れなかったり悲しめないという人もいるので、自分を守ったり信用される人間になるために、怒りや悲しみの行動を選べたらいいなと思います。

――「問題があると思ったら早めにカウンセリングを受けたほうがいい」と書かれていましたが、夫婦や親子間に愛情が残っているうちに解決するのが大切なのでしょうか。

水谷:うちは早い段階で行ったので、夫婦でカウンセリングを受けるケースの中ではかなり仲が良いほうだったと思います。問題点を共有できていたし、どこを直したいのか明確だったので話がスムーズでした。でも夫婦の片方がずっと我慢していたり、何が問題かも分からない状態で行くと解決までもっと時間がかかると思います。

実際にはもっと問題がこじれて、夫婦関係が壊れる寸前になってからカウンセリングを受ける方が多いかもしれません。

――それを避けるためにはどうすればいいのでしょうか?

水谷:問題があっても我慢してしまう人が多いと思うのですが、我慢と解決は対極にあります。解決するためにはある程度自分たちで問題を整理することが大切なので、「解決したい」という強いモチベーションを持つことが必要だと思います。皆さん我慢するのはやめて、早めにカウンセリングに行ってほしいです!

<取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。




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