こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式のチャットサービスにて、年間約1500件のペースで恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、顔がよくて仕事もできてやさしい、そんなパーフェクトイケメンが周囲におり、恋心を抱いているという人も少なくないでしょう。しかし、そんな死角ナシのイケメンがモテないわけがなく、その彼を狙っている女性は5人や10人いてもおかしくはないのです。
今回ご紹介する舞香さん(28歳・仮名)は、ジョガーが集まる社会人サークルの仲間である悠斗さん(30歳・仮名)に片想い中。けれど、悠斗さんはパーフェクトイケメンのモテ男でライバルが多く、どうすればいいのかというお悩みでした。
※ご紹介する相談内容はご本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
私以外のほかの子にも同じように振る舞ってる
悠斗さんは大学まで陸上の長距離をやっていたというスポーツマンで、現在はメーカーの営業職でバリバリ働いているそうですが、舞香さんによると彼の周囲には狙っている女子がとにかく多いんだとか。
「まず、私と彼が所属しているジョギングサークルのなかだけでも、数人は彼のことを狙ってるんですよ。そのほかにも社内の同僚女性とか取引先の仕事関係の女性とかから、しょっちゅう飲み会や食事に誘われてるみたいですし、大学時代の女友達のなかにも彼を好きな人がいるみたい。各コミュニティに彼に片想いしてる人がいるから、ライバルは10人ぐらいいるんじゃないかな」
舞香さんもほかのライバルに遅れを取らぬよう、サークル活動では近くで走るようにしたり、悠斗さんに熱心にLINEを送ったり飲みに誘ったりしているそう。もちろん一緒にいるときは、積極的に話しかけて、会話を盛り上げるように努力しているんだとか。
「ただ、彼はいつもさわやか笑顔で王子様対応をしてくれるんですけど、私以外のほかの人にも同じように振る舞ってると思うんです。このままじゃ彼の特別な存在になって付き合うなんて、ほど遠いですよね……」
当たり前だがモテ男の本命になれる可能性は低い
「このままでは彼の本命彼女になれなさそう」という気持ちから焦ってしまっているという舞香さんに、筆者は次のようなことを説明していきました。
まずは現実をきちんと認識しないと最善の対応ができません。
そのため残酷なようですがストレートにお伝えしますと、そもそもそういったモテ男の本命彼女になれる可能性は低いもの。10人の女性で恋人の座を争うとしたら、単純計算で言うなら90%は叶わないわけです。
もう少し別の角度から考えると、10人参加のレースで1着を取らないといけないということでもあります。
ごくごく当たり前のことをお伝えしましたが、舞香さんを含め、このシンプルな構造を理解できてない人は、実はかなり多いのです。
基本スタンスが“媚び”になってしまっている

“成功する確率が低いこと”+“1位を取らないといけないこと”。
この二つの前提条件を踏まえて考えると、
≪他のライバルたちと同じようなことをしていても仕方がない≫
ということに気付きませんか?
けれど舞香さんが悠斗さんに対してしてきていることは、他のライバルたちも当たり前のようにやっていることなのです。
会話を盛り上げようとしたり、LINEを送ったり、食事に誘ったりというのは、好かれるための王道の手段ではありますが、誰でも思いつくありきたりな方法とも言えます。
また、舞香さんはおそらく、彼に好かれたいという気持ちが強すぎて無意識のうちに、彼に嫌われそうな言動は避けるようになっているのではないでしょうか。
嫌われないようにしていると、相手に対して下手(したて)に出てしまったり、顔色をうかがってご機嫌を取ろうとしたりと、基本スタンスが“媚び”になってしまうのです。
“主人公を好きな女子群”に属するモブキャラ化
さて、ここでモテ男である悠斗さん側の立場になって考えてみてください。
周囲の女性たちが自分に媚びているような雰囲気で、熱心に話しかけてきたりLINEを送ってきたりしてくるわけです。
……嫌いにはならないでしょうが、自分に群がってくる脇役のように見えてしまう可能性はあるでしょう。悠斗さんを主人公にした恋愛ドラマがあるとしたら、舞香さんは“主人公を好きな女子群”に属するモブキャラみたいな存在かもしれません。
舞香さんが悠斗さんに対してやっていたアプローチは、嫌われるリスクは低いので9位、10位といったビリ争いは回避できるでしょう。けれど、悠斗さんを取り巻く他のライバルたちと同じように安易に媚びを売っているだけで、特別際立っているわけでもないため1位、2位というトップ争いに参加できるアプローチでもないのです。
目指すは、媚びずに芯がしっかりあるオンリーワン

舞香さんは自分から積極的に攻めているつもりはあれど、まさか守りに入っているなんていう自覚はなかったのかもしれません。ただ、「嫌われないように」という保守的な気持ちが無意識にあり、もともと確率が低いことなのにもかかわらず、思いっきり攻めきれていないように見えます。
舞香さんはここまでの筆者の話を聞いて、「嫌われることも覚悟のうえでハイリスク・ハイリターンに賭けて、自分の個性を出していってみようかな……!」と吹っ切れたようでした。
モテ男と付き合いたいのであれば、ほかの取り巻き女性たちと差別化を図るため、顔色を伺ってばかりのアピールはやめてみてはどうでしょうか。媚びない姿勢で芯がしっかりしているオンリーワンの存在として、その男性の近くにいたほうが付き合える可能性はグンと上がるかもしれません。
<文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『smartFLASH』、『文春オンライン』、『集英社オンライン』などにコラムを寄稿。LINE公式サービスにて、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。Twitter(@SakaiyaDaichi)。
(エディタ(Editor):dutyadmin)
