空前のキャンプブームですが、家族や一人だけでなく、カップルで本格的なキャンプを楽しむ人も増えたのではないでしょうか?
今回、話を聞いた東京都江戸川区に住む高橋奈保子さん(仮名・28歳)は、付き合っている彼から誘われたことを機にキャンプにハマり、予定を合わせては、たびたび彼と2人でキャンプをするように。
「キャンプ慣れしてくると徐々に、電源や設備の整ったキャンプ場より不便な生活をあえて体験したいと思うようになりました。ネットで調べたら、南伊豆の山奥にある野営キャンプ場を見つけたんです。彼も賛成で『行こうよ!楽しそう!』って言ってくれたので、予約しました」
野営キャンプは最高!
奈保子さんが予約したのは、いわゆる野営キャンプ場と言われるところでした。管理人は不在で、設備は蛇口が1つと仮設トイレが1つ。まさに上級キャンパーにぴったりの環境だったそうです。
「今までのキャンプ場とは全然違いました。車で向かったのですが『本当にここであっているかな?』って彼と顔を見合わせながら進んでいって……。結構、山の奥でしたね。車から降りると、川のせせらぎと鳥や虫の声しか聞こえなくて自然のど真ん中にいるな~ってすごく開放的な気分になりました」
目を輝かせながら、奈保子さんは当時の感動を語ります。到着後はテントやタープの設置、寝床の支度などをしながら、キャンプに慣れた2人でのんびりと楽しんだようです。
料理上手な彼を見る至福の時間…大満足な空間

自然の中で試行錯誤しながら共同作業をすることも、カップルでのキャンプの醍醐味の一つ。
「彼が作る料理が、ものすごく美味しいんですよ。スキレットでアヒージョをぐつぐつとしたり、玉ねぎのみじん切りもすごく上手だし、手先が器用なんです。彼、ネットで燻製器を買ったかと思ったら、キャンプで卵やベーコンの燻製まで作り出して。普段は見たことがないような真剣な顔で料理をする彼を眺めている時間が好きなんです」
奈保子さんはときどき彼の手伝いをしつつ、ビールや梅酒を飲みながら楽しい時間を過ごしました。お互いが心地よく感じる夜の時間は特別だったようです。
暗闇から物音がする中、一人で仮設トイレへ向かうことに
「いつも通り、夜は9時半くらいにひと通りの片付けを終わらせて、テント内でSNSのアップをして……それで、10時には消灯にしてお互いの寝袋で寝たんです」
恐怖の出来事は、そんな消灯後に起こりました。
「夜中に、近くで鳥が獲物を取ったようなバサバサっていう音がして、目が覚めました。そのまま寝たかったんですが、寝る前に残った梅酒を飲み干したからか、どうしてもトイレに行きたくなってしまって。
夜の山って本当に真っ暗で。枕元に置いておいた手持ちの懐中電灯を持って、テントから10メートルくらい離れた仮設トイレに向かったんです……」
なんで?地獄すぎ!夜の仮設トイレで待っていたのは……
奈保子さんは隣で寝ている彼を起こさずに、一人で仮設トイレに向かいました。
「おばけとかまったく信じないタイプなんで、足元と行く先さえ見えていれば一人で大丈夫だと思って。彼にトイレ前で待ってもらうのも恥ずかしくないですか?」
なんとか着いた仮設トイレの扉を開けて懐中電灯で中を照らした瞬間、奈保子さんは腰が抜けそうになったそう。

「びっくりしましたよ。便座の周りや天井や壁、トイレの中にたくさんのカエルが張り付いていて……ざっとトイレ全体を照らした感じだと10匹とか、15匹とかいたんじゃないかな」
そう、奈保子さんを待ち受けていたのは、大量のカエル! しかし、そんな状況でも奈保子さんは思い切ってパンツを脱いで、用を足したようです。
「ライトを照らした時のカエルのギョロっとした目玉や、ときどき、グエッグエッって鳴く声が気持ち悪いのなんのって。カエルに触れたらすぐに洗えばいいとはいえ、少し毒があるとも聞いたことがあるし……。
いつ飛んでくるのかわからないし、パンツを脱ぐのにちょっぴり勇気がいりましたね。次に野営キャンプをする時は、夜のお酒の量を控えることにしようかな……」
小さな生き物たちとの出会いはキャンプの醍醐味とも言えますが、あまりに大量で、それもトイレでとなると、ギョッとしてしまいそう。ある程度の覚悟は必要だと言えるでしょう。
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<文/maki イラスト/zzz>
(エディタ(Editor):dutyadmin)
