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Netflixで配信中の不倫ドラマシリーズ『金魚妻』が話題を呼んでいます。篠原涼子、岩田剛典をはじめ豪華なキャストたちが、禁断の恋に走る妻(あるいは夫)を演じ、一気見する女性が続出(原作は黒澤Rのヒット漫画)。
そこで、女子SPA!が取材してきた不倫をめぐる体験談から、人気記事の一部を再録。不倫した&された男女のリアルな結末とはーー。
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芸能ニュースなどで『不倫』と聞いて、「またか」と食傷気味になりつつある昨今。不倫のハードルはもはやかなりの低さまで落ちてきたのかもしれません。
今回はそんな不倫トラブルのなかでも、特に『社内不倫』に巻き込まれた女性の証言をお送りします。
産休中も続く鬼上司の監視
都内のメーカーで働く大前みのりさん(27歳/仮名)は語ります。
「直属の上司(36歳)が女性なのですが、社内で『鬼軍曹』と言われるほど厳しく、毎日過酷なノルマと叱咤(しった)を繰り返し、数名の部下を休職寸前まで追いこんでいました」
いよいよ誰かのメンタルが壊れる、というタイミングで鬼上司の妊娠・産休が発表されたといいます。
「その日はチームのメンバーで祝杯をあげました。おめでたいことだし、なにより『鬼上司がいなくなる!』ということでお祭りムードだったんです」
みのりさんは続けます。
「でもそんな、お祭りムードも一瞬で終わりました。鬼上司は産休中もなにかと理由をつけては、会社にやってくるようになったんです」
産休中にも関わらず、鬼上司が会社に通い続けた理由を聞いてみると…。
「鬼上司の夫が社内にいるんですけど、とにかく浮気症で、そのときも若手の女子とできてるんじゃないかって、みんなで噂をしていたところだったんです」
社内結婚のうえに社内不倫とは、なんとも複雑な話です。
産休中も続く『見ているよ』 無言の圧力
「産休中も鬼上司は、ほぼ毎日出社してましたね。夫に『来てるよ』『見ているよ』っていうアピールなのか、なにかと理由をつけては社内をまわっていました。
夫を監視しつつも妊娠中の自分を夫の不倫相手にアピールしている、という話を同僚から聞いてぞっとました」
産休もなにもあったもんじゃありません。
「最悪なことに、わたしたちの仕事もチェックして『なってない!』とダメ出しをするようになったんです。職場はあっという間に、鬼上司の産休前のムードに戻りました」
社内不倫を繰り返す夫
「鬼上司は5つ年下の男子(現・夫)に入れあげて、押しに押して押しきって付き合ったみたいです」
みのりさんの口から繰り返される「押し」という言葉の回数に、鬼上司の執念を感じます。
「そこから数年かけて、これまた押しきって結婚したらしいのですが、案の定夫は浮気三昧です。しかも社内の若い女子にばかり手をつけるんです」
彼女は続けます。
「社内不倫は地獄ですよ。鬼上司が夫の不倫相手を他部署に異動させたり、仕事でこてんぱんに痛めつける姿を何度も目撃してきました」
さらに話は続きます。
「仕事で成果もあげていて、社内での地位もあったので鬼上司のやりたい放題でしたね」
鬼上司の怒りの矛先は不倫相手ではなく夫に向けるべきなのでは、と思ってしまいます。
鬼上司が抱える不安
「突き出たお腹を抱えて社内を歩きながら、夫を監視しているときの上司の顔は夜叉(やしゃ)そのものでした。その顔を見ていたら、同性としてなんだか切なくもなってきたんです」
みのりさんは言います。
「夫とうまくいっていたり、自分に余裕があれば部下をあんなに追い詰めたりヒステリックになることもなかったんだろうな、と今更ながら感じました」
先日、鬼上司は無事に女児を出産したといいます。
「この様子だと産後もすぐに会社に来て、監視が始まるでしょうね。鬼上司の夫をつかまえて『なにをしているんだ!』と説教したくなる衝動にかられます。不倫はともかくとして『せめて社内で手を出すな!』と」
社内不倫は当事者以外に、まわりにもとんだ影響をおよぼすようです。
【他の回を読む】⇒シリーズ「女の人生、悲喜こもごも」の一覧はこちらへ
<TEXT/瀧戸詠未 イラスト/鈴木詩子>
瀧戸詠未
ライター/編集者。趣味は食べ歩き・飲み歩き。
(エディタ(Editor):dutyadmin)