【○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.16】
4匹の保護猫と暮らしている@uni_mugi_hachiさん宅では、クスっと笑える光景がよく見られるよう。なかでも、最近ネットを騒がせているのが今年の5月に家族の一員となった、むーくん。
子猫らしい無邪気さが大人気
天真爛漫なむーくんは子猫らしい無邪気さを発揮し、多くの人を笑顔にしています。例えば、遊びに夢中になった日には、試合後のボクシング選手を連想させるかのような姿を披露。
人間のように座椅子を使いこなす器用さにも感心させられます。
コミカルな一挙一動。それを気にかけ、温かく包み込んでいるのが共に暮らす3匹の同居猫たち。中でも、むぎくんは特にむーくんのお世話をするのが好き。隣にいると眠っていても、つい構いたくなってしまうようです。
自分を受け入れ、愛してくれる家族と共に生き続ける日々。そんな暮らしを満喫しているむーくんですが、おうちにやってきた裏には悲しい事情がありました。
車から投げ捨てられた子猫を保護しに栃木へ
むーくんと巡り合ったきっかけは偶然目にした、あるツイート。5月下旬、@uni_mugi_hachiさんは栃木県の高校生が投稿していた「部活の帰り道、車から投げ捨てられた子猫を保護したけれど猫アレルギーで飼えない。何とかならないだろうか」という内容のツイートを見て、いても立ってもいられなくなりました。
聞けば、高校生は保護したものの、下の兄弟の面倒を見るため、すぐ帰宅しなければならない状況。今日誰も猫を引き取れなければ、その場に置いていこうと考えていたようでした。
「今日しか助けられない命があることや高校生と連絡を取っているのが私しかいなかったことなどから、現場に向かうことを決めました」
しかし、千葉在住の@uni_mugi_hachiさんが栃木に着けるのは最短でも数時間後。そこで、近くの交番やコンビニに電話をし、自分が向かうまで子猫を一時預かりしてもらえないかと交渉しましたが、どちらもバッサリ断られてしまったそう。
「やはり猫は法的には物と同じ扱いのようで、もどかしかったです」
そこで高校生と相談し、公園のトイレに段ボールに入れて子猫を置いてもらうことに。自分が到着するまでに子猫がいなくなってしまわないだろうか……。そんな不安と闘いながら、@uni_mugi_hachiさんは車を走らせました。
20分間の格闘の末、保護に成功
公園に着いたのは、23時半ごろ。トイレ内を捜索すると、段ボール箱はなくなっていたものの、どこからか子猫の鳴き声が。スマートフォンのライトで照らしながら懸命に捜索をすると、トイレの掃除用入れの下にいるのを発見。20分間格闘した末、保護に成功しました。
「掃除用具入れには南京錠がかかっていたので、枝で誘導しました。出てくるとき、子猫は興奮していてトイレの外へ出てしまったので、必死に追いかけた。弱っていて動きが俊敏でなかったから何とか捕まえられましたが、正直危うかったです」
なんとか無事に保護できた、小さな命。そのぬくもりが尊く思えたからこそ、@uni_mugi_hachiさんは激しい憤りを感じました。
「むーは保護直後から懐いてきたので、おそらく直前まで人と暮らしていたのだと思います。でも、可愛がられていたかは疑問。少なくとも、数日間は食事をしていなかったようで、ご飯をあげるとガツガツ食べていました。脱水症状もすごかったです」
鳴き声を発しながら夢中でご飯を食べるむーくんはまるで、必死に「生きたい」と訴えているかのよう。
誰にも知られずにこっそり消えていたかもしれない命が紡がれた奇跡に、目頭が熱くなってしまいます。
保護猫カフェのオープンを夢見て…
おうちにやってきたむーくんに対し、先住猫のうにくん、むぎくん、はちちゃんがとった態度はさまざまでした。
「うにとむぎは平気でしたが、はちは警戒・威嚇していました」
@uni_mugi_hachiさんには保護猫の預かりボランティアをした経験があったため、初対面が大丈夫そうであれば、一緒に過ごす中で仲良くなってもらう形を取ることに。検査、ワクチン接種を済ませ、獣医さんの了承後に先住猫たちと対面させ、はちちゃんと交流を深めるときだけは万が一の事態が起こらないよう、近くで監督しました。
こうした気配りがあったからか、はちちゃんとむーくんの間にも絆が生まれ、現在4匹は仲睦まじい光景を見せてくれています。
「毎日が新発見の連続。水のみ皿に手を突っ込んで飲んだりするむーの姿や、むぎとむーのWへそ天を見て、微笑ましい気持ちになります」
そう語る@uni_mugi_hachiさんには近い将来、「保護猫カフェを開く」という夢があります。
「動物の命も人間と同じで、大切なもの。そこに差はないと思っています。保護猫の現状を知れば知るほど、自身で何とかしたいと思うようになってきたのでお店を開きたいんです」
1匹でも多くの猫を救いたい――。そんな@uni_mugi_hachiさんの夢が叶う日が来るよう、そして保護猫カフェというお店が存在しなくてもよくなるほど動物に優しい社会になることを心から願いたくなります。
人に見放され、一度はゴミのように捨てられたむーくん。小さな命はいま、死の恐怖に怯えなくてもいい場所で、わくわくする「明日」を待ちわびています。
<文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
古川諭香
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)


