
毎日ケアをしているのに一向に肌荒れが改善されない、そのような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
それは肌の新陳代謝が乱れているからかもしれません。肌の新陳代謝はターンオーバーと呼ばれ、肌の不要なものが剥がれ落ちるサイクルのことです。
ターンオーバーの仕組みが正常であれば、細胞が入れ替わり、常に健康で新しい細胞で構成されて美しい肌が保てるのです。つまり、スキンケアを念入りにしてもターンオーバーが乱れていると、美しい肌を手に入れることはできません。
ターンオーバーを正常にするにはどうしたら良いのか、今からできるケアの方法や生活習慣の改善、皮膚科や美容外科で行われる治療法や費用について紹介します。
ターンオーバーって何?

(出典:http://www.ito-medical-clinic.com/%E7%9A%AE%E8%86%9A%E3%81%AE%E6%A7%8B%E9%80%A0%E3%81%A8%E5%BD%B9%E5%89%B2%E3%80%80%E3%83%8B%E3%82%AD%E3%83%93%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%96%A2%E4%BF%82/)
ターンオーバーとは、表皮の細胞が、皮膚の奥から表面へ押し出され剥がれ落ちるまでの代謝サイクルのことです。
通常、健康な肌は28日周期で新しいものに入れ替わります。新しい細胞は次々に表皮に向かって押し上げられ新陳代謝が行われます。しかし、ホルモンバランスの乱れや加齢によって周期が狂ってしまうことで、くすみを始め、しわ・たるみを生じます。
■ ターンオーバーの乱れは肌トラブルの原因
ターンオーバーの乱れによって、古くなった角質が溜まってしまうと、本来、肌の保湿の役割を果たすはずのセラミドなどが十分に作られず、肌の保水機能が低下したり、きめが粗くなったりなどのトラブルの原因になります。
自分のターンオーバーをチェックしよう!

肌は概ね、28日周期でターンオーバーを繰り返し、新しい肌に生まれ変わります。
上述したように、このターンオーバーが乱れてしまうと、肌の生まれ変わりが上手くいかない状態となり、肌トラブルが生じやすくなるのです。
そしてこのターンオーバーの乱れには、早い場合と遅い場合の2種類があります。
■ ターンオーバーが遅い場合:肌がゴワゴワする・ザラつく
古くなった角質が剥がれずに、肌の表面に溜まり続けている状態はターンオーバーが遅いといえます。
症状として、肌がゴワゴワする・ザラつきが気になるなどの場合は、ターンオーバーが遅れている可能性が考えられます。
このターンオーバーの遅れは、ターンオーバー全体のスピードが遅くなっているわけではなく、「角質層に到達してからの入れ替わるスピード」が遅くなることを意味します。
ターンオーバーが遅くなれば、当然角質汚れなどもたくさん肌に付着するようになります。日々のケアが雑で、汚れをしっかりと洗い流さずにいると、ターンオーバーが遅くなっていきます。
ターンオーバーが正常に機能している方であれば、角質などの汚れを落としてくれる『分解酵素』がその過程で生成されます。
この分解酵素がうまく生成されれば、古くなった角質は自然に剥がれ落ちていきますが、何らかの原因で『分解素が十分に作られない』という状態になってしまえば、不要な古い角質が肌に残り、ターンオーバーが遅くなってしまいます。
ターンオーバーが遅いからといって、安易な角質ケア(ピーリングなど)を行うと悪化する可能性もあります。
また、水洗顔や油性化粧品を行っていたり、使用している場合は汚れが落ちておらず、肌に不要な古い角質が残っていることも考えられます。
水洗顔は洗顔料を使いすぎない事を目的とするならば、効果はあります。しかし、リキッドファンデーションなどの油性化粧品が肌に残って、不要なものが層になることは肌にとてもよくありません。
■ ターンオーバーが早い場合:乾燥肌や敏感肌になる
ターンオーバーが早いというのは、細胞が十分成長していないのに、肌のバリア機能を担ってしまうことです。
本来なら約28日かけてターンオーバーが行われるはずなのに、その周期の短い期間でターンオーバーが終了してしまう場合、セラミドなどの保湿成分が著しく不足し、『バリア機能』が低下、肌がゴワゴワ、乾燥肌や敏感肌を招いてしまいます。
そもそもターンオーバーを早くしてしまう原因は、間違ったスキンケアなどが多いです。洗顔のしすぎなどでバリア機能が低下することも考えられるので、洗いすぎには注意です。
ターンオーバーを正常にする3つのアプローチ

