【今日のにゃんこタイム~○○さん家の猫がかわいすぎる Vol.128】
保護猫カフェでは、人懐っこい子がご縁を掴みやすいもの。しかし、控えめで人見知りをする子にも、その子ならではの個性や魅力があります。
おにくのチム日記さん(@tajimax36)は誰にも気づかれないよう、ひっそりと物陰に隠れていたチムちゃんを保護猫カフェからお迎え。

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夫婦ともに、ビビリで甘えん坊なチムちゃんを溺愛しています。
犬好きの奥さんは実家にいた頃のように、いつか動物と暮らしたいと思い、保護猫カフェへ通うように。その中で猫の愛くるしさを知り、結婚後、保護猫カフェから保護猫を迎えたいと思うようになりました。

旦那さんは奥さんの姿を見て、自分も体験してみたいと思い、保護猫カフェへ足を運ぶようになったそう。奥さんはどの子を迎えようか悩み、オーナーさんに相談。
すると、「悩むなら、まだ出会っていないのかも。この子だ!ってビビッと来るよ。一緒に暮らしている姿が、自然と想像できると思う」と言われ、気長に“運命の子”を待つことにしました。
そんなある日、とある猫の顔のかわいさに感動していた時、キャットタワーの中に引きこもる白猫の姿が目に入りました。

「私がかわいいと感動していた子とそっくりだったので、一目で姉妹だと分かりました。外を怖がり、怯えて引きこもっているような雰囲気を出していたんです」
保護猫カフェでは、人懐っこい子がご縁を掴みやすいもの。しかし、控えめで人見知りをする子にも、その子ならではの個性や魅力があります。
おにくのチム日記さん(@tajimax36)は誰にも気づかれないよう、ひっそりと物陰に隠れていたチムちゃんを保護猫カフェからお迎え。

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夫婦ともに、ビビリで甘えん坊なチムちゃんを溺愛しています。
保護猫カフェで控えめな性格の猫が気になって……
犬好きの奥さんは実家にいた頃のように、いつか動物と暮らしたいと思い、保護猫カフェへ通うように。その中で猫の愛くるしさを知り、結婚後、保護猫カフェから保護猫を迎えたいと思うようになりました。

旦那さんは奥さんの姿を見て、自分も体験してみたいと思い、保護猫カフェへ足を運ぶようになったそう。奥さんはどの子を迎えようか悩み、オーナーさんに相談。
すると、「悩むなら、まだ出会っていないのかも。この子だ!ってビビッと来るよ。一緒に暮らしている姿が、自然と想像できると思う」と言われ、気長に“運命の子”を待つことにしました。
キャットタワーの中に怖がりな白猫を発見
そんなある日、とある猫の顔のかわいさに感動していた時、キャットタワーの中に引きこもる白猫の姿が目に入りました。

「私がかわいいと感動していた子とそっくりだったので、一目で姉妹だと分かりました。外を怖がり、怯えて引きこもっているような雰囲気を出していたんです」
里親になることを決意
その日から奥さんはチムちゃんのことが忘れられなくなり、お店の常連さんのSNSをチェックする時も姿を探すように。
そして、ある日、押し入れが気になり、入ろうと手を伸ばして立ち上がっているチムちゃんの写真を見た時、本当は好奇心が強い子なんじゃないかと思い、自分が知らないこの子をもっと知りたいと、里親になることを決意しました。

「出会いというものは本当にあるんだなと実感しました。私もチムも気心知れた人にはたくさん話せる内弁慶という部分がよく似ていました(笑)」
お迎え後に知れた、寂しがり屋で甘えん坊な性格
お迎え前、旦那さんは他のシニア猫ちゃんに心惹かれていたよう。しかし、奥さんの熱心なプレゼンに心動き、チムちゃんのお迎えに賛成しました。

お迎え当日、チムちゃんはお店で借りたケージの中で硬直。家に着くと、緊張した様子で部屋中をクンクンし、下駄箱の下に引きこもりました。
「もともと臆病な性格だと分かっていたので、長い目で見守ろう、人間に慣れることはできなくても家にいてくれるだけで嬉しいね、と夫と話していました」

