
美容ライターの遠藤幸子です。年々肌悩みが増えていく現在46歳の筆者ですが、それをメイクで自然にカバーしようとすると、コンシーラー選びが難しく感じられます。
リキッドやクリームといった形状のコンシーラーは密着力やカバー力が高い反面、自分の肌色から浮いたり、カバーしたのがわかったりしてしまうのが難点。
そこで目を向けたのが、パウダータイプのコンシーラー。以前別ブランドのものを試したとき自然な仕上がりになるのが好印象でした。
プチプラのキャンメイク「パステルヴェールコンシーラー」825円(税込)で、クマや肝斑といった40代の肌悩みはちゃんとカバーできるのか、試してみました。
「パステルヴェールコンシーラー」って、どんな商品?

「パステルヴェールコンシーラー」は、5色のカラーをブレンドしたり、単色で使ったりして気になる肌悩みをカバーするパウダータイプのコンシーラー。コンシーラーとしてだけでなく、チークや部分用フェイスパウダーとしても使えます。
付属のブラシは斜めにカットされているので、小回りが利きます。また、毛量が多めでふわっとしていて肌あたりが良いのも好印象です。
明るい仕上がりが好みの方にピッタリの「01 ライトベージュ」と、自然な仕上がりが好みの方にピッタリの「02 ベージュ」の2色展開。明るい肌色の筆者は、「01 ライトベージュ」を選びました。
粉っぽさはないか?肌になじむのか?
コンシーラーというとリキッドやクリームなど練り状のものが多いので、パウダーはうまく肌にフィットするか、粉っぽさがないか気になるところ。そのあたり注目しながら試してみました。
腕に指でパウダーを取り、3度ほど塗ってみました。やわらかなパステル調に発色し、粉質もしっとりとしてなめらかに仕上がる印象です。

クマ、肝斑、小鼻の赤みでトライ
筆者が普段コンシーラーでカバーするのは、クマや肝斑、小鼻の赤みです。クマにはクリームタイプのコンシーラーを重ねていて、使うのはオレンジとイエローの2色。
オレンジのコンシーラーを化粧下地の後ファンデの前に塗り、ファンデの後にイエローのコンシーラーを重ねています。今回は、ファンデの後にオレンジを塗り、その上にイエローを重ねてみました。
クマだけでなく、まぶたや目頭の上の鼻筋に近い部分もくすみが気になったので、同様に塗っていました。すると、気になるくすみやクマを自然にカバーして肌のトーンが均一に整う印象を持ちました。

次に、小鼻の赤みにグリーンを単色で塗ってみました。一度塗りではそれほど変化が見られなかったので、2度繰り返し、2度目のときにはブラシを少し立てて赤みが気になる部分にトントンとパウダーをのせていきました。
すると、小鼻の赤みがそれほど気にならなくなりました。動きの出る部分なので、後からヨレたり、小ジワに埋まったりしないか気になりましたが、そんな心配もなく、鼻をかまない限りは乾燥肌の筆者の場合終日カバーしたままの状態が続く印象でした。

最後に肝斑にオレンジとイエローをブレンドして塗り、仕上げにベージュをサッと重ねてみました。さすがに肝斑をカバーするのは難しいだろうという筆者の予想に対し、完全にカバーとは言わないまでも、カモフラージュはできた印象でした。

リクエストしたい改善点はここ!
想像以上にカバー力が高く、自然に大人の肌悩みをカバーする「パステルヴェールコンシーラー」に魅了され、筆者はヘビロテしている毎日です。小ジワや毛穴に変に溜まることがないところも優秀です。
しかし、その一方でリクエストしたいと感じる改善点が唯一あります。それは、もう少し1色の幅を広くしてほしいということ。実際に定規で計ってみると、1色の幅は0.7mm程度と小指1本分よりも細いのです。
そのため付属のブラシを使って単色塗りしたいときや指付けしたいときに、どうしても隣の色に触れてしまうことになります。せめて1cm幅あると、そういった不満は解消されるのではないかと感じています。
いずれにしても千円に満たない価格でこのクオリティであることは、これまで3万を超えるコスメを試してきた筆者をも唸らせました。01と02を混ぜ合わせて使うこともできるのではないかと思いついた筆者は、近々「02 ベージュ」も購入したいと考えています。
<文・撮影/遠藤幸子>
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en
(エディタ(Editor):dutyadmin)