ターンオーバーの正常にするには【日常生活の見直し】【ターンオーバーの正常化促進するスキンケア】の両方から対策していく必要があります。
ターンオーバーの乱れの原因は個人差もありますが、仕事やストレス、生活習慣があります。生活するうえで、全てを改善することは難しいでしょうが、少しずつ実践していくだけでも効果はあります。
ターンオーバーを正常化1:身近なものから

(出典:https://pixabay.com/ja/%E3%83%88%E3%83%8A%E3%83%BC-%E7%9A%AE%E8%86%9A-%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%82%A2-%E5%86%B7%E5%8D%B4-%E9%A1%94-%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B9-%E8%87%AA%E7%84%B6-%E7%B7%91-906142/)
美しく肌を保つために継続しやすい方法を見つけることは大切です。食事やケア用品を見直してターンオーバーを正常化させましょう。
■ 食べ物
まず重要なのが食事。ターンオーバーを正常にするためには、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンCを積極的に摂りましょう。
□ ビタミンA
皮膚を修復し、肌のターンオーバーを促進させる栄養素のひとつです。かぼちゃやニンジンなどの緑黄色野菜はもちろん、卵や鶏レバー、うなぎなどに多く含まれています。
□ ビタミンB群
ビタミンB群は、私たちが生きるためのエネルギーをつくるのに欠かせない栄養素。ビタミンB群はどれかひとつだけでは効果を発揮しにくく、お互い助け合いながら働くため、一緒に摂る方が望ましいです。
ビタミンB1やB2、B6などのビタミンB群は皮膚や粘膜の発育を促し、不足すれば乾燥肌やニキビなどの肌荒れが起こりやすくなります。これらのビタミンは豚肉や大豆、卵、乳製品やまぐろなどの魚類などに多く含まれています。
□ ビタミンC
ビタミンCには、細胞などが、酸素によって酸化されるのを防ぐ抗酸化作用があり、体内の活性酸素を抑えて細胞の老化を予防する効果があります。
また、同じように強い抗酸化作用のある「ビタミンE」を一緒に摂取することで相乗効果が高まることが期待できます。
抗酸化作用は、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑制し、コラーゲンの生成にも関与しています。
肌の新陳代謝には不可欠な栄養素であるビタミンCを多く含む食品は、いちごやキウイフルーツなどの果物類、ブロッコリーやさつまいも、レンコン、紫キャベツ、ほうれん草、白菜などの野菜類が豊富に含まれています。
□ 亜鉛
亜鉛が不足すると細胞の新陳代謝が活発に行われないなど、肌トラブルも亜鉛と深い関係にあります。
亜鉛が不足すると、肌のターンオーバー機能が鈍くなるため、肌の外側にある古い角質層が垢として剥がれていかずに、そのまま毛穴を詰まらせ、吹き出物の原因となる恐れがあります。
また、ニキビなどの肌荒れの予防スピードが遅くなることもあるので、亜鉛不足にならないように気をつけていく必要があります。
注意点もあります。亜鉛の働きの1つに、男性ホルモンの分泌量を増やす作用があります。男性ホルモンが増えるということは、ニキビができる原因につながってしまいます。サプリメントで過剰に摂取するなど、できるだけ食べ物で自然に摂取して、取り過ぎには注意しましょう。
亜鉛が多く含まれる食べ物は牡蠣やカニ、するめいかなどの魚介類や鶏肉、豚肉、赤身の肉、レバー、卵、チーズです。
亜鉛はビタミンCと組み合わせると吸収率がアップしますので、牡蠣鍋に白菜や鶏肉を加えるなど、少しの工夫で上手に栄養素を摂取しましょう。
■ ケア用品
肌トラブルを解消するためにも正しいターンオーバーを導くことはとても大切です。ケア用品を選ぶときは、ターンオーバーを促進する成分が入っているかをぜひチェックしてくださいね。
1. ビタミンC誘導体 (ターンオーバーの促進・抗酸化・美白の効果)
2. ビタミンA (ターンオーバーの促進・コラーゲンの生成の効果)
3. ビタミンB2 (ターンオーバーの促進・保湿の効果)
4. ビタミンE (紫外線による炎症の抑制・抗酸化作用)
5. プラセンタ (アンチエイジング・保湿効果・新陳代謝の促進の効果)
ターンオーバーを正常化2:運動や生活習慣を見直す