しかし、予想に反し、お迎え3日目には奥さんの膝に乗ってくれたそう。来店時には知れなかった「寂しがり屋で人に甘えるのが好き」という一面を知ることができました。
慎重に生活して距離を縮める飼い主さん
その後は足音を大きくたてない、様子を観察して優しく声をかける、意志を尊重するなどの配慮を行いながら、生活。どんな風に触られるのが好きなのか観察したり、試行錯誤しながら合う猫用グッズを見つけたりして、距離を縮めていきました。

「膝に乗ってきてくれたら、できるだけ人間側からは降ろさないことも徹底しました。4時間くらい乗せっぱなしだったこともありました(笑)」
好奇心旺盛でビビりな愛猫に癒される日々
成長を見守る中では、心に残る思い出もたくさん。奥さんが特に印象深かったのは、冬の真夜中に何回もベッドにおしっこをされ、怒ってしまった時のこと。

「夫が『チムも謝りな』と言うと、こちらを見て鳴きました。謝ってくれたのかは分かりませんが、人間の考えていることや場の雰囲気が分かるんだと伝わってきて、寝室に忍び込まれるヘマをした自分たちが悪いのに、怒ってしまうなんて駄目だったなあと反省しました」
一方、旦那さんはチムちゃんが入院した時のエピソードが心に残っているよう。お迎えから1年ほど経った頃、チムちゃんは嘔吐が続き、5日間ほど検査入院。お見舞いに行くと、小さなケージの端で身を縮めていました。

「でも、僕たちが手を近づけると、真っ暗だった目がキラキラして帰れるんだよねえ?というかのように鳴き始めたので、グっときました。小さな脳みそのどこに記憶があるんだと思えるくらい、僕たちのことはちゃんと覚えていてくれたんです」
甘えん坊なところがたまらない
内弁慶で来客時には気配を消すものの、飼い主さんたちの前では元気に鳴いたり、甘えたりするのが好きなチムちゃん。
撫でるとテンションがあがり、甘噛みや爪を立てることはあるものの、人を傷つけないよう、歯をそっと当て、爪はすぐしまってくれるのだそう。
「妻とリビングやキッチンにいるとチムも来て、家族大集合の構図が作られます(笑)」
常に笑いを提供してくれるチムちゃん
臆病な一面は、今も健在。勇ましく鳴き、飼い主さんたちを煽ってきたかと思えば、ティッシュを取った音を聞くと、その場でジャンプをするくらい驚くこともあります。
「急にフィーバータイムに入ったり、食後の鳴き声が面白かったりと、生きてるだけで常に笑いを提供してくれます。普段はきゅるきゅる顔なのに気が抜けていると、おじさんのような顔になるのもコミカルです」
保護猫を迎えて飼い主さんに起きた変化
飼い主さん夫婦はチムちゃんを迎えたことで家にいる時間が増え、誤飲などを防げるように猫ファーストな掃除をするようになったそう。旦那さんは、奥さんとの写真が大半を占めていたスマホのカメラフォルダーをチムちゃんにジャックされたと言います。

「どんな猫よりも美形。ご飯が欲しい時に鳴くので、入れてあげようとすると、必ず人間の間を歩いて尻尾を2回触れさせます。理由は分からないけれど、とにかくかわいいです(笑)」
実はお迎え後、旦那さんは猫アレルギーを発症。そのため、飼い主さんらは毛がつきやすい布製品を少なくし、細かな箇所の掃除や床の水拭きもするように。寝室には入れないことを徹底し、互いにチムちゃんを触ったら、こまめに手を洗うなどの対策を行っています。
見え隠れする“その子の本質”をしっかりと知ってお迎えしてほしい

「保護猫カフェにいた頃とは違い、家のど真ん中に座って人間を観察する“家の主”に進化しました。全世界にこのかわいさを見せたいけれど、自分たちだけの宝物なんだと夫と2人で優越感に浸っています(笑)。控えめでアピールが得意でない子も、みんな変わらずかわいいので、いいご縁があればいいですよね」
そう話す奥さんは、猫カフェで見る姿がすべてだと思わず、どこかに見え隠れするその子の本質をしっかり観察し、お迎えしてほしいと願っています。

ずっと赤ちゃんのように小柄なところも、よく見かける憂いてるような表情も、ビビリなのに人が好きなところも全部、最高にかわいい。抜け毛すら愛しい。
そんな深い猫愛を抱く飼い主さんらの隣で、チムちゃんはこれからも自分らしいニャン生を刻んでいきます。
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<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>
⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
(エディタ(Editor):dutyadmin)
