
高糖質食の食生活の人が多いといわれる現在の日本。特に10代・20代を中心に多く、30代にもなると肌荒れで悩む人も出てきます。
その原因は、ビタミン不足からきている可能性が高いとも。また、疲れやすさやむくみやすい体質も関係しているといわれています。
では、ビタミンB1は、どのように体に作用しているのでしょうか?
美肌のポイントは正常な「ターンオーバー」

ビタミンB1の基本のはたらきは、体内に入ってきた糖質をエネルギーとしてどんどん使いやすくすること。これにより細胞が活力を得られます。
肌の細胞もエネルギーを得ることで、肌のターンオーバーを正常に行うことができ、いきいきとした美肌の礎をつくることができます。
肌荒れ予防にビタミンB1が良い理由
肌荒れの予防には、糖質をエネルギーとして消費することが重要。
肌のターンオーバーが正常に行われないと古い角質が溜まり、さらに汗や皮脂によって老廃物や汚れが蓄積します。
さらに、空気による酸化や空気中の菌の付着、増殖によっても肌荒れが起こります。しかし、肌のターンオーバーが正常であれば、汗や皮脂を弾くバリア機能が正常にはたらくため、肌が大きなダメージを負うことはありません。
また、ビタミンB1は空気の酸化や菌の栄養になることは少ない、といった特徴もあります。
栄養不足によって美肌が遠のくことに

神経細胞にも糖質が必要で、栄養不足になると末梢神経の働きが鈍くなり、もっとも影響を受けるのが「肌」。
末梢神経のはたらきが鈍くなると、毛細血管の縮小から肌細胞の活動量が落ちて肌への栄養が届きにくくなります。さらに、肌のターンオーバーの周期も乱れてしまい、肌荒れの原因に。
また古い肌は透明感やハリがなく、全体的にくすんで暗く見えてしまうことも。早めにビタミンB1を補給しなければ、美肌が遠のいてしまいます。
ストレス解消が美肌につながる
ビタミンB1によって糖質が神経細胞のエネルギーになるので、神経伝達がスムーズに。これは、イライラを解消することにもつながります。
精神的なストレスの原因のひとつは、 神経伝達の滞り。これを解消することで、ストレスが軽減できます。これにより、抗ストレスホルモンであるコルチゾールに使われるビタミンCの節約にも役立ちます。
また、ビタミンCは水溶性のビタミンで、体内の至るところで活性酸素の除去のためにはたらき、肌を酸化から守ります。
くすみ・シミ・ニキビ……美肌を目指すならむくみの解消を

細胞へのエネルギーを生み出すのに必要なビタミンB1。生まれたエネルギーは、肝臓でも使われます。
肝臓は血中タンパク質のアルブミンを合成しており、これにより血液の浸透圧を維持しています。
ビタミンB1が不足すると、糖質からエネルギーをうまく生み出せず、肝臓が正常にはたらかなくなることも。そして、アルブミン不足になり、血液の浸透圧が維持できなくなるのです。
そうなると、血管壁から細胞外に水がしみ出てむくみの原因に。むくみは水の代謝を邪魔し、栄養の循環も悪くしてしまうので、肌荒れの原因とります。
また、むくみが進むと、くすみ・シミ・しわ・ニキビ・吹き出物など、さまざまな肌トラブルを引き起こすことに。美肌のためにも、早めに解消しておきましょう。
ビタミンB1は水に溶けやすく熱にも弱い
ビタミンB1は水溶性のビタミン。つまり水に溶けやすいため、食べて摂取したくても調理の段階で失われやすいのです
「煮る・焼く・蒸す・揚げる」のどの調理でも水が関係しているので、どんどん失われていくことに……。
ビタミンB1はビタミンB群の中でもとくに熱に弱いため、高温で調理するほどその損失率は高くなり、最大で50%にもなります。
どのような食品からビタミンB1を摂れば美肌に近づく?

ビタミンB1の含有量は、肉類では豚肉や内臓類に多く、魚介類ではウナギやフナやコイなどで摂ることができます。
しかし、調理によるビタミンB1の損失は大きく、魚介類の摂取は手軽でないとの理由から、もっともおすすめなのは豆・種実類。「大豆・枝豆・グリンピース」などがいいでしょう。なかでも、特に食べやすいのは枝豆。
ビタミンB1が鞘(さや)に包まれた豆の中に含まれているので、損失が少ないうえに手軽に食べることができます。
また、食生活に新たに取り入れても余分なカロリーを増やしにくく、脂質も控えめで体への負担も少ないのが魅力的です。
自分が続けられる方法で、ビタミンB1での美肌づくりを
ビタミンB1を摂取できる食品として豆や種実類をおすすめしましたが、体質的に摂ることができない場合や、苦手な人もいるはず。
ビタミンB1はお肉・魚介・海藻・きのこ類などにも含まれるため、楽しく食べられるものにすると良いでしょう。
つらいと思ったり、苦手意識のあるものではモチベーションの維持が難しくなるので、ストレスなく続けられるものを選んで美肌づくりを楽しんでください。
(監修:管理栄養士 岩月啓四郎)