日々の生活で適度な運動を取り入れることで、血流が促進され、新陳代謝が活発化する効果があります。それにより、身体の隅々まで栄養が届くようになり、ターンオーバーの促進につながります。
■ ターンオーバーと運動の関係性
運動は継続することが大切で、続けやすい運動を優先しましょう。ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動はダイエット効果も高く、継続してできる人にはおすめです。普段はエレベータを使うところを階段で移動する、バスを一駅分歩くなど、続けられることから始めましょう。
また、お風呂上がりのリラックスタイムにストレッチをすることも、簡単に始めることができると思います。ストレッチをして身体をしっかりと伸ばすことにより、血行が促進されて新陳代謝が活性化されるでしょう。
■ 生活習慣
食事が肌トラブルを防ぐために大切であることはお伝えしました。
しかし、肌のターンオーバーを促す為には、食事以外にもスキンケアや生活習慣なども大切です。
【生活習慣を見直そう】
・ストレスを溜めない
・質の良い睡眠をしっかりとる
・タバコを吸い過ぎない
・アルコールを取り過ぎない
・スキンケアに気を付ける
・紫外線対策を行う
食事のバランスを取りつつ、生活習慣を見直すことで、肌のターンオーバーを整えることができます。肌のターンオーバーを促進して、肌の生まれ変わりを促す為には、生活全体のバランスを考える必要があるのです。
ターンオーバーを正常化3:美容外科に頼る

(出典:https://pixabay.com/ja/%E5%8C%BB%E7%99%82-%E4%BA%88%E5%AE%9A-%E5%8C%BB%E5%B8%AB-%E3%83%98%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%A2-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF-%E5%81%A5%E5%BA%B7-%E7%97%85%E9%99%A2-%E5%8C%BB%E5%AD%A6-563427/)
美容外科でもターンオーバーを正常化するための施術があります。
数回の継続治療が必要ですが、即効性があるため早く効果のほしい方におすすめです。
■ ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは肌のターンオーバーを正常する為に有効な治療です。
ケミカルピーリングで古い角質層を取り除くと、肌のターンオーバーを正常に戻し、真皮層の繊維組織を刺激してコラーゲンの量を増やします。
また、ケミカルピーリングで古い角質層が取り除かれた肌には、ビタミンC誘導体やプラセンタなどの有効成分が効率良く吸収されやすくなります。
【ピーリングの効果】
・肌のしみ
・そばかす
・くすみ
・にきび
・にきび跡
・小じわ
・毛穴の開き
ターンオーバーのQ&A

