過去の恋愛で受けたトラウマってなかなか忘れることができないですよね。それが原因で恋愛から遠のいてしまうこともあるようです。

写真はイメージです(以下同)
職場の後輩女性が気になっていて…
中嶋信悟さん(仮名・29歳・会社員)は、同じ部署の後輩(M美さん・25歳)のことが気になっていました。
「大人しくて真面目な感じで、いつもランチの時一人でいるんですよね。他の女子達は、群れてキャッキャッと楽しそうに食べているのに」
「実は、M美さんてどんな子なのかな?」と信悟さんは、ぼんやり考えていたそう。
「そんなある日、給湯室の電子レンジを掃除しているM美さんを見かけたんですよ。どうやら中で卵を爆発させてしまったようでした」
“意外とドジな面もあるんだな”と思い「掃除を手伝うよ」とキッチンペーパーで卵を拭き取ろうとすると、M美さんは「大丈夫です!すみません、すぐキレイにするので」と最初は恐縮していましたが…。
「僕が以前に自分もレンジで卵を爆発させてしまった話をすると、M美さんが笑ってくれたので、そのまま雑談しながらの掃除タイムになりました」

するとM美さんの趣味は、映画を観に行くことだと分かり、これはチャンスだなと思った信悟さんは「映画行きたいけど、うとくて何を観たらいいのかさっぱり分からないので、もしおすすめがあれば僕も誘ってください」とお願いしてみたそう。
「そしたらM美さんが笑顔でうなずいてくれて。やったー!と思いました。ニヤニヤをおさえるのに必死でしたね」
M美さんが観たいと思っていたけど、観そびれてしまっていた映画が近々ミニシアターで上映されるということで、一緒に行く約束をしました。
「その映画のタイトルは知っていましたが、どんなストーリーなのか検索したりせず、事前情報ゼロで挑(いど)むことにしたんです。彼女と純粋な感想を述べ合いたかったので」
そして約束の日、ワクワクしながら待ち合わせて楽しみにしていた映画が始まってみると…。
映画中に彼女の手を握ると…
「ライブシーンから始まって、次にどんな展開になるんだろうと思ってしばらく観ていたのですが、ただただライブ映像が続いて。途中でやっと“あっ、これはこの演奏しているアーティストに関する知識があったり、ファンじゃないと理解できないタイプの映画だ”と気がついたんですよ」
「まぁいいや、あとでM美さんにこのアーティストのことや映画がどう面白かったか教えてもらえるし」と思った信悟さんは、隣に座っているM美さんのことが気になって仕方がなくなり、勇気を出して手を握ってみました。
するとM美さんも軽く手を握り返してくれたので、嬉しくなった信悟さんは自分の太ももの上に握り合った手をのせたそう。
「そしたら急にM美さんの手が僕の下半身をゆっくり触りだして。えぇ!?とめちゃくちゃ驚いてしまいました」
しかもそれが、映画の中盤からエンドロールまで1時間ほど続きました。
「もちろん身体は反応してしまっているし、ずっとされるがままになっていたので…映画の後でM美さんと顔を合わすのが恥ずかしかったですね」
“なぜ急にM美さんは、順を踏まずに下半身を触ってきたのか??”頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになってしまった信悟さんは、M美さんになんて声をかけたらいいのか分からなくなり、黙っていたそう。
そのまま映画館の外に出て、人通りの少ない小道に入るとM美さんが「こんな面白くない映画に誘ってしまって本当にごめんなさい!」と頭を深々下げて謝ってきました。
彼女が泣き出し、事情を聞くと…
「どうやらこの作品は、映画通(ツウ)の中ではかなり評判でSNS上でも評価が高く、M美さんはてっきり面白いミュージカル映画に違いないと勘違いしていたらしいんですよ」
しかも、信悟さんが彼女の手を握って太ももの上に置いた行為を…「こんなクソつまらない映画に誘いやがってふざけるな!せめて下半身でも触って俺を楽しませろよ」という意味にとらえてしまっていたM美さん。

「M美さんが事情を話しながら泣いちゃって。さらに話を聞くと、21歳の時に初めて付き合った男が、そんな感じですぐに逆上するモラハラ野郎だったらしいんです」
それがトラウマになり、M美さんはそれ以来誰とも付き合えないでいました。
「『確かにこの作品の面白さはよく分からなかったけど、僕は一緒に映画を観れるだけで楽しかったし、怒ってなんかいないよ。だからましてや、下半身を触れだなんて全く思っていなかったし…ごめんね、急に手なんか握って。怖かったよね』と謝ると、M美さん『ホッとしました』ってまた泣いてしまったんですよね」
モラハラ元彼は不機嫌さで相手をコントロールするタイプ
それがきっかけで信悟さんは、M美さんを守りたいと強く思ったそう。
「思わず『僕で良ければ付き合って欲しい。もちろんいきなりじゃなくて、のんびりおたがいを知っていけたら嬉しいです』と告白してしまいました」
そこからじっくり仲を深め、2人はお付き合いすることに。
「前に付き合っていたモラハラ野郎が、とにかく怒りのツボが分からない、突然ブチ切れるヤツだったそうで“とにかく僕は絶対にいきなり怒ったりしないよ”というのを分かってもらうところから始めて、信用してもらえるように努力しました」
そのモラハラ彼氏と別れて何年も経っているのに、まだビクビクして怖がっているM美さんを見て、信悟さんは心底腹立たしい思いだったそう。
「そうやって不機嫌に振る舞うことで相手をコントロールしようとするヤツ、一番許せないんですよね。M美さんとは、僕と一緒にいると心からリラックスできますようにって思いながら、お付き合いさせてもらっています」
M美さんは今ではすっかり明るくなり、初デートで下半身を触ってしまったエピソードも笑って話せるようになったそうです。
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<文・イラスト/鈴木詩子>
(エディタ(Editor):dutyadmin)