PTA…ぶっちゃけどう思いますか?
ただでさえ育児や家事、そして仕事に追われるママには、なかなかの負担であるのは事実。
忙しい時間の合間を縫ってボランティア活動をすること自体が時代にそぐわないという面もありますが、さらにPTAのイメージを悪くしているのはこれからお話しするような「PTAの裏側」があるからかもしれません。
横田あかりさん(仮名・42歳)の小学校では、子ども一人につき、必ず一度は役員を引き受けなければならない仕組みでした。あかりさんの子どもはひとりっ子だったので、早く済ませてしまおうと思い、入学と同時に役員に立候補したそうです。
「一番ラクだと聞いていたクラス委員に立候補しました。クラス委員の仕事は、年に一度の保護者交流会のイベント企画と運営だけと聞いていました。それくらいなら大した負担にならないと思っていましたが、ふたを開けたら現実は全然違ったんです」
仕事自体は聞いていた通り、保護者交流会の企画運営がメインだったようですが、その企画のための打ち合わせが毎週のようにあるのだとか。
「クラス委員のリーダーになった人が大ハズレでした。子どもが3人目のベテランママだというので頼りがいがあると思っていましたが、まったくの勘違い。とにかくみんなで集まりたいようで、大したことを決めるわけでもないのにいちいち『打合せ』と称して集合がかかります。行ったところで、ほとんどがおしゃべりやうわさ話。『2組の〇〇くんて落ち着きがないらしいわよ』とか『5組の××さんは教育熱心でもう塾通いらしいわよ』など、わざわざ集まって話すほどでもないことばかり。結局打ち合わせで決まるのは、次回の打ち合わせの日程だけ、なんてこともありました」
打ち合わせという名の井戸端会議に付き合わされてゲンナリしていた横田さん。井戸端会議を楽しんでいるようなメンバーもいるだけに、無駄な話はやめようとも言いにくい雰囲気だったそうです。
ただでさえ育児や家事、そして仕事に追われるママには、なかなかの負担であるのは事実。
忙しい時間の合間を縫ってボランティア活動をすること自体が時代にそぐわないという面もありますが、さらにPTAのイメージを悪くしているのはこれからお話しするような「PTAの裏側」があるからかもしれません。
横田あかりさん(仮名・42歳)の小学校では、子ども一人につき、必ず一度は役員を引き受けなければならない仕組みでした。あかりさんの子どもはひとりっ子だったので、早く済ませてしまおうと思い、入学と同時に役員に立候補したそうです。
一番ラク、な役員を選んだはずが
「一番ラクだと聞いていたクラス委員に立候補しました。クラス委員の仕事は、年に一度の保護者交流会のイベント企画と運営だけと聞いていました。それくらいなら大した負担にならないと思っていましたが、ふたを開けたら現実は全然違ったんです」
仕事自体は聞いていた通り、保護者交流会の企画運営がメインだったようですが、その企画のための打ち合わせが毎週のようにあるのだとか。
毎週ある理由は?
「クラス委員のリーダーになった人が大ハズレでした。子どもが3人目のベテランママだというので頼りがいがあると思っていましたが、まったくの勘違い。とにかくみんなで集まりたいようで、大したことを決めるわけでもないのにいちいち『打合せ』と称して集合がかかります。行ったところで、ほとんどがおしゃべりやうわさ話。『2組の〇〇くんて落ち着きがないらしいわよ』とか『5組の××さんは教育熱心でもう塾通いらしいわよ』など、わざわざ集まって話すほどでもないことばかり。結局打ち合わせで決まるのは、次回の打ち合わせの日程だけ、なんてこともありました」
打ち合わせという名の井戸端会議に付き合わされてゲンナリしていた横田さん。井戸端会議を楽しんでいるようなメンバーもいるだけに、無駄な話はやめようとも言いにくい雰囲気だったそうです。
意見を言うと、凍り付いた空気
そんな度重なる「打ち合わせ」にまた招集がかかったある日、事件が起こります。
「メンバーにひとり、ワーキングマザーがいたんです。彼女はリモートワークが可能だったので打ち合わせに参加してはいましたが、度重なる集合に耐えかねたようで、『おしゃべりも楽しいですが、決めることをさっさと決めて、できるだけ集まらずに済むようにしていただけませんか?』とリーダーに進言。その場の空気が凍り付きました」
リーダーのママにとっては「集まっておしゃべり」すること自体がPTAの楽しみだったのに、それを真っ向から否定された形になります。当然リーダーのママは激怒。そこからワーママを無視しはじめてしまいました。
まさかの「無視攻撃」にゾクっ

「『あの人は忙しいから来なくていいわよ』と、打ち合わせの連絡も入れないんです。さすがにそれはひどいと思い、わたしが間に入って連絡していました。ワーママは『面倒なことから外されて良かったわ』と言っていましたが、気分のよいものではないですよね」
結局、途中からはワーママ抜きで進められた企画。やっと保護者交流会のイベントも終わり、おしゃべりだらけの打ち合わせ地獄から解放されました。すると今後は横田さんに「交流会が無事終わったので打ち上げをしよう」とお誘いが。
「当然ワーママは誘われていませんでした。わたし自身は、今だけ我慢すれば終わると思って耐えていましたが、もうこの井戸端会議にはウンザリだったので、打ち上げは理由を付けて丁寧にお断りしました。きっとワーママの悪口大会になるでしょうし、聞くのも嫌だったので」
PTAは、ほとんどがママで構成される女同士の世界。出会うメンバーが悪いと、このようにドロドロした女のイザコザに巻き込まれかねないのです。そういった「メンバー次第」で負担が重くも軽くもなる要素も、ママたちがPTAを避けたい理由のひとつなのかもしれません。
「役員をやってくださること自体は助かるし、別におしゃべりのために打ち合わせをすることが悪いこととは思いません。ですがやはりそれを望まない人も多いので、『ママ同士でベッタリ集まりたい人』と『あっさり淡々と仕事だけやる人』を分けて仕事を分担したらいいのにと思います。なかなか難しいとは思いますけどね…」
まだまだPTA問題はスッキリと解決するまでに時間がかかりそうです。
【他のエピソードを読む】⇒「実録!私の人生、泣き笑い」の一覧へ
【あなたの体験談を募集しています!】⇒心がほっこりした「ちょっといい話」、ありえない!「びっくりした話」「ムカついた話」、人生最悪の恋愛を募集中!(採用時に謝礼あり)ご応募はここをクリック
<文/塩辛いか乃>
世の中の当たり前を疑うアラフィフ主婦ライター。同志社大学文学部英文学科卒。中3繊細マイペース息子と20歳年上の旦那と3人暮らし。乳がんサバイバー(乳房全摘手術・抗がん剤)。趣味はフラメンコ。ラクするための情熱は誰にも負けない効率モンスター。晩酌のお供はイオンのバーリアル。不眠症。note/Twitter:@yukaikayukako
(エディタ(Editor):dutyadmin)