【〇〇さん家の猫がかわいすぎる Vol.17】
1匹の猫との出会いが、人生を大きく変える……。そんな経験をしたのは愛知県一宮市で保護猫カフェを営んでいる、岡田朋美さん。岡田さんは愛猫のちぇりーちゃんと出会ったことにより「動物の殺処分という悲しい現実をなんとかしたい」と思うようになり、保護猫カフェをオープンさせました。
生後2か月のサビ猫に一目ぼれ
今から五年前、とある保護猫カフェを訪れた岡田さんは、生後2か月ほどのサビ猫の虜に。
「そのとき、お店には10匹くらい猫がいたんですが、たぬきみたいな小さなサビ猫が膝の上に乗ってきてくれて」
一目ぼれした岡田さんは子猫を家族として迎え入れ「ちぇりー」という名前を贈りました。しかし、里親になる過程で知った、毎日多くの動物が殺処分されているという悲しい現実が頭から消えず……。
「年間の殺処件数の多さに驚き、ちぇりーも保護されていなかったら殺処分されていたかもしれないと考えたら、ゾッとしました」
殺処分を減らすため、自分にできることはなんだろう――。そう考え抜いた末、思いついたのが保護猫カフェを作ること。こうして誕生したのが、保護猫カフェ「ねこぱんち」。
「ちぇりーがいなければ、こんなにたくさんの猫の命を救ったり、お客さんの笑顔を見たりすることなんてできませんでした。たくさんの人との繋がりができたのも、ちぇりーのおかげなので、本当に感謝しています」
ツンデレな愛猫に振り回される、幸せな毎日
岡田さんの人生を一変させたちぇりーちゃんは、実は愛くるしい見た目からは想像できないほどのツンデレ女子。
おやつタイムにはちゃっかりとした一面を見せ、人間を掌で転がすこともあるよう。
「ちぇりーは猫用おやつの『ちゅ~る』が大好き。でも、貰えるまでは甘えてくれるんですが、食べ終わるとすぐにどこかへ行ってしまうんです。どの猫もそうかもしれませんが、ちぇりーはあからさますぎて……(笑)」
飼い主さんを翻弄し、おうちの「主」に君臨しているちぇりーちゃんはマイペースに日常を楽しんでいるよう。
「殺処分ゼロ」を目指し、保護活動にいそしむ日々
特に、ソファーの上でまったりと過ごすのはちぇりーちゃんにとって、至福のひと時。
リラックスした姿を見せては、お店で保護・譲渡活動にいそしんだ岡田さんを癒しています。
サビ猫はその味わい深い毛柄から、保護後に里親が決まりにくいことも多いもの。しかし、そんな風潮は少しずつ変わってきているようで、「ねこぱんち」ではサビ猫の里親はすぐに決まるのだそう。
「当店で里親さんが見つからなかったサビ猫ちゃんはいません。私も、ちぇりーと過ごす中でサビ猫の賢さを実感し、魅力的だなと感じています」
そう語る岡田さんの目標は、「殺処分ゼロ」を達成すること。ちぇりーちゃん以外の猫たちにも惜しみない愛情を注ぎ、人間と猫の縁を紡ぎ続けています。
まずは身近な“猫助け”を
現在、お店はコロナウイルスの影響により、まだ客数が少ない状態。そのため、TwitterやYouTubeでお店の情報を配信したり、クラウドファンディングを活用しながら、猫たちが安心して里親さんを待つことができる「居場所」を死守しようと奮闘中。
「殺処分ゼロという目標が達成できたら、その後はしっかりとした医療を受けさせてあげられる制度ができるよう、動いていきたいと思っています」
そんな岡田さんが考える、私たちにできる「身近な猫助け」は、まず不妊手術をしっかりと行うこと。
「野良猫を見かけたら、ご飯をあげる前に避妊・去勢手術をしてほしい。もし、保護できるのであれば、里親詐欺のような悲しい事件を防ぐためにも、まずは身内などに声をかけて家族になってくれる人を探していただけたら……と思います」
命を守りたいという願いでできた、保護猫カフェ「ねこぱんち」。
多くの命を救うそのお店は愛猫を想う優しい気持ちがあったからこそ、誕生した「宝物」です。
<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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