それまでは仲良くやっていたのに、孫が生まれてから「子育て」に関して譲れない嫁と姑の間に壁ができてしまうことも多いようです。

写真はイメージです。(以下同じ)
孫が産まれてから、育児マウントを取るように…
加藤綾さん(仮名・32歳)は、29歳で結婚し、現在は10ヶ月になる息子を育児中です。夫の実家が車で10分の距離にあり、綾さんは結婚してからしばらくの間は義母といい関係を築いていたといいます。
「義母は明るくハキハキとした女性で、頼りになる年上の先輩のようでした。夫は夜勤もあって、私が一人になる時には実家で夕飯をごちそうになったり、休日には2人でランチに出掛けたりもしていました」
そんな良好な嫁姑関係が崩れたのは、綾さんが息子を出産してからだそう。
「息子が産まれてから、義母の発言が気になるようになりました。はじめての子育てで分からないことばかりだったので、最初は義母のアドバイスをありがたく感じていたのですが……ちょっと度が過ぎる言い方というか、だんだんと発言にトゲを感じるようになってきました」
産後の食事について、あれこれ口出しする義母
「赤ちゃんのため母親は餅を食べたほうがいい、母乳をあげた後はキャベツの葉を被せて冷やしたほうがいい、授乳期に甘いものは食べてはいけない……義母はとにかく自分の育児論をかざしていろいろ言ってくるようになりました」
とくに綾さんの食事にはうるさかったようです。産後の綾さんは心も身体も不安定で、義母に会った日は、夜寝る前になると涙が出てきてしまうこともありました。
「夜も頻繁に授乳していたので、寝不足だったのもあると思います。母親としてやらなきゃいけないことがたくさんあるな、いつも息子のことだけを考えていなくちゃいけないんだというプレッシャーと、自分が自分でなくなっていく感覚についていけなくて。義母に会った夜は義母の発言を思い出して、布団の中で泣いていました」
「昔だったら非国民」まさかの発言が飛び出す

事態はさらに悪化。息子が生後6ヶ月の時、綾さんは発熱します。熱は39度まで上がり、少しでも早く治さなければと思った綾さんは、息子を抱きながら受診をすることに。
「診断結果は風邪でした。先生からは『薬を飲んで安静にすること。服薬後6時間は薬の成分が残るので心配なら授乳は控えるように』と言われて。ちょうどこれから仕事復帰もあるし、このタイミングで少しずつ母乳とミルクの混合にしていこうかなと粉ミルクを買いました。
そうしたら、私の熱が引いた数日後うちに来た義母が、ミルクの缶を見て『母乳で育てないなんて、あなた昔だったら非国民と呼ばれているわよ』と言い放ったんです。『非国民?』と思いながらもなんだか涙が溢れて止まらなくなってしまって。あの時は姑の前ではじめて泣きましたね」
綾さんの涙にびっくりした義母は、「わ、ごめんなさいね。あなたを泣かせるつもりじゃなかったの」と言って綾さんの背中をさすって謝ったそうです。
今は距離を置いているけど、いずれは…
そんなことがあってから、綾さんと姑とは距離を置いているといいます。
「今は私もホルモンのバランスが乱れていて、義母の行動や発言に耐えられないと思います。だから、とにかく関係を悪化させないように距離を置いています。あのまま義母の育児論を聞かされていたら、関係性が悪化するだけだと思うので……。
でも、離乳が進んで息子が歩けるようになる頃には、姑とも出産前のように仲良くできると信じています。だって、私の大切な人を育ててくれたのは義母ですから」
最近では「孫育て」を応援するため、ガイドブックや講座を開催している自治体もあるようです。孫育ての基本は「育児のサポーター」として今を昔の子育ての違いを認識しながら、「育児の主役」であるパパやママの話を聞くことだそう。
綾さんの嫁姑関係が修復し、互いを尊重しながら子育てしていけることを願います。
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<取材・文/maki イラスト/ただりえこ>
(エディタ(Editor):dutyadmin)