こんにちは。恋愛婚活コンサルタントの菊乃です。
これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
婚活コンサルの私が言うのも変ですが、婚活というものは、しなくて済むならしない方がよいのです。やったからといって結婚できるわけでもないし、婚活サービスを利用すれば自分より若いライバルと比較検討されて、歳を重ねるごとに大変さは増していきます。
それなのに「婚活さえすれば結婚できるでしょ。でも今はそこまで出会いに困っていないし」と婚活を先延ばしにして、そのままアラフォーになる女性も大勢います。
晩婚化とはいえ、2020年時点の集計で30代後半の未婚率は女性23.6%、男性34.5%(※)です。つまり女性で8割弱、男性で6割強が既婚者。同年代の多数派が一度は結婚しているのです。もちろんアラフォーが結婚できないわけではないのですが、アラフォー以降で婚活をスタートすると、クセが強い人に遭遇する確率がぐっと上がるのです。
(※内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」より)
私のところへご相談にきた久美子さん(仮名・35歳)も、婚活さえすれば結婚ぐらいできると思っていた一人です。コロナが落ち着いたら婚活しようと思って、気づけばアラフォーになってしまっていたそうです。
「婚活すればいろんな人に会えるのだから、一人ぐらい自分と両想いになれる人がいるだろう」と思ってマッチングアプリに登録したものの、出会えたのは失礼な男性ばかりだったといいます。具体的に、どんな男性に会ったのか聞いてみました。
「いいねはたくさん来たんですが年上ばかりで……40代の方も多く、50代の方からまで『いいね』が来て気持ち悪かったです」
これはあるあるかもしれません。株式会社ネットマーケティングの「恋愛トレンド2022(後編)」によると、男性は33歳あたりを境に年下しか検索しなくなる傾向があり、アラフォー女性は同年代と出会いにくくなるのです。特にマッチングアプリのような、年齢が先に見えてしまう条件検索タイプの出会い方でそれが顕著です。
久美子さんは婚活開始したばかりのころは年齢にさほどこだわりもなく、10歳上もありかもしれないと思っていました。でもあるとき44歳のエンジニア男性に会ってみたところ、若い時の写真で登録していたのか実物は太っていて、髪も薄く、写真と全くの別人だったそうです。
このことをきっかけに、年上男性への抵抗感が芽生え始めました。
これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきた筆者ですが、かつては髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の「もったいないところ」をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
「婚活さえすれば結婚できる」と信じるアラフォー女性たち
婚活コンサルの私が言うのも変ですが、婚活というものは、しなくて済むならしない方がよいのです。やったからといって結婚できるわけでもないし、婚活サービスを利用すれば自分より若いライバルと比較検討されて、歳を重ねるごとに大変さは増していきます。
それなのに「婚活さえすれば結婚できるでしょ。でも今はそこまで出会いに困っていないし」と婚活を先延ばしにして、そのままアラフォーになる女性も大勢います。
晩婚化とはいえ、2020年時点の集計で30代後半の未婚率は女性23.6%、男性34.5%(※)です。つまり女性で8割弱、男性で6割強が既婚者。同年代の多数派が一度は結婚しているのです。もちろんアラフォーが結婚できないわけではないのですが、アラフォー以降で婚活をスタートすると、クセが強い人に遭遇する確率がぐっと上がるのです。
(※内閣府「令和4年版 少子化社会対策白書」より)
35歳で婚活を始めたら、会えたのは失礼な男性ばかり
私のところへご相談にきた久美子さん(仮名・35歳)も、婚活さえすれば結婚ぐらいできると思っていた一人です。コロナが落ち着いたら婚活しようと思って、気づけばアラフォーになってしまっていたそうです。
「婚活すればいろんな人に会えるのだから、一人ぐらい自分と両想いになれる人がいるだろう」と思ってマッチングアプリに登録したものの、出会えたのは失礼な男性ばかりだったといいます。具体的に、どんな男性に会ったのか聞いてみました。
「いいねはたくさん来たんですが年上ばかりで……40代の方も多く、50代の方からまで『いいね』が来て気持ち悪かったです」
これはあるあるかもしれません。株式会社ネットマーケティングの「恋愛トレンド2022(後編)」によると、男性は33歳あたりを境に年下しか検索しなくなる傾向があり、アラフォー女性は同年代と出会いにくくなるのです。特にマッチングアプリのような、年齢が先に見えてしまう条件検索タイプの出会い方でそれが顕著です。
久美子さんは婚活開始したばかりのころは年齢にさほどこだわりもなく、10歳上もありかもしれないと思っていました。でもあるとき44歳のエンジニア男性に会ってみたところ、若い時の写真で登録していたのか実物は太っていて、髪も薄く、写真と全くの別人だったそうです。
このことをきっかけに、年上男性への抵抗感が芽生え始めました。
有名大卒の男性から「豊洲にマンション持ってる」アピール
「年上すぎる男性は無理」という気持ちを決定づけたのは、別の45歳の男性。早稲田大学卒でゼネコン勤務の彼とは、2回デートしたそうです。
「昭和すぎる結婚観の方でした。豊洲にマンションがあるそうですが『結婚したら住む家はあるから安心してね』のようなことを言われたんです。私だって仕事があるし、キッチンだって使いやすさとか分からないのに、結婚したら女があちらの家に住むのが当たり前と思っているところが無理だなと思いました」

