こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1000件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、恋愛ドラマや恋愛アニメを観ているとたびたび登場する「頭ぽんぽん」シーン。“恋の始まり”のサインだと感じ、頭ぽんぽんされることに憧れたり、実際にされて舞い上がったりした人も少なくないでしょう。
ですが、結論から言いますと、頭ぽんぽんは“恋の始まり”のサインなどではなく、むしろ“恋の破綻”のサインなのです。
今回のご相談者である優姫さん(23歳・仮名)も、イケメンで憧れの存在である会社の先輩・悠人さん(25歳・仮名)に頭ぽんぽんされてドキドキしていたそうですが……。
※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
「遊んでる」という噂が絶えないイケメン先輩
優姫さんから見た悠人さんは女性人気が高く、モテモテなので言い寄ってきた子と「遊んでる」という噂が絶えない人物だったそうです。
「本気で好きになっても遊ばれて終わっちゃうんだろうなと思って、自分の心にブレーキをかけるようにしていました。でもある日、悠人先輩から頼まれて作ったプレゼン資料をすごく誉められて、みんながいないときに『ありがとな』って頭ぽんぽんしてくれたんです。それがきっかけでもうブレーキが効かなくなって、どんどん好きになっちゃって……。恋愛ドラマとかだと頭ぽんぽんは“恋の始まり”のサインって感じですよね。だから私も先輩の彼女になることを目指してもいいでしょうか?」
浮かれている場合じゃなく危機感を持たねば…
優姫さんからのご相談に対し、筆者は彼女にきちんと“現実”を見せることも必要だと考え、残酷かもしれませんがストレートに次のようなことをお伝えしていきました。
単刀直入に言って、頭ぽんぽんは“恋の破綻”のサインなので、浮かれている場合ではありません。本当に悠人さんのことを好きになってしまっているのであれば、かなりの危機感を持つ必要があります。
好きな女性の頭に触れるのは勇気がいること

それは、男性側の立場になって、心境を考えてみれば意味が解ってくるでしょう。
もし、悠人さんが優姫さんのことを好きだとしたら、頭ぽんぽんをしようとしたときに、こんな心理状態になる可能性が高いです。
「好きな女の子の髪にいきなり触れたらキモがられかもしれないよな。髪型にこだわりがあるかもしれないし、『あんた何様!?』ってキレられたり、ドン引きされたりしたらどうしよう……?」
そう、恋愛感情が高ければ高いほど、好きな女性の頭に触れるのは勇気がいることなのです。
本命候補ではなくだいぶ“下”に見られている?
そこから考えると、男性が頭ぽんぽんをしてくる時点で、恋愛対象ではなくだいぶ“下”に見られていたり、「例え嫌われてもべつにいいや」と適当に思われていたりする可能性が濃厚になってきます。
悠人さんがけっこうチャラいタイプだとしたら、優姫さんのことをワンチャン狙いの“遊び”相手としてターゲッティングしている可能性はあるものの、本命の恋愛対象として見てもらえている可能性は非常に低いでしょう。
いずれにしても、現実的に考えて頭ぽんぽんは、本気で好きな相手にはなかなかできる行為ではなく、男性側がかなり上から目線になっていないとできない行為だということ。頭ぽんぽんしてくる男性は、その女性のことを「“遊び”の関係を持つぐらいでいい」という程度にしか思ってないかもしれないのです。
ドラマティックだからこそ実際には非現実的…

筆者の話を聞いて、優姫さんは悲壮な表情で落胆しつつも、「確かに悠人先輩は遊んでるって噂がたくさんあったから、私も次の遊び相手の候補ぐらいにしか思われてないのかも……」と、腑に落ちる部分が多々あったようでした。
頭ぽんぽんは恋愛ものの作品における定番の胸キュンシーン。純愛を描くうえでとてもドラマティックだから重宝されるのでしょう。しかし、フィクションのなかでドラマティックだということは、実際には非現実的であるということなのかもしれません。
<文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。
(エディタ(Editor):dutyadmin)
