
セラミドが角質層の水分保持機能の鍵を担っているというのは既に一般的ですが、具体的にはどのような働きをしているのでしょうか。また、そもそもセラミドとはどのように生成されるのでしょうか。
お肌の水分保持力の要であるセラミドについて正しく理解し、あらゆる肌トラブルの原因となる水分保持力の低下を防ぎましょう。
セラミドは角質層での働き
セラミドは、表皮の1番上の層である0.02mmほどの角質層の中に存在している「細胞間脂質」を構成する成分の1つです。細胞間脂質は他にも糖セラミド、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルなどがあります。
細胞間脂質は、NMF(Natural Moisturizing Factor・天然保湿因子)が抱え込んでいる水分をサンドイッチのように間にはさみ込み、水分を逃がさない働きをします。この、細胞間脂質(油分)とNMF(水分)が重なり合っている状態を「ラメラ構造」と呼びます。
保湿成分には、この細胞間脂質のように「水分を間にはさみ込む」タイプ、「水分を吸着する」タイプ、「水分を抱え込む」タイプがありますが、細胞間脂質のように「はさみ込むタイプ」は、最も水分保持力が強く、お肌を健全に保つ上で大変重要な役割を担っています。
この強力な水分保持力を持つ細胞間脂質の主成分がセラミドで、細胞間脂質の約50%を占めます。
セラミドが不足するとお肌はどうなる?
セラミドが不足すると、上述の通り水分をはさみ込む働きをしている細胞間脂質が十分に水分を保持できなくなり、お肌が乾燥してしまいます。
また、角質層は異物や紫外線からお肌を守るバリアの役割を果たしています。セラミドが不足すると、このバリア機能が低下するため、あらゆる肌トラブルが発生する原因となります。
セラミドは、お肌の水分保持だけではなく、お肌の健康を保つ上で大きな役割を果たしています。
セラミドはどのように生成されるのか?
セラミドは、お肌のターンオーバーによって生成されます。
ターンオーバーとは、角質層がおよそ28日周期で生まれ変わることを指します。このターンオーバーにより、常に新しい表皮細胞が生みだされます。
お肌にある1番上の表皮は、外側から角質層、顆粒層、有刺層、基底層の4層に分かれています。
表皮細胞は、ターンオーバーによってお肌の1番下の基底層というところで生まれ、表皮に上ってきます。この上の層へと上る過程で、表皮細胞は「核」を捨てて死んでいきます。
そして表皮細胞は角質となり、同時にセラミドやNMFなどが生成されます。
セラミド生成にはターンオーバーが重要
上述の通り、セラミドはターンオーバーの過程で生成されます。そのため、セラミドが十分に生み出されるためには、ターンオーバーが正常であることが大変重要です。
年齢を重ねてターンオーバーが遅くなったり、寝不足などでターンオーバーが乱れると、生成されるセラミドの量が減り、乾燥肌や敏感肌などの原因となります。
乾燥肌を改善するためには、普段からターンオーバーを正常に保つように心がけ、不足する際は外部からしっかり補うようにしましょう。
(この記事の監修: 赤坂ビューティークリニック 院長 / 青山秀和 先生)