皆さんのまわりでも、新型コロナワクチンの3回目を打ったという人も多くなってきたのではないでしょうか?
3回共に同じ種類のワクチンでも、混合接種でも、副反応は人それぞれで個人差がかなりあるようです。
今回は、そんなワクチン副反応きっかけで意外な展開になったという女性の話をご紹介しましょう。

写真はイメージです。(以下同)
副反応の準備をしたけど軽くて拍子抜け
溝端沙樹さん(仮名・35歳・会社員・独身)は、新型コロナワクチン3回目を接種しました。
「区から接種券が送られて、すぐに接種予約サイトをチェックしてみたのですが、ファイザー製のワクチンはもうほとんど予約済みでなかったですね」
沙樹さんは1回目がファイザー、2回目もファイザーだったので、なんとなく3回目もファイザーが良いなと思っていましたが、それだと、接種するのが遅くなってしまうので最短で予約の取れるモデルナで手を打つことに。
沙樹さんが友人知人に話を聞く限り、ファイザー→ファイザー→ファイザーの人より、ファイザー→ファイザー→モデルナの人の方が副反応がキツい印象だったそう。
「でも私はやらなくちゃいけないことは、さっさと終わらせたいたちなので…金曜日に予約を入れて、土日は寝込む覚悟で食べ物も飲み物も解熱剤も買い込んで万全の体制で挑んだんです。
昨年離婚してから彼氏もいないし、のんびり韓流ドラマでも観ながら週末を過ごそうと考えていました」
ワクチン接種を終えると、まっすぐ帰宅してシャワー浴び、食事を済ませた沙樹さんは、ベッドの上でいつ具合が悪くなっても大丈夫なようにして過ごしました。
「ですが午前0時を回っても、少しだけ注射した患部が痛む程度でした。そのままいつの間にか眠って起きてみたら熱もないし、1、2回目のワクチン接種の後よりピンピンしていて拍子抜けしてしまいましたね(笑)」
副反応が強く出た職場の年下男子
週明けに出社すると同じ部署のKくん(29歳)が「沙樹さん副反応どうでした?実は僕、今日が3回目の接種日なんですよ」と話しかけられたそう。
「何にもなさ過ぎてビックリしたんだよ、と私が用意周到に準備してずっこけた話をすると、Kくんは『良かった〜!僕もファイザー→ファイザー→モデルナなんですよ』と笑っていましたね」
ですが翌日、Kくんが副反応で会社を休んでしまい沙樹さんは心配になってしまいました。
「もしかして寝込んで苦しんでいる?私のせいで何の準備もせずに困っていたらどうしよう、と思いましたが…」
ですがKくんはかっこいいし明るいので、彼女がいない訳ないから大丈夫に違いないよ、と沙樹さんは思い直しました。
「ですがどうしても気になってしまい、つい『発熱した?飲み物とか食べ物とかある?』とLINEしてしまいました」
するとすぐに、39度の熱が出て悪寒(おかん)がスゴい、カップラーメンとポカリスエットは買ってあるけど食欲がない、あと腕が腫(は)れてめちゃくちゃ痛い、と返信がきたそう。

食料と薬を差し入れしたら喜んでくれて…
「『油断させるようなこと言ってごめんなさい!アイスでも届けようか?あ、そんなの彼女に頼めばいいか』と送ると『そういえば、沙樹さんの住んでいる所とウチって結構近所でしたよね。彼女いないので困っています。そんなこと言われたらアイスの口になってしまい食べたくなっちゃったので責任とってください!』なんて返してくるので笑ってしまいました」
沙樹さんは、何種類ものアイスとすぐ食べられるサンドウィッチなど、解熱剤とロキソニンテープなどを買い込みKくんの部屋の前まで届けてあげました。
「インターホン越しに話したら、かなりキツそうだったので顔は合わせず帰ってきました。翌日も会社を休んでいましたが昼過ぎに『やっと熱が下がりました。ホント沙樹さんのお陰です』と連絡がきてホッとしましたね」
その他にも「大好きな“雪見だいふく”が入っていて嬉しかったです!なんで僕の好みを知っているんですか?」とか「ロキソニンテープを腫れている患部に貼ったらすごく楽になって、やっとリラックスできました」など沙樹さんの差し入れをとても喜んでくれたそう。
「こんな風に男性に喜んでもらったの、前の旦那と付き合っていた頃以来なので密(ひそ)かに嬉しかったんですよね」
そしてすっかり副反応から回復したKくんに、沙樹さんは食事に誘われました。
毎日のように彼からLINEがくる
「お礼をさせて下さいってことなので、純粋にそれだけだと思うのですが。勝手にキュンとしてしまって。最近お肌の調子が良いんですよね(笑)」
ですがKくんはひどい花粉症で、くしゃみと鼻水が止まらない日々に突入してしまい…食事は花粉が落ち着いた頃にと延期になってしまったんだそう。
「最初は、やっぱり私と食事なんて面倒になって、花粉症を理由に約束をうやむやにしたいだけかな?と思っていたのですが」
Kくんに「せっかく食事のOKもらったのに、すみません!でもくしゃみが止まらない状態では危険過ぎるのでもうちょっと待ってて下さい」とすまなそうに頭を下げられ、それから毎日のように「はやく花粉の時期が終わらないかな。待ち遠しいです」とLINEがくるようになったんだとか。
「前の旦那や、元カレも私と2人で会うことを『待ち遠しい』なんて言ってくれるタイプじゃなかったのでKくんが可愛くて。そんな風に言ってもらえるのって贅沢ですよね」
Kくんと食事の日に着る服をどうしようかな?と悩むのが楽しい沙樹さんなのでした。
<文・イラスト/鈴木詩子>
(エディタ(Editor):dutyadmin)