最後に、ターンオーバーに関するさまざまな疑問に答えていきます。ターンオーバーを正常化にするためには気になる疑問点を解消しましょう。
■ Q:紫外線を浴びると年を重ねるほどターンオーバーは乱れますか?
A:はい。
大人は長く生きている分、子供より多くの紫外線を浴びています。顔や手など衣類に覆われていない部分も日焼けしやすいのはもちろんですが、ほんの少し屋外で洗濯物を干すだけでも紫外線を浴びてしまうのです。
紫外線を浴びることで本来は肌を守るためのメラニン色素が過剰に生成されるますが、ターンオーバーのサイクルが乱れると、その生成と排出のバランスが崩れると、メラニン色素も滞留してしまいます。これにより色素沈着が進んだシミとなるわけです。
もちろん、紫外線を浴びる量が少なくなればメラニン色素の生成もゆるやかになります。ほんの少しの外出でも日焼け止めや日傘を活用して、紫外線を浴びない、ターンオーバーを整える努力をしていきましょう。
■ Q:肌が弱く、日焼け止めクリームを使えません。日焼け止めクリームに代わる紫外線対策はありますか?
A:はい、食べられる日焼け止めをご紹介します。
紫外線対策は外側からのケアばかりではありません。体の内側からシミのできにくい肌を作り上げることも大切な紫外線対策です。抗酸化成分が含まれた食べ物は、紫外線によるシミや肌の老化を予防に有効です。
抗酸化成分として有名なものが、ビタミンやポリフェノール、イソフラボン、リコピンです。特にビタミンCは活性酸素を取り除いてくれます。ビタミンCが豊富な食べ物として緑茶や、かぼちゃや小松菜、ブロッコリーなどの緑黄色野菜もあります。
ポリフェノールが多い赤ワインは果物の鮮やかな色をしていますね。果物の色素の多くはポリフェノールからできており、多く含む食べ物は果物が多いです。プルーベリー、すもも、いちご、ぶどうが代表されます。飲み物はワインも有名ですが、コーヒーや緑茶、紅茶にも含まれていますので、普段の飲み物に加えていただくと摂取しやすいですね。
イソフラボンを多く含む食べ物は、豆乳、お豆腐、納豆などの大豆製品です。大豆製品は安価で、手に入れやすいので取り入れやすいでしょう。
最も注目すべきなのが、リコピンが多く含まれるトマトです。リコピンには、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑えて、透明肌に導いてくれる効果が期待されています。トマトは生はもちろんのこと、トマトソースを作り、パスタとして工夫しても多く食べられそうですね。
■ Q:妊娠中でニキビができてしまいました、安全にターンオーバーを改善させることはできますか?
A:はい。できます。
妊娠中は、ホルモンバランスの影響で皮脂の分泌が盛んになり、ターンオーバーの周期も乱れがちになります。ニキビができる条件が整った状態なので、洗顔・保湿・睡眠が一層大切になってきます。
原因は以下のものが考えられます。
・ホルモンバランスの変化によるもの(腸内環境が悪化して便秘の症状が慢性的に続いている)
・つわりで栄養が偏ってしまっているため
・水分が十分に摂取できていない
・体調の変化で寝苦しくなり、睡眠が浅くなったことでの睡眠不足
・妊娠中は肌の状態が変化するため、スキンケア品が合わなくなっている(低刺激の洗顔料)
妊娠中は初めてのことが多く、少しの変化でも過敏に反応していしまう時期です。気持ちをどっしりと構えて過ごしていきましょう。
■ Q:炭酸水が肌のターンオーバーに良いと聞きました。
A:はい、糖分などが入っていない純粋な炭酸(二酸化炭素と水)の場合ですね。炭酸水の効果として以下のものがあります。
・血行促進作用
・便秘の解消
炭酸水を飲んだり、炭酸水でパックすると「血行促進作用」が見込めます。炭酸水が身体に入ることで、体内では二酸化炭素の血中濃度が上がり、血液中の酸素量が不足します。そのため、脳が酸素不と判断し、血液中に酸素を送る働きをします。
1. 肌に栄養分が効果的に運ばれる
2. 肌のくすみが薄くなり顔色が良くなる
3. 血行が良くなり老廃物を排出する
炭酸水を飲むことで胃が刺激を受けて腸内運動が活性化され、便秘やガスの溜まりに効果が見込めます。結果として、体内の毒素(便など)が溜まるのを防ぎ、自然と肌荒れや吹き出物の改善につながっていくのです。
ターンオーバーを正常にして美肌を手に入れよう!

今回紹介した内容は、今からでもすぐに試せるものも多いので、普段の生活に取り入れやすいことから始めてみましょう。
ニキビや肌荒れに悩んでる方の根本の原因は、ターンオーバーが乱れている可能性が高いです。
私達の体は、3か月前に食べたものからできているといわれます。美しい肌を手に入れるため、毎日コツコツ継続して続けていくことが大切です。