女性は骨盤の骨格上、ぽってり下半身になりがちです。そのうえ、その体型に拍車をかけてしまう姿勢で過ごしている人が多いようです。
「日常の姿勢を見直すだけでも引き締まった印象になり、脚の長さまで違ってみえます。そして正しい姿勢を続ければ、ボディラインの崩れは整ってきます」と、代官山山口整骨院院長・山口良純さん。そこで今回は、山口さんに正しい姿勢の作り方を教えていただきます。
クセになったスマホ姿勢が、ぽってり下半身&短足をも招く
まずは、多くの女性に多いNGの立ち方をチェックしてみましょう。
<NGな立ち方>

上の写真は、現代女性にありがちな立ち姿勢です。体の軸が湾曲しており、「美しい姿勢」とは言えないことがわかりますが、具体的にはどのような点がNGなのでしょうか。
山口さんによると、着目すべき“悪い点”は次の箇所とのこと。
●頭部が前方へ出ている
●胸がすぼまり、肩が前に出ている
●ひざが「くの字」に曲がっている
●つま先に体重がのっている
●反り腰になっている
自分の立ち姿勢を鏡に映して比べてみましょう。共通点が多いのではないでしょうか。
現代女性の姿勢を崩す、2つの理由
このような悪い姿勢が習慣化してしまう大きな原因は2つあるそうです。
ひとつは、現代の生活習慣です。
「現代人は、パソコンやスマートフォンの操作などにより、顔を前に突き出した姿勢になりがちです。なおかつ、肩を前に出して胸をすぼめるような姿勢でいることが非常に多くなりました。それにより、上の写真のように頭から足までが一直線でつながらず、顔や肩が前に出る体勢がクセになっているのです」(山口さん)
もうひとつは体幹の筋肉を使えていないこと。
「体幹とは、上半身の頭部と左右の手足を除いた部分でいわゆる胴体のこと。人間本来の正しい姿勢をするためには、この体幹の筋肉を使うことが大切です。しかしながら、女性は筋肉が弱いこともあり、体幹を上手く使えていない人が多くいます。」(山口さん)
体幹の筋肉を使わないと、どのようなことが起こるのでしょうか。
「写真からもわかるように、上半身の重さが太ももの前側にかかり、ひざがくの字に曲がってしまいます。すると、太ももの裏側やヒップの筋肉が垂れた印象になるうえ、短足にも見えてしまいます。さらに、反り腰になることで、ぽっこりお腹も招きます。」(山口さん)
今すぐできる姿勢矯正で、ボディラインすっきり!
悪い姿勢を続ければ、ボディラインは崩れていくばかり……。正しい姿勢を身につけて、ぽってりを脱出&予防をしましょう!
正しい姿勢を作り方のポイントは、
●脚の内側に体重をのせること
●骨盤と肋骨(ろっこつ)をできるだけ引き離すこと
この点を意識して次のステップで姿勢を矯正すると、自然と体幹を使ったバランスのいい立ち方ができます。
STEP1 足先を正面に向け、内ももに体重をのせる

先に紹介した悪い姿勢では足先は外側に向いていたのですが、このように、足の親指を正面へ向けて立ちましょう。
すると、脚の外側にばかりかかっていた負荷を内側に移動することができ、バランスよく筋肉を使うことができます。
STEP1 お腹の筋肉を引き上げて、骨盤と肋骨を引き離す

肋骨と骨盤を引き離すことを意識しながら、鼻から大きく息を吸い、お腹の筋肉は緩めずに口から息を吐きましょう。すると、体幹の筋肉が使われお腹はもちろん、それにつられてお尻や胸の筋肉もキュッと引き上がります。
※肩も上がっている場合は、肩だけゆっくり下ろしましょう。
骨盤と肋骨が離れれば離れるほど、ウエストもくびれてキレイなボディラインに見せることができるのです。
<矯正後の立ち方>

矯正前の姿勢と比べてどうでしょか。全体的にすっきりとしたのは一目瞭然ですが、下記の改善点に注目してみましょう。
●「くの字」だったひざが伸びている
●耳、肩、かかとの位置が一直線でつながる
●重心がかかとにのっている
●ヒップや胸も引き上がり、引き締まってみえる
●脚が長く見える。
姿勢の意識をちょっと変えたですが、まるで体重までダウンしたかのような印象さえ受けるのではないでしょうか。
「最初は難しいと思うかと思うかもしれませんが、慣れてくれば自然にできるようになり、矯正後の立ち方のほうが楽に思えてきます。」と山口さん。
さっそく今日から、姿勢矯正を行いましょう!