久美子さんがそう感じるのも、ごもっともだと思います。マンションがあることが必ずしも婚活にプラスになるわけではないのに、アピールポイントが確かにちょっとズレています。
このことを機に、「結婚観が古すぎる男性が嫌なので」と、できるだけ年齢が近い人を選ぶようにし始めた久美子さんでした。
初対面で「子ども産めますか?」と聞かれて
その後に出会った39歳のエンジニア男性は、初対面で「本当に彼氏いないんですか?」「なぜマッチングアプリに登録したんですか?」と面接のように質問してきました。極めつけは「子どもは産めますか?」という質問。付き合ってもいない男性から聞かれて、さすがに久美子さんはドン引き。

マッチングアプリでの出会いには、なぜかエンジニア男性が多かったといいます。別の40歳エンジニア男性からは「料理はしますか?」と質問されました。
「結婚しても仕事を続ける女性が多いのに、家事は女がやるべきって思っている男性が多いなと思いました」
何かにつけ、男女平等を主張したがる久美子さん。料理の話の方は、もしかしたらただの雑談で聞いただけだったかもしれません。もう終わっている相手なので確認のしようもないのですが。
“男のくせに”お店を決めてないなんてありえない
また別の、38歳で公共交通機関勤務の男性については、こんな愚痴も。
「その人、私と会うのにどこのお店に行くか何も決めていなかったんです。シフト休みの人だから週末の渋谷が混むってあまり知らなかったのかもしれないけど……『空いているところに適当に入りましょう』って言われてどこも開いてなくて、歩き回って神泉(渋谷の隣駅)の近くまで歩いてやっとお店に入りました。もうぐったり。男のくせにお店決めないし、リードしてくれなくてうんざりしました」

この文脈での“男のくせに”には賛同できず、軽く突っ込ませてもらいました。
「楽しいデートは二人で作るものだし、お店は男性が決めるものっていう考えも古いと思いますよ」
「え~、でも3歳も年上なのに?」
社会人同士、3歳の差はそんなに大きいでしょうか。
ソファ席を譲らない35歳男性にがっかり
久美子さんは同い年の男性にも会っていましたが、そこでも不満が爆発。
「新宿で会ったんですけど、ミロード(ショッピングセンター)のレストラン街で食事だったんです。30代が行くお店じゃないですよね? しかも、男性の方がソファ席に先に座っちゃって私が通路側の席で恥ずかしかった」
「それなら、奥の席座りたいって言えばいいのでは?」
「え~、でも先に座っちゃってたし。メニューも自分のだけ決めてて、うんざりしました。もう、いい男は残っていないんですかね」
男女平等を振りかざしたかと思えば、“男のくせに”と男性に役割を押し付ける久美子さん。
「いい男が残っているかどうか以前に、久美子さんはいい女なの? 自分に甘く都合がいいところだけ男女平等を取り入れて、デートでは男性にエスコートを要求してない?」
デートのお店選びスキルは、結婚後の幸せと関係ない
「考えてみて。女性の方からお店を提案してるライバルもいるんだよ。お店選びとかデートのエスコートができる男性の方が印象がいいのは間違いないけど、結婚後の幸せとは関係ないところだし、そういうところで男性を審査すると婚活は苦戦しますよ」
どうも納得がいかない様子の久美子さん。

「え~、でも。毎回お店を選んで丸投げされるのは嫌です」
「試しに初デートでは久美子さんの方がお店を選んで、お会計も割り勘のつもりで挑んでみましょう。もし2回目も3回目もお店を丸投げする男性なら断っていいと思うけど、『今日はお店を探してくれてありがとうございます。次は私が探しますね』って言ってくれるような、助け合える関係を築ける男性も、早い段階で分かりますよ」
「え~、でも、そこまでやらないとダメなんですか」
女性だって、クセのすごい人が増えるのに
しぶしぶのようでしたが、久美子さんは男がお店を探して提案するべきという考えは変えてくれました。
男性からしたら、久美子さんのような女性を「失礼な女性だな」と感じた方もいたかもしれません。男性に「○○してくれない」と注文が多く、そのくせ、都合のいいところだけ“男女平等”を主張しているのですから。
年齢が上がるほど婚活の場にクセの強い人が多くなるのは、男性に限ったことではありません。女性だってクセがすごい人が増えるのです。それなのに自分のことは「普通」と思って、相手への注文だけが増えていく方も少なくありません。久美子さんがそのタイプではないことを願うばかりです。
※個人が特定されないよう一部脚色してあります。
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<取材・文/菊乃>
恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
(エディタ(Editor):dutyadmin)

