寒いとトイレが近くなるのはなぜ?実は意外!体が冷えるとトイレに行きたくなる理由【大

時刻(time):2023-10-25 21:21源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
Q. 寒いとトイレが近くなるのはなぜですか? 「寒いとトイレが近くなる」「体が冷えるとトイレに行きたくなる」という経験は、多くの人があると思いますが、なぜでしょうか? 汗をかく量が減るからでしょうか? 意外な理由を、わかりやすく解説します。 Q. 「毎年、冬になると頻尿ぎみになります。夏のように汗をかかない分、トイレに行って水分を出しているのかな

Q. 寒いとトイレが近くなるのはなぜですか?

「寒いとトイレが近くなる」「体が冷えるとトイレに行きたくなる」という経験は、多くの人があると思いますが、なぜでしょうか? 汗をかく量が減るからでしょうか? 意外な理由を、わかりやすく解説します。

Q. 「毎年、冬になると頻尿ぎみになります。夏のように汗をかかない分、トイレに行って水分を出しているのかなと思っていましたが、夏に比べて水分補給をしていないのに、トイレに行く回数ばかり増えるのは不思議です。なぜなのでしょうか?」

A. 寒さで皮膚の血管が収縮し、余った血液が尿を作る腎臓などに回るからです。

「寒くて体が冷えると、トイレに行きたくなる」ということは、多くの方に経験があることだと思います。

私たち人間は恒温動物で、体温をどの季節も一定に保つことで、体の機能を維持しています。周りが寒いときには、体温が下がらないように、つまり体内の熱を外に逃がさないような仕組みが働きます。その一つが「皮膚表面の血管を収縮させる」ことです。

暑い日に屋外にいると、暑さで顔が赤くなりますね。暑いときは皮膚の血管が拡張して、皮膚へと流れる血液量が増え、その色を反映して肌が赤みを帯びるからです。これとは逆に、寒い日は、外気に触れて冷たくなった皮膚の色が白くなりますね。血管が収縮することで血が流れにくくなり、表面から見える赤みが消えるためです。

一方で、心臓が収縮して送り出される血液量はどの季節も同じです。血液は全身へと送り出されますが、寒いときに皮膚の血管が収縮していると、皮膚に流れていく量は減ります。そして余った血液は、主に内臓に回るようになります。つまり、腎臓の血流量も自ずと増え、その分、尿の生成量が増えて、トイレが近くなるというわけです。

「腎臓の血流量が増えることで、尿量が増える」という点で、コーヒーを飲むとトイレが近くなるのと同じです。コーヒーを飲んだときと、寒いときにトイレに行きたくなる理由が同じというのは、少し意外な面白さがありますね。

阿部 和穂プロフィール

薬学博士・大学薬学部教授。東京大学薬学部卒業後、同大学院薬学系研究科修士課程修了。東京大学薬学部助手、米国ソーク研究所博士研究員等を経て、現在は武蔵野大学薬学部教授として教鞭をとる。専門である脳科学・医薬分野に関し、新聞・雑誌への寄稿、生涯学習講座や市民大学での講演などを通じ、幅広く情報発信を行っている。


執筆者:阿部 和穂(脳科学者・医薬研究者)
(エディタ(Editor):dutyadmin)
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