
ひどい日焼けをしてしまった場合の対処法について解説します。
日焼けで水ぶくれができたときの対処法
水ぶくれができるほどの日焼けは、火傷の分類に照らし合わせると、「度の熱傷」=中程度の火傷に相当します。広範囲に日焼けしてしまった場合は、全身に熱湯をかぶったときの火傷と同様の処置が必要だと考えてください。
日焼けは火傷なので、まず冷やすことが最優先です。シャワーをかけるか、水風呂に入ってください。長時間水風呂に入ると体が冷えきってしまうので注意が必要です。それでもジンジンするときは、氷にタオルを巻いて冷やしてください。その後、清潔なガーゼで保護し、医療機関を受診してください。なお、水ぶくれは絶対につぶしてはいけません。水ぶくれをつぶすと皮膚のバリアが壊れ、細菌が入り二次感染を起こしてしまう可能性があります。また、化膿するとあとが残る原因にもなります。
水ぶくれができたときは、皮膚に自然に吸収されるまで待つのが最適な対処法です。10日〜2週間ほどで水ぶくれの下に新しい皮膚が作られてきますので、触らないようにじっと待ちましょう。
真っ赤になる・ヒリヒリするときの対処法
紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があり、日光を浴びた直後にヒリヒリと赤くなる日焼けはUV-Bの影響です。UV-Bは皮膚細胞の遺伝子に作用し、細胞の老化を早めたり、細胞のDNAに傷をつけ、皮膚がんを引き起こしたりします。UV-Aは真皮まで深く届き、たるみやシワの原因となります。いずれも、できるだけ浴びない工夫が必要です。
真っ赤になったり、ヒリヒリしたりするほど日焼けしてしまった場合、まずは冷やして炎症を抑えることが大切です。
冷やす場合は流水がベストです。冷水のシャワーや、水風呂でクールダウンさせてください。このほかに、プールに20分程度入るという方法もあります。氷や保冷材などを使用した場合、冷やしすぎによる低温やけどのリスクもあるので、氷や保冷剤を使用する際には薄手のタオルやハンカチを巻き、直接皮膚に当てないようにしましょう。
クールダウンした後は、医療機関を受診するのが最良の選択です。すぐに医療機関を受診できない場合は、ワセリンを塗布してください。日焼けの程度が解らず、何を塗ればいいのか不安な方は、薬剤師に相談してみましょう。
ひどい日焼けをしたときにやってはいけないこと
日焼けした肌はダメージを受けており、非常にデリケートな状態です。刺激を与えるようなことはできるだけ避けましょう。化粧や衣服の着脱、熱いお風呂やアクセサリーが刺激の原因となります。また、素人療法であるきゅうりパックやアロエを直接塗るなどの行為は、かえって炎症をひどくさせたり、感染を起こしたりする危険性があるので控えてください。特にキュウリやかんきつ類に含まれる「ソラレン」という物質は、光感受性を高め、日焼けしやすくなるので絶対に避けてください。ソラレンを含むエッセンシャルオイルも様です。
日焼け後の皮膚はとても乾燥しています。乾燥が気になると、化粧水や美白美容液をたくさん塗りたくなりますが、成分によっては傷ついた皮膚に浸透すると刺激になることがあります。化粧水や美白美容液の使用は、炎症が落ち着くまで待ったほうがよいでしょう。一番無難なのはワセリンです。自己判断で手持ちの軟膏を選択して塗布しないようにしてください。
(この記事の監修: 銀座ケイスキンクリニック 院長 / 慶田朋子 先生)