
ストレートパーマと縮毛矯正の違いを具体的に知っておきましょう。
ストレートパーマと縮毛矯正には明確な分類はない
ストレートパーマは本来、ウェーブパーマをかけた髪を元のまっすぐな状態に戻すために行われていました。そして、クセ毛をまっすぐに伸ばすためのものが縮毛矯正です。
ストレートパーマと縮毛矯正は厳密には異なるのですが、実際には明確に区分されていないことが多いようです。ヘアサロンによっても扱われ方が違っているのが現状です。
ただし、髪に対する作用などが根本的に異なるので、ストレートパーマと縮毛矯正の違いはきちんと理解しておきましょう。
ストレートパーマが髪をまっすぐにする仕組み
パーマがとれかかっているときなどに髪を元の状態に戻すためにストレートパーマをかけます。本来はクセ毛を直毛にするために行うものではないので、クセ毛を伸ばす目的でストレートパーマをかけても効果が得られない可能性があります。
髪への作用
髪を形作っているケラチンの結合を切断するために、還元剤の配合されたパーマ液の1剤を髪に塗布します。髪内部の結合を切断すると髪の形を自由に変えられるのです。そして、プレスやコームなどを使ってまっすぐに伸ばして形を整えます。その後、切断したケラチンを再び結合する働きのある酸化剤が配合されている2剤を塗布して髪を再構築することでストレートの状態に固定します。
メリット
ほとんどの場合、ストレートパーマにかかる時間は1時間ほどです。縮毛矯正に比べて施術時間が短いのが魅力でしょう。また、熱を加えないため髪に与えるダメージは縮毛矯正ほど大きくありません。
デメリット
熱を加えないので、髪を矯正する働きは縮毛矯正ほど強くありません。クセの強い髪を伸ばす効果は期待できないでしょう。
縮毛矯正が髪をまっすぐにする仕組み
縮毛矯正はクセのある毛をまっすぐに矯正するために行われます。
髪への作用
施術方法はストレートパーマとほとんど同じですが、縮毛矯正の場合はヘアアイロンなどを使って熱処理を行います。より直毛にしやすいサルファイト亜硫酸ナトリウムという薬剤を使うこともあります。
サルファイト亜硫酸ナトリウムとは、髪の内部の組織を完全に切断して直毛にする働きのある薬品です。髪内部の組織によって髪の形状が決まるので、切断する力が強ければ、よりクセを直す効果が期待できると考えられます。
このように、薬剤と熱処理によってクセ毛を伸ばしていくのが縮毛矯正の特徴です。
メリット
クセが強い髪も直毛にできる可能性が高いのが利点です。ストレートパーマでは効果が得られない、あるいは効果が持続しない髪もまっすぐにできる可能性があります。
デメリット
縮毛矯正は施術にかかる時間が長く、多くの場合、ストレートパーマの2〜3倍の時間を要します。また、強い薬剤だけでなく熱を加える工程があるので、髪へのダメージは大きくなります。縮毛矯正はクセ毛を伸ばすために行いますが、髪質によって得られる効果に差が生じます。
現状ではストレートパーマ=縮毛矯正とするサロンもある
ウェーブパーマを落とす目的で使われていたストレートパーマが、最近ではクセ毛を伸ばす目的で使われるようになってきました。実際にストレートパーマと縮毛矯正の違いを明確にしていないサロンもあるほどです。
しかし、頑固なクセがある髪はストレートパーマでまっすぐに伸ばせないこともあります。一方、軽いクセ毛の人には、髪へのダメージが少ないストレートパーマのほうがおすすめです。自分の髪質にはどちらが適しているのか、ヘアサロンでじっくりと相談するとよいでしょう。
(この記事の監修: モードケイズ FCオーナー パーマ教育部 部長 / 中村猛 先生)