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小2の息子がナイフ&フォークをうまく使えるようになるまで。親ができる“たった2つのこと

時刻(time):2023-10-08 16:54源泉(Origin):δ֪ 著者(author):kangli
子どものほうが、うまくなる。 ナイフやフォーク、子どもがやる気になれば、みるみる上達するコツがあります こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。 前回、子どものお箸やカトラリーを無理なく上達させる心得についてお話しました。 【前
 子どものほうが、うまくなる。

ナイフやフォーク、子どもがやる気になれば、みるみる上達するコツがあります

ナイフやフォーク、子どもがやる気になれば、みるみる上達するコツがあります

 こんにちは、食文化研究家のスギアカツキです。『食は人生を幸せにする』をモットーに、「一生モノの能力を養う食育」についてさまざまな実践法を提案しています。

 前回、子どものお箸やカトラリーを無理なく上達させる心得についてお話しました。

【前回の記事】⇒小2の息子と外食していたら隣客に突然話しかけられたワケ。子どもの「食べ方」問題、どうしてる?

 最大のポイントは、子ども本人のやる気と、見守る親の雰囲気作りにありました。毎日のように砂場遊びや粘土遊びをする子どもたちのほうが、上達するのは早いとさえ感じています。

 後編では実践練習のお話。効率よくマスターしてくれるための工夫ポイントを2つご紹介していきたいと思います。








もっとも大切なのは、食器を大きくすること


大きなサイズの食器に、つかみやすいものを置くことがポイントです

大きなサイズの食器に、つかみやすいものを置くことがポイントです

 お箸うんぬんよりも重要なのが、食べ物をのせる食器。大きめの器を選ぶことがポイントです。

 食べ物を思うようにつかめない、切れない、すくえないうちは、こぼれにくくて安定感のあるほうが、子どもにとっては不要な失敗経験(こぼす、切りづらいなど)を減らすことができ、成功体験につながりやすいのです。

 また最初のうちは、食べ物を箸でつかみやすいサイズにそろえてあげたり、子どもが好きなものを置いてあげることも有効です。

 さらにわが子は左利きなので、箸の向きを基本とは逆に置くようにしました。ルールにとらわれ過ぎてやる気をそぐよりは、子どもの取り組みやすさを優先しても良いと、私は思います。

 箸を上手に使いこなせるようになった今、箸置きをどの向きにおいても問題なく対応できるように成長しています。





焼き菓子など「柔らかい食べ物」で練習を始める


はじめの頃は、バウムクーヘンをきれいに切り分ける練習をしていました

はじめの頃は、バウムクーヘンをきれいに切り分ける練習をしていました

 2つ目のポイントは、ナイフとフォークの練習方法についてです。

 前編でもお伝えしましたが、最初からカトラリーを上手に扱える子どもなんていません。

 フォークやナイフの重さや役割を体得するためには、焦らないことが重要。肉や根菜類を切り離すことは力が要る作業で、大人でもスマートに口に運べる自信がない時があるくらいですよね。

 私の息子が3~4歳の時に実践していたのが、柔らかい焼き菓子を切り分けることでした。具体的には、バームクーヘンやマドレーヌ、フィナンシェ、カステラなどです。

 子どもが好きな食べ物であること、食べ物が安定しやすくナイフが入りやすいことを基準に、皿に乗せる食べ物を検討してみてください。





















子ども専用のカトラリーは、買って後悔なし


わが子が使ってきたカトラリー類

わが子が使ってきたカトラリー類。ステンレス製は成長に合わせて買い換えていますが、確かなブランドの商品が1セット1000円程度から購入できます

 次に、どんなカトラリーを使うかという問題です。

 子どもと相談しながら楽しく選ぶのが良いと思いますが、やはりステンレス製のものを使わせてあげると、外食に行った時にも応用が効きやすく、上達を実感しやすいと思います。

 子ども用でも年齢に合わせてサイズが微妙に違うので、成長に合わせてあげるのも大切です。

 信頼できるブランドのキッズカトラリーは1000円程度から購入できるので、毎日使う大切なツールとして、鉛筆などの文房具や靴と同じ感覚で考えるべき。

 食洗機対応の子ども箸やおしゃれなカトラリーレストは100円ショップにもそろっているので、一度チェックしてみてくださいね。





休日など余裕がある食事で、親子一緒に練習を楽しもう


親子でなるべく同じものを味わうこと

親子でなるべく同じものを味わうこと、カトラリーは子どもの手のサイズに合ったものを使うのが、楽しい食事につながります

 最後に、子どもだけが試験のようにカトラリー練習をするのは、息が詰まってしまうこともあるので、親子で一緒に楽しみながら取り組むこともオススメです。

 休日など時間に余裕がある食事のタイミングで無理ないところからはじめてみると、準備する側もストレスがたまりません。

 上手にカトラリーが使いこなせるようになると、食事時間の集中力が高まり、確かな自信もついてきます。

 食事は毎日必ず訪れて、一生続く大切な時間。練習はいつからでもはじめられますから、少しずつ楽しみながら取り組んでみてくださいね。

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。ビューティーガール連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12











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