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子育てを夫と義母にダメ出しされため息…息子の“大人な対応”に感心 « ビューティーガー

時刻(time):2023-04-10 16:46源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
出産はめでたいイベントではありますが、その後奮闘するのはママがメイン。けれどママは、「母親のやり方」を教わってきたわけではなく、すべてが手探り。 片時も目を離せない赤ちゃんの育児に加え、子どもを産んだ瞬間から「母親」という社会的責任を背負うハメになります。そんな孤軍奮闘するママを応援する人ばかりではないのが困りもの。 「すべて母親のせい
 出産はめでたいイベントではありますが、その後奮闘するのはママがメイン。けれどママは、「母親のやり方」を教わってきたわけではなく、すべてが手探り。

 片時も目を離せない赤ちゃんの育児に加え、子どもを産んだ瞬間から「母親」という社会的責任を背負うハメになります。そんな孤軍奮闘するママを応援する人ばかりではないのが困りもの。








「すべて母親のせい」にゲンナリ…


「すべて母親のせい」にゲンナリ…
 吉池ひかるさん(仮名・34歳)の夫と義母は、何かにつけて「母親の教育が悪い」と批判をしてきて困っているそうです。

「息子は怖がりで人見知りの強い時期がありました。ときどき遊びに来る義母にも、抱っこされると泣いてしまったり、怖がってわたしの後ろに隠れたりします。こればかりは性格なのでどうしようもないと思うのですが、義母は気を悪くして『〇〇(夫の名前)はこんなことなかったわよ』と愚痴を言います。そして、夫本人も『お前がいろいろ連れて行かないからだろ』とわたしのせいにします」





子どもに寄り添って育てたい、という方針に難色


子どもに寄り添って育てたい、という方針に難色

写真はイメージです。(以下同じ)

 人見知りは、数をこなせば治るものではなく、その子が持っている性格からくるもの。警戒心が強い子には当然人見知りや場所見知りは起こります。

 いろんな場所に連れて行っても人見知りが増すばかりの息子を見て、無理やり出かけるよりも、安心して過ごせるほうが良いのではと考えた吉池さんは、子どものペースに合わせてゆったり育てようとしていました。

 そんな吉池さんの方針にも、夫と義母は難色を示します。

「あれこれ悩んで、いろんな人に相談して手探りで育てているのに『そんなに甘やかしているとダメな子になるんじゃない?』とイヤミを言われます。経緯を説明しても、ろくに耳も貸さずに全否定って、ひどいですよね。夫は人見知りをしなかったかもしれませんが、いろんな子どもがいることを理解できないんでしょうね」












転んで泣いただけで「甘やかすから」


 何か言われるたびにモヤモヤしながらも、夫や義母などと一緒にお出かけしたある日、またショックな事件が起こります。

転んで泣いただけで「甘やかすから」
「広い野原のある大きな公園に行きました。みんなでお弁当を食べて楽しく過ごしていたのですが、息子が派手に転んで大泣きしたんです。すると『男の子なのに泣き虫ねぇ』と義母。夫がそれに呼応するように『やっぱり甘やかしてるからじゃない?』と一斉に非難。子どもが転んで泣くくらいあたりまえじゃないですか?わたしも子どもと一緒に泣きたいくらい悔しかったです」

 外野からあれこれヤジを飛ばしまくる夫と義母に困り果てていましたが、ある瞬間から吹っ切れたという吉池さん。






小学校高学年になった息子の本音


小学校高学年になった息子の本音
「だんだん子どもが大きくなってくると、吉池さんにベッタリ懐き、夫や義母にはあまり近寄らなくなっていきました。それはそれで『マザコンに育てている』と批判されましたが、わたしはそうではないと思いました。子どもってよく人を見ているんですよね。自分に寄り添ってくれる人か、それとも外野から愚痴って何もしない相手かを判断しているんじゃないかと思いました」

 それ以降、夫や義母になんと言われようとも、子どもの気持ちを第一に考えて育てていこうと決めたそう。そして数年経ったころ、息子の本音を聞くことができました。

「いろいろ言われ続けましたが、息子が小学校高学年になり、夫や義母のあしらいが上手くなってきました。夫や義母は『成長したわねぇ』と言っていますが、息子は夫や義母のことを『ああいう人たちだから仕方ないよ』とアッサリ。わたしよりも大人だなぁと感心しました」













息子がまっすぐに育ってよかった


 しっかり者に育っている息子を見て、批判を浴びながらも頑張って育ててきて良かったとしみじみ感じている吉池さん。

「本当なら夫や義母など、家族にこそいちばんに応援してほしいのに、我が家の場合は残念ながらそうなりませんでした。ですが息子がまっすぐに育ってくれているので、良かったと思っています」

 昨今は核家族化が進み、子どもに何かあればすぐに「母親の責任」と言われてしまう世の中。家族はもちろん、奮闘するママさんたちを暖かくサポートしてあげる体制が世の中全体で整っていると、もう少し子育てしやすい世の中になるのかもしれませんね。

―シリーズ「出産・子育てでの“許せない一言/行動”」―

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<文/塩辛いか乃>
塩辛いか乃
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako




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