誰にでもある、「お気に入りの場所」。
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きっと、誰もが1つはあると思うんです。
あなただけの「お気に入りの場所」。
それがお家のソファだったり、地元の公園だったり。
そこできっとみんなそれぞれ思い思いに
好きなことにふけっているのでしょう。
■文学少女もそれは一緒。
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それはもちろん、バッグの中にいつも
小説を潜ませている文学少女も一緒。
お出かけをすると時々、色々な場所で
真剣な顔をして本と向き合っている
女の子を見かけますよね。
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彼女たちは、いったいいつ、どんな場所で、
どんな本を読んでいるのでしょう?
考えていたら、気になって気になって、
仕方なくなってきちゃいました。
ちょっぴり、文学少女の生息地に
足を運んでみましょうか?
AM10:00 地元の公園にて。
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朝、地元の公園を覗いてみると、
やっぱりいました文学少女。
小説を見つめる彼女の表情は、とっても穏やか。
時々ときどきクスリと笑っているから、
きっと穏やかな物語でも読んでいるのかなあ?
さてさて、気になる小説のタイトルはなんでしょう。
■手元を見ると、さわやかな青春小説が。
●『一瞬の風になれ』 - 佐藤多佳子
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過去に部活動やサークルに打ち込んだ
経験がある人なら、ぜひ読んでいただきたい1冊。
当時の熱い想い、ライバルとのいさかいなど、
沢山の懐かしい思い出があふれてきて、
青春時代に戻りたくなってしまうはず。
春野台高校陸上部、1年、神谷新二。スポーツ・テストで感じたあの疾走感……ただ、走りたい。天才的なスプリンター、幼なじみの連と入ったこの部活。すげえ走りを俺にもいつか。デビュー戦はもうすぐだ。「おまえらが競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」。青春陸上小説、第一部、スタート!
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●『砂漠』 - 伊坂幸太郎
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少し不思議な青春小説。
伊坂幸太郎さんらしい語り口で紡がれる物語は、
読んでいるうちに時間を忘れてしまうぐらい
のめりこんでしまうはず。
ハッとさせられる言葉が随所にちりばめられていて、
大人になった今でも何度も読み返して
確認したくなる小説です。
入学した大学で出会った5人の男女。ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、捨てられた犬の救出、超能力対決……。共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、それぞれを成長させてゆく。自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートにのせて描く、爽快感溢れる長編小説。
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PM1:00 とある喫茶店。
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お昼を食べようと向かった純喫茶の扉を開けると、
もちろんいますよね、文学少女。
サンドイッチをつまみながら、真剣な顔をして
本と向かい合っていました。
さてさて、レトロな純喫茶で文学少女が
読む小説って、いったいどんなものなんでしょうか?
■手元を見ると、映画化もされた重厚な作品が。
●『永い言い訳』 - 西川美和
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耳にタコができるほど聞いている
「人は失ってから気づく」という言葉。
小説は、この言葉を彷彿とさせるような
ストーリーなのですが、それよりもっとずっと深く
心を揺さぶられます。
大事な人との関係をもう一度改めて
見直してみようと思えます。
長年連れ添った妻・夏子を突然のバス事故で失った、人気作家の津村啓。悲しさを“演じる”ことしかできなかった津村は、同じ事故で母親を失った一家と出会い、はじめて夏子と向き合い始めるが…。突然家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか。人間の関係の幸福と不確かさを描いた感動の物語。
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●『怒り』 - 吉田修一
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日本を代表とする俳優陣で固められ
話題になった映画の原作本。
3つの視点から展開していく物語はとても恐ろしく、
心が痛む部分も沢山あり息を殺して読んでしまいます。
ですが、人を信じること、愛することの強さも
同時に教えてくれる作品です。
ぜひ、小説も映画もどちらも読んで観て下さい。
若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航していた。そして事件から一年後の夏―。房総の港町で働く槇洋平・愛子親子、大手企業に勤めるゲイの藤田優馬、沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、身元不詳の三人の男が現れた。
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PM5:00 帰宅ラッシュ前の電車で。
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混んで座れなくなる前に帰ろうと、
いつもより早い電車に乗りこむと、
そこにも文学少女の姿が。
携帯を眺める学生たちに挟まれて、
物語の世界にふけっていました。
電車に揺られながら、彼女は
どんな小説を読んでいるのでしょう?
■手元を見ると、移動中に丁度いい短編小説が。
●『誰かが足りない』- 宮下奈都
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一見ミステリに思えるタイトルですが、
中身はミステリとは全く関係なく、
読後心がじんわりとあたたかくなる小説です。
今ある幸せを、もっとしっかり抱きしめて
いかなきゃいけないな、と思わせてくれます。
大切な存在をなくして、立ち止まってしまったときは
ぜひよんでみてください。
おいしいと評判のレストラン「ハライ」に、同じ時に訪れた6組の客の物語。仕事に納得がいっていない。認知症の症状がではじめた。ビデオを撮っていないと部屋の外に出られない。人の失敗の匂いをかぎとってしまう―「足りない」を抱える事情はさまざまだが、前を向いて一歩踏み出そうとする時、おいしい料理とともに始めたい。決心までの心の裡を丁寧に掬いあげ、本屋大賞にノミネートされた感動作。
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●『月の上の観覧車』- 萩原浩
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「あの時こうしていれば」
「もう一度あの頃に戻れたら」。
そんな思いは、誰もが抱いたことがあるでしょう。
でも、人生って後戻りはできないし、
観覧車のように上っては下りていくだけ。
そんな人生の儚さや切なさを描いた作品です。
きっと、どこかの章に「これは私の話だ」と思える
物語に出会えるはず。
閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために?去来するのは取り戻せぬ過去、甘美な記憶、見据えるべき未来―そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八篇。
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PM10:00 居心地のいいお布団より。
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文学少女を眺めながら家に帰宅した私は、
なんだかうずうず、本を読みたく
なってきてしまいました。
寝る前のまどろみの中で、
少しの涙を流しながら物語に触れたいな、なあんて。
さてさて、本棚からどの小説を選びましょうか?
■手元には、切なくも悲しい恋愛小説を。
●『すべて真夜中の恋人たち』 - 川上未映子
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不器用に生きる主人公の恋を描いた作品。
誰かを好きになったとき、その人のほんの小さな
ことでも知れたらうれしくなったり、
共感できることがあるだけで好きだという気持ちが
高まったりした経験ってありませんか?
そんな主人公の感情を表現した言葉一つ一つが
とても美しく、胸がしめつけられます。
入江冬子、34歳のフリー校閲者。人づきあいが苦手な彼女の唯一の趣味は、誕生日に真夜中の街を散歩すること。友人といえるのは、仕事で付き合いのある出版社の校閲社員、石川聖のみ。ひっそりと静かに生きていた彼女は、ある日カルチャーセンターで58歳の男性、三束さんと出会う…。
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●『夜の果てまで』 - 盛田隆二
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あなたは自分の人生をなげうってでも
その人を愛したいと思った経験はありますか?
この物語は、愛し合ってはいけない2人の
関係を描いた切ない恋愛小説です。
ずるずると落ちていく不毛な恋愛にもどかしく
思うこともありますが、それほどまでに深い
恋ができたらいいなあと考えてしまいました。
二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった…。彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった―。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。
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明日の文学少女は、どこに現れるかな。
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お気に入りの場所で、
その場所にぴったりの本を読んでいる。
つぎに私が見つける文学少女は、
もしかしたらあなたかもしれませんね。







