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依存症ってどんな病気?孤独な人がなりやすいって本当?【女医に訊く#143】 |

時刻(time):2021-01-27 17:51源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛などの影響で、自宅での飲酒量が増えたり、 1 日中ネットに耽ったりしてはいませんか? 不安やストレス、焦りが引き金になって依存症へと踏み出す人は少なくありません。依存症の症状や問題点、要因について、精神科専門医の松島幸恵先生にお話をうかがいました。 依存症ってどんな病気? 「好き」とはどう違うの? 依

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新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛などの影響で、自宅での飲酒量が増えたり、1日中ネットに耽ったりしてはいませんか? 不安やストレス、焦りが引き金になって依存症へと踏み出す人は少なくありません。依存症の症状や問題点、要因について、精神科専門医の松島幸恵先生にお話をうかがいました。

依存症ってどんな病気? 「好き」とはどう違うの?

依存症は英語でaddiction(嗜癖、耽溺、常用癖)。特定の何かに心を奪われ、やめたくてもやめられないという状態に陥ることを指します。

「日本では、『虜になる』というポジティブな意味でも使われたりしますが、依存症はそれが高じてしまって日常生活が送れなくなる病気です。そして、依存は『快楽』『達成感』を『手軽』に得られるもので起こりやすいといわれいています」と話すのは、精神科専門医の松島幸恵先生。

「例えば、『辛味調味料がなくちゃ生きていけない!』というのも一種の精神的依存ではありますが、実際はなくても生きてはいけますよね? 依存症は、お酒や麻薬などの依存対象に耽溺しすぎてしまって、日常生活がそれ中心になってしまうのです」(松島先生)

依存症になると何が問題なの?

依存症になると、睡眠や食事をおろそかにしたり、仕事や家族との大切な時間を削るようになったりと、これまで健康に生活していくために優先していたことよりも依存対象を優先するようになります。

「飲酒や薬物、ギャンブル等を繰り返すと、脳の状態が変化して自分で欲求をコントロールできなくなり、依存対象と社会生活で優先しなければならない活動との優先順位が変わってしまいます。その結果、自分の体や心、家族の社会生活に悪影響を及ぼしてしまうことこそが問題なのです」(松島先生)

依存症になりやすいのはどんな人?

日本では依存症者に対する誤解や偏見が根強く存在していますが、実は、依存症は「孤独の病」ともいわれています。欧米の先進国では、addictionの対義語はsober(しらふの状態)やclean(薬物を使っていない状態)ではなく、connection(人とのつながりのある状態)であるという認識が広まりつつあるのです。

「心理学者のカンティアンは、依存症者が依存に耽ける理由は、困難や苦痛を避けるためであり、自分で自分の落ち込んだ気分を直そうとする、いわば『自己治療』なのではないかという仮説を提唱しています」と松島先生。

依存症者がアルコールや薬物にのめり込んでしまうのは、「快楽に耽けりたい」のではなく、不安や焦りなどの「苦痛から逃れたい」ため。一時的に依存状態から脱したとしても、学校や職場、家庭で上手く馴染めない、常にプレッシャーを感じている、自分に自信が持てない…といった困難や苦痛が依然として存在しているのであれば、その状態を継続することは難しいというのです。

「さらに、不安や緊張を和らげたり、嫌なことを忘れたりするためにした行為を繰り返しているうちに、脳の回路が変化して自分の意思ではやめられない状態になってしまう(コントロール障害)こともあります。つまり、依存症は条件さえそろえば誰でもなる可能性があるのです」(松島先生)

若い人の方が依存症になりやすい!?

では、どんな人が孤独を感じやすいのでしょう? 産業医としても活躍している松島先生によると、コロナ禍においては経験値の低い若い人の方が孤独を感じやすい傾向にあるといいます。

「リモートワークに変わったときに、経験値が高い人は軽口でも言い合えば何となく孤独感が和らぐのですが、経験値が低く、これまで仕事中心で、寝るだけだった家に暮らしているような若者は、孤独を感じやすい傾向があります。しかも、真面目な方ほど家族とも会わずに過ごしているから、相当なストレスを抱えていると思います」(松島先生)

強い不安やストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れて、睡眠障害や摂食障害、動悸、便秘、下痢などの不調を引き起こすことも。空気を飲み込み過ぎてゲップが増えたり、「ストレス球」といって喉に違和感が出たりする人も多いそう。

「このような症状が続いたり気分の落ち込みが激しかったりするときは、医師に相談してみてください。外に出るのが不安な方には、オンライン診療もあるので調べてみるといいでしょう」(松島先生)

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