コロナ禍を理由にこれまで控えていた飲み会なども、小規模ながら復活しつつあります。
それまで会わずに済んでいた相手とも、関わらなければならないのがストレスに感じる人もいるかもしれません。
育休中に同僚がホームパーティーを企画してくれた
都内で0歳児を育児中の田中沙織さん(36歳・仮名)も、その一人。沙織さんは、広告代理店で、プロモーションの仕事を担当していました。コロナ前までは打ち合わせも多く、対面の仕事がメインでしたが、今は交通費も出社した日だけの日割り計算で、普段はリモートワークが主体になっていました。
「昨年出産をして、今は育児休暇中なんです。コロナ前はよく仕事帰りに、職場の同僚や同じチームの先輩たちと飲みに行っていました。職場の雰囲気は、よく言えば体育会系。先輩が言うことには、あまり反論できない感じでした。とくに酔うと口が悪くなる先輩男性のMさんがいたので、飲み会がなくなってほっとしていたんです」
しかし、育児休暇中の沙織さんを気遣い、同僚らがホームパーティーを企画してくれました。
「しばらくみんなで会っていないので、気兼ねなく家で集まれるホームパーティーは楽しみでした。それが、どんどん人数が増え、自分が苦手だったMさんも来ることになったんです」
酔ったMさんの態度が悪くなり、不穏な空気に…

当日、沙織さんは夫に赤ちゃんを預けて、ホームパーティーに参加。
「私は手土産にフルーツパイを持っていきました。普通、誰かの家に訪問する時にはなにか手土産を持っていくものだと思うのですが、Mさんは手ぶらでやってきていて、すでに酔った状態でした。私のパイを見て“なんだ、ケーキか”と言ってきたんです」
ホームパーティーは、5~6人ほどのメンバーで、料理が得意な同僚がごちそうや鍋をふるまってくれたそう。
「同僚が準備をしてくれて、“沙織ちゃんは、育児で大変だろうから今日はゆっくりして”ともてなしてくれたんです。みんなで『Nintendo Switch』のゲームで遊んだり、和やかな雰囲気で楽しかったのですが、お酒が進んだMさんの態度がどんどん酷くなっていったんですよね……」
飲み会で、職場の上司からの的外れな質問や、説教でイラッとしたことは誰しもあるのではないでしょうか。沙織さんも、その一人でした。
ノンアルを飲んでいたら“母乳なの?”の一言

「授乳中だったので、私はノンアルコールビールなどを飲んでいました。そうしたら、Mさんがやってきて“飲んでいないの? ”って言ってきたんです。
私は飲まずにいましたが、まわりは酒が入っているのもあって昔のような無礼講な雰囲気になっていったんです。Mさんは私が飲んでいないのがわかると、“いや~、経産婦は落ち着きが違うね”、“母乳なの?”とカチンとくるような言葉を言い出しました」
Mさんのように、デリカシーのない発言をしてしまう男性はいますが、容姿などをけなすような発言ではないため、周りも見て見ぬふりをしていたようです。
「あまりに私にからんでくるので、友人が“ちょっと飲みすぎじゃないか”と間に入ってくれました。でもMさん自身は悪気が無いらしく、“なんかいじめたくなっちゃうんだよね”と笑っていたことに余計に腹が立ちました」
Mさんに悪気はなし!だからこそ距離を置きたいと決意
酔うと同じ言葉を何度も連呼してしまう人はいますが、まさにMさんがそうだったようです。
「ほかにも既婚者の女性はいたのに、私だけ出産をしたから、“経産婦”と呼ぶんです。産婦人科の先生や看護師さんだって、そんな言葉は言わないのに……。しばらくはまだリモートワークが続きますが、出社するようになったら絶対に距離を置こうと思いましたね」
本人は軽い気持ちで言っていても、言われた方は絶対に忘れない一言ってありますよね。とくに妊娠や出産、育児など立場が変わると理解しづらいことも多いです。相手から話してこない話題には、触れない方が良さそうです。
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<取材・文/池守りぜね イラスト/ただりえこ>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
