2024年は、春に北陸新幹線が敦賀駅まで延伸するとあって、北陸が旅のトレンドになりそう。食・歴史・文化・自然、温泉など、旅の魅力満載の北陸。今回はそんな北陸の絶景&おいしい穴場スポットを紹介します。混雑する前に、ぜひ足を運んでみてくださいね。

美しい景色と美食に癒される! 今行くべきは、富山県「射水新湊ベイエリア」
新幹線で下車して、すぐにアクセスできるスポットは、確かに便利。でも、ひと手間かけても訪れたい素敵な場所が北陸には多くあります。その1つが「富山県の射水(新湊)ベイエリア」。

北陸新幹線を新高岡駅もしくは金沢駅で下車し在来線で高岡駅へ。そこからは万葉線に乗り約40分で到着します。

2024年3月31日までは、JR富山駅から射水新湊ベイエリアまで直通の「富山ぶりかにバス」が1日2往復運行していて便利です。富山や金沢から日帰りでも楽しめますが、のんびり楽しむのなら現地で1泊するのがおすすめです。
絶景スポット「海王丸パーク」へ

美しい景色なら富山湾を望む「海王丸パーク」へ。海の貴婦人といわれる帆船海王丸が係留されており、新湊大橋や天気の良い日には立山連峰とのコラボレーションが美しいスポットです。帆船海王丸が2月14日に進水したことから、恋人の聖地にも登録。さまざまなフォトスポットもあるのでカップルはぜひ。

珍しいカニのセリを見学したらカニをお腹いっぱい! お値段なんと?
「やっぱり北陸といえばカニだよね。でも……高いしなあ」という方は、新湊漁港へGO。天然の生簀(いけす)といわれる富山湾で水揚げされた「高志の紅ガニ(こしのあかがに・ベニズワイガニ)」は、早朝と昼の2回セリが行われ、2階から見学ができます。セリの掛け声と一面にずらりとカニが並ぶ様子は紅いじゅうたんのようで一見の価値あり!
新湊かに小屋では、セリの見学と大釜でゆで上げたばかりの高志の紅ガニを1パイ丸ごといただけるセットプランが、お値段なんと……3000円~3500円(2名から受付。時期により価格は異なる)。


カニ以外の魚介のメニューも充実なのでランチにぴったり。
〆は日本のベニス「内川エリア」へ。おしゃれなレストランやバーを満喫
内川は約3キロにわたる運河のほとりに海鮮問屋などの古い建物がそのまま残り情緒たっぷり。
日本のベニスと呼ばれる景色は昼もいいのですが、おすすめは夕刻から夜にかけて。美しくノスタルジックな景色は、ぜひ宿泊して楽しみたいところです。

最近は古い建物を利用したカフェやレストラン、バーなどもオープンし、おしゃれスポットに。筆者がおすすめのレストラン「パルツェル ラボ」は、ともすると見逃してしまいそうな小さな間口で隠れ家感が漂います。

築100年ほどの古民家を改装した落ち着いた心地よい空間でいただくのはイタリア料理。「これを食べるためだけに来てもいい!」と思えるほど美味で、水揚げされたばかりの魚介をふんだんに使った料理の数々は記憶に残ること間違いなしです。


昼・夜ともにお任せのコースのみ(税込み8470円)。予約をしてぜひお出かけください。
食後は、運河沿いにある水辺のバー「ブリッジバー」はいかが? アメリカンウィスキーのラインナップが充実し、こちらも古民家を改装したつくり。


腰を下ろしたら帰りたくなくなる心地よさ。バーテンダーやハワイ出身のオーナーとの語らいも楽しんで。(チャージ料税込500円、お土産付き)


宿泊は2023年オープンの「第一イン新湊」へ
万葉線「第一イン新湊 クロスベイ前」駅からすぐのホテル「第一イン新湊」は内川へ徒歩で訪れることができ、紹介した射水・新湊エリアへも万葉線を利用してアクセスOKです。

2023年オープンで館内はどピカピカでシングルでも17.6平米とゆったりで、ベッドはシモンズ社製。朝食の海鮮丼も評判です。


他にも魅力いっぱいの北陸。限定イベントや旬の楽しみも
いかがでしたか? 冬の北陸は「美観」・「美食 」・「美技」・「美湯」・「美心」の5つの美をテーマに観光キャンペーン「Japanese Beauty Hokuriku」を実施しています。
今回紹介した射水新湊エリア以外にも、この期間限定のイベントや旬の楽しみもたくさん! キャンペーンサイトを参考にお好みを探してでかけてみては?

執筆者:村田 和子(旅の準備・お得・便利ガイド)