
乳液の役割
スキンケアの基本アイテムである乳液。「同じものを、なんとなくずっと使っている」という方も多いのではないでしょうか。しかし、もしかするとニキビ肌対策には合わない乳液かもしれません。
洗顔後に浸透させた化粧水や美容液の成分を、しっかりと肌に閉じ込める役目を担っているのが乳液です。クレンジングや洗顔によって失われた潤いをまずは化粧水が補いますが、化粧水だけではすぐに蒸発してしまうので、美容液によって潤いを持続させます。それらの働きを守るために乳液を使います。
洗顔後のスキンケアの順番は1.化粧水、2.美容液、3.乳液、4.クリームです。乳液は少量を顔全体に伸ばしましょう。「皮脂が多いから乳液は使わない」「化粧水だけで十分」という人もいますが、それは違います。スキンケア不足で肌の潤いが保てなくなると、皮脂の分泌量が増えてしまいます。
また乳液を使ってベタつきを感じる場合には、その乳液が合っていない可能性があるので乳液を選び直しましょう。
乳液の選び方
ニキビ肌のスキンケアとして乳液を選ぶ際は、保湿成分が配合されているものにしましょう。「皮脂を抑えるタイプ」や「さっぱりタイプ」などは、十分な保湿効果が得られません。また乳液の油分を敬遠される方もいますが、油分は肌にとって必要な成分です。
一般的な乳液には20〜30%程度の油分が含まれていますが、化粧水や美容液の成分を肌に閉じ込めるためのものです。ニキビ予防や改善に必須とも言える保湿にとって、適度な油分もなくてはならない成分です。
ニキビ肌にオススメなのは、セラミドが配合されている乳液です。セラミドは油分にも水分にもなじみやすい性質を持ち、保水効果に優れています。また肌のバリア機能を回復する効果もあります。化粧水や美容液で補った成分を守り、さらに潤いをプラスできます。
オールインワンタイプについて
化粧水、美容液、乳液の機能を併せ持つ「オールインワン」と呼ばれるスキンケア製品があります。毎日が忙しい方や面倒くさがりの方などに重宝されているようですが、ニキビ肌の方にはあまりオススメできません。
水分でできている化粧水と油分を含む乳液を混ぜているということは、オールインワンタイプは「油分」です。まずは水分が必要な洗顔後の肌にいきなり油分を浸透させるのは、決して良いことではありません。角質層に十分な水分が補給されず水分不足に陥ると、過角化やターンオーバーの乱れを引き起こすからです。
ニキビ肌への刺激や負担を少しでも減らそうと、オールインワンタイプのスキンケア製品を使う方もいるでしょう。しかし結果的には角質の状態が悪くなったり毛穴が詰まったりと、ニキビを悪化させる要因にもなりかねません。
※ニキビ肌における保湿の重要性については、『ニキビの治し方(3)保湿』を参考にしてください。
(この記事の監修: 広尾プライム皮膚科 医師 / 谷口由紀 先生)