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ゲイ作家もちぎさんが3匹の猫と暮らす理由「もともとは身軽でいたいと思ってた」<漫画>

時刻(time):2022-03-22 14:15源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
これまでゲイ風俗、ゲイバーでの実体験を綴った作品を執筆し、Twitterで59万人以上のフォロワーを持つ作家の もちぎさん ( @omoti194 )。3年ほど前に保護猫の「ネチコ」を引き取ったのを皮切りに現在ではネチコ、ヤンゴトナキ、ネココの3匹(もちぎさんは“ネチコヤン”と呼んでいる)と共同生活を送っています。 あたいとネチコヤン (BUNCH COMICS)/もちぎ作・新潮社刊 そ

  •  これまでゲイ風俗、ゲイバーでの実体験を綴った作品を執筆し、Twitterで59万人以上のフォロワーを持つ作家のもちぎさん@omoti194)。3年ほど前に保護猫の「ネチコ」を引き取ったのを皮切りに現在ではネチコ、ヤンゴトナキ、ネココの3匹(もちぎさんは“ネチコヤン”と呼んでいる)と共同生活を送っています。

    あたいとネチコヤン (BUNCH COMICS)/もちぎ作・新潮社刊

    あたいとネチコヤン (BUNCH COMICS)/もちぎ作・新潮社刊

     その様子を描いたコミックエッセイ『あたいとネチコヤン』(新潮社)が今年2月18日に上梓されました。「猫って可愛い!」という視点だけではなく、人はなぜ猫を飼うのか、人にとって猫は家族なのか考察しながら、猫と暮らす日々を独自のタッチで描いています。

     今回は本書に収録されている1話「あたいと、ネチコヤンは欲しくない」を公開。もちぎさんにネチコヤンたちとの出会いや、漫画を描き始めたきっかけについて聞きました。

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    猫漫画を描き始めたのは個人的な理由


    ネココ

    ネココ

    ――ネチコヤン(猫)のことを漫画に描き始めたきっかけは何だったのでしょうか?

    もちぎさん(以下、もちぎ):以前からTwitterやYouTubeに猫達の写真や動画をアップしていたんです。自分のiPhoneの容量が小さくて動画が沢山保存できなかったので「YouTubeを成長アルバム代わりにしたらいいんだ」と思ったという個人的な理由で始めました。

     そうしたらYouTubeを見た出版社の担当さんから「猫ちゃんたちのことを漫画として残してたくさんの人に見ていただきませんか?」とお声掛けをいただきました。「猫のことを本にできたら思い出になるな」と思って個人的なものの延長として始めました。そう言うと出版社さんからしたら「おいおい」という感じかもしれませんが(笑)。猫のことを本にして残せるというのがすごく嬉しかったですね。

    ――今(オンライン取材中)鳴き声が聞こえているのは誰ですか?

    もちぎ:ネココです。甘えん坊なので電話していると来るんです。

    ――ネココちゃんを生後2か月で保護したことを描いたエピソード(第18・19話)では命も危ない様子でしたが今は元気なんですね。

    もちぎ:外だったら危ない目に遭っていたかもしれないですが、家の中にいる限りは不自由なく生きていけています。頭が少し傾いているから、すごく鈍臭くてよく頭をぶつけてますけど。

    ――YouTubeにもそのときの様子がアップされていましたが、反響が大きかったのでは?

    もちぎ:コメントをたくさんもらいました。うれしいのと同時に「みんな猫の動画をよく見ているんだな」と思いました。僕はTwitterで動画が流れてきたら見るくらいで、YouTubeで可愛い猫の動画をあまり見たことがなかったんです。

     でも保護猫活動の動画は見たことはありました。そういう動画は本当に過酷でドキュメンタリーだなと思っていたので、ネココを保護したときの動画もあまりモザイクをかけたり編集で端折ったりせずに見てもらおうと思っていました。




    「1匹だと寂しいだろうな」と思っていた


    左からネココ、ヤンゴトナキ

    左からネココ、ヤンゴトナキ

    ――1匹目のネチコちゃんを飼い始めたのはいつ頃だったのでしょうか?

    もちぎ:2年近く前です。ネチコを飼い始めた3か月後にヤンゴトナキが来ました。

    ――最初から多頭飼いしたいという思いがあったのでしょうか?

    もちぎ:昔1匹だけ猫を飼っていたときは家を空ける時間が長かったので「1匹だと寂しいだろうな」と思っていたんです。調べてみたら猫は寂しいと思わず1匹だけでお留守番できる生き物のようなんですが。

     ネチコを保護したのは、ちょうど里親制度を調べて利用してみたいと思っていたときでもあったので、里親さんのところからヤンゴトナキが来た時期と偶然重なったという感じです。








    もともと「身軽でいたい」という気持ちが強かった


    左から、ネココ、ネチコ

    左から、ネココ、ネチコ

    ――保護猫活動には以前から興味があったのですか?

    もちぎ:周りに保護猫活動をやっている子がいたんですが、自分には遠い世界のことだと思ってました。それに、今まで実家を家出してゲイ風俗で働いて1人で生きてきた経験があるので「身軽でいたい」という気持ちが強かったんです。「自分が食うために働いていればいい」と思ってました。

     でも執筆業をやらせてもらうようになって、年齢的にも生活が安定してきました。それで「猫と一緒に定住しようかな」という気持ちが出てきて保護猫を飼うようになったんだと思います。

    ――漫画の中で「猫との関係性」について考察されていましたが、もちぎさんとネチコヤン達はどんな関係だと思いますか?

    もちぎ:同じ家に「共生している存在」という感じです。家族や子ども代わりという感覚は持ってないですけど、この3匹がいることを前提に人生を計画したり生活が回っていると思います。




    猫と暮らすことは自分に合っているか?


    ネチコ

    ネチコ

    ――猫との暮らしは自分に合っていると感じますか?

    もちぎ:このエッセイでもそれがテーマの1つになっています。他の作品で自分のことを「人と一緒に暮らせない人間」と言ったりしているんですけど、実は割と適応するし「もし人と暮らし始めたらそれに合わせるんだろうな」と思います。

     だから例えば犬を飼っていたら犬に合わせた生活ができていたと思います。猫を飼い始めたのも「どうしても猫を飼いたい」と思っていた訳ではなく、たまたま人間の生活圏内で出会う野生生物が猫かカラスくらいだったから「猫と暮らすこともあるかもしれないな」と思っていて、たまたま一緒に暮らし始めただけなんです。

    ――もちぎさんは猫を飼うのに向いているのはどんな人だと思いますか?

    もちぎ:何でもそうですけど、自分でちゃんと調べたり他人に相談できる人だと思います。「猫だから猫まんま食べさせたらいいだろ」と思わずに「猫って何食べさせたらいいんだろう」と調べられる人。ちゃんと疑問を持って解決できる人なら大丈夫かなと思います。

    <取材・文/都田ミツコ>




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